
「気になる10代名鑑」1231人目は、テグさん(17)。手鞠とワイヤーアクセサリー制作、服飾デザインなど、さまざまな創作に挑戦する高校生クリエイターです。ひとつ作るのに約10時間かかるという手鞠への溢れる愛を語るテグさんに、創作活動のきっかけや将来の展望を聞きました。
テグを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「手鞠やワイヤーアクセサリー製作に取り組んでいます。高校では、服飾デザインをおこなう部活に入りながら、公演の際に服を製作したりもしています。
最近の傑作はいままででいちばん大きなサイズの手鞠で、大きくて固いため縫うときには力が必要で苦労しました。でも、紫とオレンジの刺繍糸を使ったら、その組み合わせから思いがけずキキョウのような色合いになって。上掛け千鳥かがりというかがり方で、15等分した球体に花のような模様を表現しています」

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Q2. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「手鞠は、花や季節の情景など具体的な表現に向いていると思っていて。絹糸の和の配色や手触りが手鞠の好きなところで、花模様は菊やキキョウなどを表現することが多いですね。
それと対照的に、ワイヤーアクセサリーではファンタジーの世界や曲の歌詞からインスピレーションを得て作ることが多くあります。自分の好きな歌詞を聞いて思い浮かぶ情景をそのまま形にして、抽象的な世界を表現しています。
高校での服飾デザインでは、モデルをより引き立てられるような服を心がけていて、その人の目や肌の色、雰囲気からインスピレーションを得ます。あとは、部活の公演ごとに与えられたテーマを自分なりに抽象化させて決めることが多いです」
Q3. 活動を始めたきっかけは?
「手鞠作りは、中学1年生のときに始めました。もともと和物が好きで、刺繍や手芸をよくやっていたのですが、ある日図書館で手鞠の本を見つけたんです。それで、ちょっとした興味から作ってみることにして。
手鞠は、綿を丸めて糸でぐるぐる巻きにして土台を作り、そこに刺繍糸や絹糸で模様を縫っていきます。模様には、千鳥かがりやつむ型かがりなどで花模様などの上下の模様を表す部分と、帯や松葉かがりで真ん中の赤道部分につける模様があります。こうした工程を実際にやっていくうちに、どんどん手鞠作りにハマっていきましたね」

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「デザイン一筋で食べていく自信がないことが悩みで、将来を決めきれない自分がいます。
ただ自分の興味のままに作りたいから作っている自分と、たくさん考えて創作活動をしている人の発信や作品を比べて、『わたしには、果たして本当に創作の意欲があるのかどうか』と自問自答する日々です。『創作をしています!』と言ってよいのか不安になることもあります。
でも、これからもずっと自分で手を動かして作っていきたいという気持ちはあって。自問自答を通して、自分は人に指示を出すよりも、自分の手で何かを作り出したいんだと気づくことができた気がしています」
Q5. 将来の展望は?
「将来は、アジア最大級のアートイベントと呼ばれる『DESIGN FESTA』に出品することが目標です。
服飾デザインにおいても創作活動においても、動きや役柄を制限せずに舞台や演者さんの最高値や魅力をもっと引き上げられるような作品を作れるようになりたいですね。手鞠やワイヤーアクセサリー作りを仕事にできるかはまだ分かりませんが、お金をもらって創作活動ができるようになれたらと思っていて。
対価を支払うということは、その作品を認めたということだと思うんです。いまは、無償でも依頼をもらって作品を世に出していきたいですが、いつかは有償でも依頼がもらえるよう、これからも作品作りに精を出していきたいです」

テグのプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県
所属:ホールスタッフ(多目的ホール運営ボランティア)、デザイン部
趣味:読書、手芸、ハンドメイド
特技:裁縫
大切にしている言葉:死にゃあせん、なければ作ればいい
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa






