
「気になる10代名鑑」1275人目は、あやねさん(19)。外務省のプログラムでフィリピンに渡航し、国際協力への関心を広げています。開発は必ずしも全ての人にいい結果をもたらすとは限らないと、現地での研修を通じて気づいたと話すあやねさんに、そのきっかけや、今後の夢について聞きました。
あやねを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください
「国際協力に関心があり、昨年の11月に外務省が推進する対日理解促進プログラムJENESYSでは、フィリピンに渡航しました。
そこでは、JICAの事務所や現地の日本大使館を訪問して、日本がどのように海外に支援をしているのかを学びました。さらに、フィリピンにある2つの大学を訪問して、日本の災害対策についてプレゼンテーションしました。
浴衣を着て日本のお祭りの文化や漢字についても紹介して、現地の大学生と仲を深めることができました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「JENESYSのテーマである『開発』に惹かれたことです。
このプログラムのまえ、高校2年生のときに、高校主催のプログラムでカンボジアのスラム街に行ったことがあって。それまでは怖いや暗いというイメージがありましたが、子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見て、印象が大きく変わりました。しかし同時に、それが本来は学校に行っている時間であることに気がつき、学校に行くことができない現状にも直面しました。
そこから、自分の中でいわゆる発展途上国に関心があるのだと気づいて、JENESYSの参加に至りました」
Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「国際協力に対する自分の考え方が変わった経験があります。プログラムの中で、ほかの参加者と公共交通機関の発展について議論する機会がありました。
仲間の中には、鉄道やバスの整備が進むと便利だし、環境にもやさしいと話している人もいました。一方で、わたしはタクシー業で生計を立てている人たちもいるなと思って。一見、便利になるように見えて、そういう人たちは発展によって職を失う可能性があると感じました。
この議論をする中で、ひとつの取り組みがすべての人にとっていい結果をもたらすとは限らず、誰かの利益が別の誰かの不利益につながることもあると気づきましたね」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「 ひとつの物事の良し悪しを簡単に判断しないことです。
いままでは開発や国際協力は単純にいいもので、進めるべきものだと思っていました。でも、実際に現地に行ってみて、自分の中で開発が本当にいいものなのか、わからなくなってしまって。わたしたちの視点からは不便に感じることでも、彼らにとっては当たり前で、その当たり前の上にすでに構成されている社会があるからです。
だからこそ、せめてひとつの取り組みに対して、そのいい面と悪い面の両方を考え続けることを大切にしています。すぐに結論を出すことはできなくても、多様な視点から捉え続ける姿勢を持っていたいです」

Q5. 将来の展望は?
「今後は人類学やジェンダーなどの視点から学びを深め、現地に足を運びながら人々の価値観や生活を理解していきたいと考えています。その一環として、今年の夏はインドでジェンダー課題に取り組む団体のもとで、ボランティア活動をします。その上で、将来はNPOなどを通して社会と関わり続け、自分なりのかたちで行動していきたいです。
これからも、自分のやりたいという気持ちを大切にしながら、新しい環境に飛び込み、学び続けていきたいです」

あやねのプロフィール
年齢:19歳
出身地:愛知県名古屋市
所属:国際基督教大学、野田村にICU旋風を吹き起こす会、IRIS、東南アジア文化同好会
趣味:お菓子作り
特技:どこでも寝られる
大切にしている言葉: Follow my heart
あやねのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text: Yuka Miyazaki






