
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ウガンダの廃棄物処理について、その実情を調査しました。
廃棄物の回収システムは都市のみ
筆者の住むウガンダでは、ポイ捨ては日常的に見られる行為です。土に還るバナナの皮や木の枝だけでなく、ペットボトルやテイクアウト容器なども、路上に捨てられている場面を頻繁に見かけます。

ウガンダにおいて、地方ではそもそも廃棄物回収のシステム自体が存在していないことも。その場合、穴に埋める、野外に放棄する、燃やす、といった方法で処理されています。
一方で首都のカンパラでは、廃棄物回収のシステムは存在するものの、全てが処分されているわけではありません。カンパラ首都行政庁(以下KCCA)によると、カンパラで1日に発生する廃棄物の量は1,500トンほど。しかし、適切に処分されているのは、そのうち約40〜50%だと言います。
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ゴミ収集車による廃棄物収集は基本的に週1回。1世帯もしくは業者あたり月額約100円〜1,200円を支払う必要がありますが、スラムなど低所得層が多く住む約35の地域では免除されているようです。

また、清掃員の雇用をめぐる課題も。KCCAは、路上で廃棄物を拾う道路清掃員や廃棄物回収員などの作業員を4,000人以上雇用しているとのことですが、彼らの日給は約260円〜770円、月給にすると約7,700円〜2.3万円ほど。低賃金である上、不衛生な環境で病気などになった場合の治療が不足していると批判の声もあるようです。
プラごみは海外企業の買取も
廃棄物の多くは分別されずに、首都のカンパラから約15km離れたキティジにある、東京ドーム約3個分の面積を有する埋立地に送られています。筆者が実際に行ってみると、廃棄物で巨大な山が出来上がっているほど大きく、周辺にはプラスチックゴミを分別する作業員が数人いました。

話を聞いてみると、「プラスチックゴミはビニール袋やトレー、ペットボトルなどに分別され、中国の企業が買い取っている」と教えてくれました。買い取られたプラスチックゴミは衣料や工業材料に加工されるようです。

一方で、ウガンダでは埋立地不足が深刻な問題となっています。実際に、キティジでも大規模な崩落事故で多くの命が犠牲となりました。1997年から使われていたキティジの埋立地では、容量限界を警告されていたのにも関わらず、閉鎖されなかったことが原因だと言われています。
今後、アフリカでは人口増加にともなって廃棄物の量も増えていくと予想されています。人々の健康や環境に大きく関わる重要な課題である廃棄物処理。埋立地不足が深刻化する中で、持続可能な処理の仕組みづくりが急がれています。
References:
KCCA「Services offered by KCCA.」
EPRC「Kampala garbage, an issue much wider than just Kiteezi」
KCCA「Waste Collection and Transportation」
KCCA「STATEMENT ON SANITATION AND SOLID WASTE MANAGEMENT IN KAMPALA」
Ug Daily「KAMPALA WASTE WORKERS DEMAND WAGE POLICY AND CONTRACT REVIEW」
NLS Waste Services「WHERE DOES YOUR GARBAGE GO?」
Parliament of the Uganda「Kiteezi Landfill to be decommissioned After Tragic Collapse」
Text:Hao Kanayama






