
「気になる10代名鑑」1273人目は、arumaさん(16)。16歳で二輪バイクの免許を取得し、バイク好きが集まる団体で活動しながら、ライディング技術やカスタムの研究に打ち込んでいます。はじめは移動手段としてバイクに乗り始めたと話すarumaさんに、現在の活動に至った経緯や影響を受けた人物について詳しく聞きました。
arumaを知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。
「原動機研究部という団体に所属しながら、日々、バイクのライディング技術の向上を目指しています。
二輪バイクに関わる活動を幅広くやっていて、サーキットで練習するだけでなく、バイクの整備を自分たちでやったり、東京モーターサイクルショーを見に行ったりもしています。
最近では、バイクで富士山の7合目まで登る計画をしていて。普段は整地された道で走っているので、危険を避けたり迷わないようにするために、当日は自衛隊の先導のもと、安全に登れるよう準備しています。普段では見られない景色を楽しみたいです」
Q2.活動をはじめたきっかけは?
「バイクに乗りはじめたのは、昨年の8月です。移動手段が自転車しかないのが不便だなと感じていたんです。家の近くに商業施設があまりなくて、電車で行こうとすると往復1000円ぐらいかかってしまう。決まった時間しか来ないし、1回逃すと何十分と待たないといけないことが少し悩みでした。そんな中、ネットで16歳から原付の免許が取れるっていうことを知って、じゃあやってみようかなという軽い気持ちで免許を取ったんです。
アルバイトで貯めたお金でバイクを買ったときに、バイク屋の店員さんが原動機研究部の人と知り合いだった縁で、参加することになりました。お金のかかる趣味なのではないかと思われがちですが、原動機研究部では特別な用具や出費はなかったです。メンバーの中で貸し借りができますし、バイクの知識が豊富な人ばかりで、中古を手直しして乗る人もいます。そこで、サーキットで走る快感に魅力を感じて、のめり込んでいきました」

Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?
「メンバーのなかで、自動車整備を職業にしていた人に出会えたことです。仕事としてバイクに向き合ってこられただけあって、バイクや車に対して真面目な人で。知識が豊富だったり、過去に担当してきたお客さんの面白話を聞いたるするのが面白いですね。
原動機研究部に入って富士スピードウェイのサーキットで走る機会ができたことも、自分のなかでは大きかったです。公道とは目的が違って走りさすさを追求しているので、すごく楽しいです」

Q4.影響を受けた人物は?
「将棋の羽生善治さんです。ぼくは中学生から将棋をやっていて、シビアな世界で成績を出し続けている羽生さんを尊敬しています。
彼の『夢は目指したときから目標に変わる』という言葉が好きです。夢って夢のままじゃいけないと思うんですよね。こういうのがいいな、ではなく、こうなるために行動していこうという気持ちが大事なのではないかと感じています。当時は目標がなかったのですが、この言葉のおかげでいまは大学進学を具体的に目指せています」
Q5.将来の展望は?
「原動機研究部のなかでは、あえて目標を決めずに活動しています。ぼくのなかではバイクは乗ることを楽しむものなので、ガチガチに目標を立てるとそれができなくなってしまうと思うんです。なのでこれからも、自分が乗りやすい理想のバイクを求めて、日々カスタムしていきます。エンジンのなかにあるスプロケットという部品を替えて加速を調節したり、タイヤ交換に悩んだり。
バイクって、こうすれば絶対成功するとか、速くなるみたいなことはないんです。いい意味で、人間が作るもので完璧なものなんてないんですよね。まだまだ開発の余地があると言われていて、最近だと電動バイクの開発も進んでいて、本当に奥が深い乗り物です。
将来は、自衛官になりたいと考えています。自衛官になった先輩の話を聞いているうちに憧れが出てきて。仕事で得たお金で新しいバイクを買ったりして、活動は長く続けていきたいですね」

arumaのプロフィール
年齢:16歳
出身地:静岡県
所属:原動機研究部
趣味:バイク、将棋
特技:バイクの操縦
大切にしている言葉:実るほど頭を垂れる稲穂かな
Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa






