
「気になる10代名鑑」1280人目は、保科りさ子さん(19)。プロジェクト型団体「SFC Quve」の一員として、SFC生と卒業生をつなぐプロジェクト「SIES」の共同代表を務めています。いっしょに高め合える場を学生たちに提供したいという想いから始まったというプロジェクトの誕生秘話や、大切にしていることについて聞いてみました。
保科りさ子を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「『SIES (SFC Innovation EcoSystem)』のプロジェクトです。慶應義塾大学総合政策学部や環境情報学部(SFC)の現役生やOB・OG、そして教授などが定期開催のトーク&ピッチイベントでつながれる場所をつくり、SFCを盛り上げることを目的としています。
わたしは友人とともに、共同代表として大学や企業、OBやOGとの交渉を進めています。
団体の『SFCから、心躍る挑戦を社会へ解き放ち、世界を動かす』という目標に近づくため、日々コミュニティデザインを模索しています」
Q2. 活動をはじめたきっかけは?
「すでに団体に参加していた友だちとの出会いです。
『研究開発と組織』という授業で出会ったのですが、初めてイベントのアイデアについて話したときは、19年間の人生でいちばん胸が高鳴りましたね。
当時、労働観についての研究をおこなったのですが、研究過程で何十人もの労働者にインタビューする中で、いっしょに刺激しあい、高めあえるコミュニティをつくりたいという思いを持つようになっていって。
そのためには、価値観や経験の異なる誰かとつながり、熱く自分のビジョンを語りあい、意見を交換しあえる環境が、必要なのではないか。わたしのアイデアに、彼は心から同意してくれて、彼自身がやってみたいプロジェクト、そしてそのプロジェクトに対する構想も似ていました。
また彼とは、反対意見を持っていても、ワンクッション置いて相手の意見を聞くといった、コミュニケーションにおいても価値観が似ていました。それがすぐにアイデアを企画化できた理由かもしれません」
Q3. 活動をするうえで、大切にしていることは?
「ひとつは、コミュニティに属している全員が共通の志を持って同じ目標に向かうこと、もうひとつは、仲間との信頼関係を築いて情報の透明性を担保することです。
これは、高2で参加した『高校生世代チャレンジプログラム』での経験が原点になっていて。
古米の余剰問題に取り組み、実際にお菓子を販売するというものだったのですが、チーム内でミーティングを何度も重ねることで進捗や課題の共有を徹底していました。そうすることで、一人ひとりの熱量の差やコミュニケーションの食い違いを防ぐことができて、結果的に期待以上の売り上げを出すことができて。
共通の目標と信頼関係があったからこそ、このプログラムはわたしが今までに参加した課外活動のなかでいちばん楽しめた経験となりました。
わたし個人としては、何事も一度立ち止まって考えるという姿勢を意識しています。これは、5歳から続けている書道で培ったもので。雑念を取り払って、心を落ち着かせる習慣はずっと活きていると思います」

Q4. 影響を受けた人物は?
「ひとり目は、伯母です。
彼女はファイナンスの第一線で活躍していて、多忙を極めているはずですが、常に落ち着きを持って周囲に接しています。自分からは多くを語らないのに、あるとき、SNSのアルゴリズムにふと出てきて。そのときは、本当にかっこいいと思いましたね。
わたし自身は中高時代、気分がアップダウンしやすいタイプでした。だからこそ、いつも穏やかで冷静な彼女は、わたしのロールモデルです。
そして、もうひとりは、中川政七商店元会長で現在は『いい会社を増やす』ことを目指して経営コンサルに取り組まれている中川淳さんです。
高3の時に労働観についての研究をしていた関係で、イベントに参加したときに声をかけてもらえて。その後何度かトークセッションに連れていってもらい、精力的に活動されている人のお仕事を間近で見られたことは、とても刺激になりました。
一歩踏みだすことの大切さ、そしてそれによって得られる人とのご縁がいかに人生を豊かにするのかということも改めて感じましたね」
Q5. 将来の展望は?
「まずは、現在準備中のSIES関連プロジェクトに全力で打ち込みたいです。
大学在学中には、スタートアップの本場であるアメリカに留学し、経営について本格的に学びたいと考えていて。
わたしはマイナスを0にするというよりも、0をプラスにする、つまり『すでに満足しているけど、なにかあったらもっとワクワクするよね』というアイデアに魅力を感じます。
将来的には起業し、わたしだからこそ提供できるビジネスで、ひとりでも多くの人を笑顔にしたいです」

保科りさ子のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:慶應義塾大学総合政策学部、清水たくみ研究会、SFC Quve、慶應義塾體育會矢上部ゴルフ部、AFSJapan69期生、書道団体あきつ会
趣味:友達と話すこと、美味しいもの探し
特技:書道、フランス語
大切にしている言葉:ご縁、やれることは全部やる
保科りさ子のSNS
この投稿をInstagramで見る
Photo:Nanako Araie
Text:Ririka Takashima








