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高級ホテルで、歯ブラシの代わりに「アワ」!?年間1tのごみを削減した「メズム東京、オートグラフ コレクション」の挑戦【Steenz Breaking News】

高級ホテルで、歯ブラシの代わりに「アワ」!?年間1tのごみを削減した「メズム東京、オートグラフ コレクション」の挑戦【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ホテル客室におけるごみ削減の取り組みをご紹介します。

ストレスフリーな滞在ができるラグジュアリーホテルのサステナビリティ

多くの企業で、経営指針にサステナビリティを掲げるようになった昨今。その動きは宿泊業界にも広がっています。ビジネスホテルでは、これまで客室に置いていた歯ブラシやシェーバーなどの使い捨てアメニティを減らし、ロビーに設置したカウンターから必要な分だけを持っていくスタイルとするところが増えてきました。

リーズナブルな価格帯のホテルでは、こうした取り組みも宿泊客の理解を得やすく、比較的スムーズに導入されているようです。一方で、宿泊料が高めのラグジュアリーホテルでは事情が異なります。

ラグジュアリーホテルの魅力は、ストレスなく、ゆったりとした時間を過ごせること。そのため、アメニティを減らす対応は取り入れにくく、これまではバイオプラスチック素材へ変更したり、客室のお茶をオーガニックなものにしたりと、目立ちにくい形での工夫が主流でした。

しかし、ホテル業界を牽引する立場でもあるラグジュアリーホテルには、快適さを保ちつつも、新しい取り組みが求められています。

そんな中、東京・竹芝にあるモダンラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」では、歯ブラシの客室設置を2026年4月1日より取り止めます。代わりに置くことになったのは、なんと「アワ」。

客室の歯ブラシ廃止で年間1tのゴミを削減

「メズム東京、オートグラフ コレクション」では、これまでもフードロスの削減や、リサイクル性に優れたアルミ缶、紙パックの採用などがおこなわれてきました。その結果、国際的なエコラベル「グリーンキー(Green Key)」や、国内観光施設を対象としたグローバルなサステナブルエコ認証サクラクオリティ An ESG Practice(通称「サクラクオリティグリーン」)において、5段階中の4つ星である「4御⾐⻩ザクラ」の認証を取得するに至っています。

今回、新たな取り組みとして始まるのが、客室に置いている使い捨て歯ブラシの廃棄量の削減です。2024年度の使用実績では、約52,750本、重量にして約1,070kg。そこで、2026年4月から使い捨て歯ブラシの提供を廃止すると発表。ゲストに「マイ歯ブラシ」の持参を呼びかけ、客室のアメニティには発泡タイプのマウスウォッシュが引き続き導入されます。

メズム東京、オートグラフ コレクションのマーケティング コミュニケーションズ ディレクター、杉元志穂さんは「環境負荷の削減は、特別なことではなく、日々の選択の積み重ねだと考えています。客室設置の歯ブラシは便利な一方で、廃棄が前提になりやすいアイテムでもあるため、提供の在り方を見直しました」と語っています。

たしかに、歯ブラシを置く限りは、毎年1tのゴミが出続けるわけです。マイ歯ブラシであれば、帰宅後もそれを使用するでしょうから、無駄のない選択と言えるでしょう。

気になるアワの使用感は?

先行して2024年度から客室で提供が始まっているマウスウォッシュ「BUBBLE MOUTHWASH」ですが、ゲストからの評判は上々なのだとか。

マウスウォッシュというと、液体タイプが一般的ですが、こちらは粉タイプ。このまま口に含むと、口腔中の唾液と反応して、アワが発生します。筆者が実際に使用してみたところ、シュワッとするミントフレーバーは新感覚。1~2分で発泡は収まり、通常のマウスウォッシュのような液体になりました。洗面所に吐き出して口腔ケアは終了。手早くすっきりすることに驚きました。飲み込んでしまっても大丈夫、という点にも安心感があります。

発想を転換することも大切

ゴミが削減できないならば、そもそもの提供をやめてしまおう。そんな大胆な決断は、我慢することではなく、発想の転換でサステナビリティを実現する好例でした。便利さや快適さの裏で、私たちが無意識に選び続けてきたものは本当に必要なものなのか? そんな問いかけが始まっているのではないでしょうか。

 

Text:Itsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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