
「気になる10代名鑑」1242人目は、むすびさん(17)。ジャズフルート奏者としてジャズセッションなどで活躍する傍ら、地元逗子で身近に感じてきた海の環境を守る活動をしています。練習動画を毎日アップする「100days jaz challenge」はすでに300日を超え、「楽しいから、好きだから」、どちらの活動も続けられると話すむすびさんに、活動のきっかけや将来の展望を聞きました。
むすびを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「ジャズフルートの演奏と海の環境を守るワークショップの開催です。
ジャズフルートの練習動画をSNSにアップする『100days jaz challenge』に挑戦していて、すでに300日以上更新が続いています。あとは、月に1回、ジャズサックスプレイヤーの元晴さんが主催するジャズセッションにホストミュージシャンとして参加し、プロの人や同年代の若いミュージシャンたちと演奏しています。
その傍らおこなっているのが、地元逗子でおこなっているワークショップです。昨年、地元の石油会社や作家さんに協力してもらいながら、海洋ごみにマニキュア色を塗ってパーカッションを作るというイベントを開催しました。あとは、地元の藻場を守る活動にも参加していて、毎月第一日曜日の朝、30人くらいの規模で海岸でごみ拾いをしたり、SNSで生活の中のサステナビリティについて発信したりしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「フルートを始めたきっかけは、中学の吹奏楽部です。素晴らしい先生や友だちに出会い、音楽の楽しさや美しさを知りました。その後、母に連れられて行った『FRUEフェス』で即興演奏のライブを聞いて感動し、高校に入ってから本格的にジャズフルートの練習を始めました。
もともとフルートは好きだったものの、クラシックや吹奏楽のようなしっかり楽譜で合わせる演奏にあまり心躍らなくなっていて。でも、ジャズフルートは周りの空気に合わせて即興していったり、目くばせで交代したり……。その自由さに惹かれました。
海洋問題に興味を持ったきっかけは、海のまちである逗子葉山で生まれ育ったことが大きく影響しています。夏、海に遊びに来た大人たちがポイ捨てしたゴミを地元の子どもたちが拾う姿が印象に残っていて。周りはサーファーや漁師など、海と関わる仕事をしている人が多く、海はとても身近な存在なんです。
わたし自身も、学校帰りに泳いだり、砂浜で勉強したり、磯でかくれんぼをしたり、海に囲まれて育ちました。横浜の高校に通うようになって、そんな環境が当たり前ではないと知り、いつもそばにいてくれた海に“恩返し”ができたらという思いで、活動を始めました」
Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「高校の先輩がやっていた『100日筋トレチャレンジ』に刺激を受け、『100days jazz challenge』 と題して、毎日の練習をSNSに投稿し始めました。
投稿を見たプロのミュージシャンや海外のアーティストが声をかけてくれてライブに出演したり、海外で楽器をやっている同年代の人からメッセージをもらったりしました。言葉がなくても、音楽があれば世界とつながれるんだと感じた経験です。
また海の活動では、友人を誘って環境系ユニット『here I am』を結成しました。『この先、進学や留学で地元を離れても、わたしたちの心は海の近くにいるよ』という意味が込められています。集まってビーチクリーンをしたり、気になった環境問題について話し合ったりしています。秋から友人が留学に行っているのでいまはひとりですが、また活動を再開できたらと思っています」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?
「わざと地球を汚したいと思っている人はあまりいないと思っていて。でも、自分自身が地球の一部だということを忘れてしまうときもあると思うんです。自然の中で遊ぶことが楽しいと思えれば、いまよりもっと自然が身近になり大事にしたいという気持ちが芽生えたり思い出されたりするのかなと思うんです。
昨年開催したワークショップには、たくさん子どもたちが参加してくれました。ゴミが楽器になったことで、ゴミ拾いは楽しい宝探しに変わりました。これからを生きていくわたしたちは、地球をきれいにすることは絶対に考えていかなければなりません。でも、“やらなきゃいけない”と言った義務感ではなく、みんなでハッピーに楽しんでやっていきたいですね」
Q5. 将来の展望は?
「今年の冬に訪れたフィンランドで、お店やスポットごとのサステナブル度を可視化したエコマップに出会って。今年地元でおこなわれる逗子海岸映画祭で、実際に作ってみようと考えています。また、ワークショップの第2弾も企画したくて、いまは構想を練っているところです。
将来は、フルート奏者として音楽とずっと関わっていられたらと思っていますが、DJなど新しいことにも挑戦していきたいですね。『楽しいから、好きだからやる』というポジティブな気持ちが広がっていくような行動をこれからも続けていきたいです。
音楽やアートなどの芸術、自然のように、人の心を動かすものにはずっと興味があると思うので、将来もそういうものからは離れずに関わっていけたらいいなと思います」

むすびのプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県三浦郡葉山町
所属:神奈川総合高校国際科
趣味:友だちと話すこと、美味しいものを食べる
特技:なんでも楽しむ
大切にしている言葉:音を楽しむ、音楽する。
むすびのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa






