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完璧主義のわたしがヒーローショーを手がけるまで。戦隊モノ好きを爆発させ団体を設立した高校生【ちなつ・17歳】

完璧主義のわたしがヒーローショーを手がけるまで。戦隊モノ好きを爆発させ団体を設立した高校生【ちなつ・17歳】

気になる10代名鑑」1261人目は、ちなつさん(17)。高校で、オリジナルヒーローショーを作る有志団体を立ち上げ、舞台づくりに励んでいます。高校に入るまでは、演劇とは無縁だったと話すちなつさんが、なぜヒーローショーを立ち上げるまでに至ったのか、そのきっかけや活動での悩みを聞いてみました。

ちなつを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

高校でメンバー30人弱の有志団体を立ち上げ、オリジナルヒーローショーの舞台をつくりました。

代表と衣装などの裏方を担当しながら、2024年文化祭公演では演出、2025年新歓公演と文化祭公演では制作も担当しました。ほかにも俳優・モデル・演出・脚本・衣装制作など外部での活動にも幅広く取り組んでいます。

脚本を手がけたオリジナルヒーローショーでは、わたしの通う神奈川総合高校で流行っている(?)とされている、『神奈総病』に着目しました。周囲の才能ある生徒と自分を比べ自信を失ってしまうことを、生徒たちでこう呼んでいて。作品では、神奈総病の原因を『ダーラック』という怪人にして、ヒーローが怪人を倒すというストーリーにしました

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

もともと戦隊は好きだったんです。

特に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』という作品がいちばんお気に入りです。快盗と警察の戦いを描いているのですが、警察だけでなく快盗にもしっかり芯があって。悪いことだとしても、願いを叶えるために『快盗』をやっている。その物語に魅力を感じています。

実は、高校入学前は舞台の世界とは無縁でした。かつてのわたしはかなり完璧主義で、興味はあっても踏み出すことができなかったんですが、高校からはいい意味で馬鹿になれて。周りの子たちの活動や授業で教わることを通して、完璧であることで評価される世界じゃないと気づいたんです。

だから、ヒーローショーを立ち上げようなんてことを思いついたんだと思います。いまでは、完璧でなくても飛び込んでいけば大丈夫だと思えるようになりました

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

「文化祭公演後の撤収作業のとき、3歳ぐらいの女の子に『もう1回やって!かっこよかった!』と繰り返し言ってもらって。

普段は、同級生や先生など身内に褒めてもらうことが多いのですが、幼い女の子の嘘偽りのない心からの言葉が心に染みて、『頑張っていてよかったな』と思いました。

それと同時に、『自分が小さい頃に楽しんでいたエンターテイメント側の立場になれたのかも』と思わされた瞬間でした

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

「事務所に所属している子や家族の全面的なサポートがある子など、『みんな同じ夢を語っているけれど、自分とはすでにたくさんのギャップや壁がある』と気がついて。

だからといって、みんなが夢に挑戦できる社会にしてほしいと言いたいわけではありません。きっとそうした紆余曲折も含めて、選んだ道が正しいんだと思います。結果がいつ出るかわからない。もしかしたら間違いだったかもしれない。そうやって迷うことが大人になることなのかもしれません。

でも、団体での経験を通して、わたしはマネジメントやリーダーシップをとることが得意なのだと気がつきました。活動の中でも、『失敗したら、わたしのせいにしな』と言うことで、メンバーが自由に作業できる環境をつくれたんじゃないかと感じています。演じる側ではなくマネジメントに興味があると気づけたことは、大きな学びでした」

Q5. 将来の展望は?

もし次の公演があるならば、『みんなが何をしたいか』を最優先に作品作りに取り組みたいです。舞台作品としてのレベルをあげることはもちろん妥協できませんが、メンバーのやりたいことや自由な環境を大切に、間に合わないときは無理せず、妥協することもできるようになりたいです

個人的には、いまはアートマネジメントに興味があります。舞台では、席によってチケット料金が違ったり、劇場が首都圏に集中していたりと、いろんな課題があって、そのやり方に疑問も感じています。

大学では、経済学や経営学を学んで、観客を舞台にどう惹きつけるかを考えてみたいです。人気のある大規模な劇場だけでなく、小規模な演劇や芸術活動も盛り上げていきたいと思っています」

ちなつのプロフィール

年齢:17歳
出身地:神奈川県
所属:神奈川県立神奈川総合高校舞台芸術科、デザイン部
趣味:演技すること、踊ること、服を作ること、絵を書くこと、読書、観劇、映画鑑賞、お散歩、編み物
特技:習字、リーダーシップ
大切にしている言葉:辛いと思ったら辞めるべき、めんどくさいと思ったら続けるべき

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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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