Teen's Snapshots

「地元にいても面白い」を若者へ。学生のやる気を地元に還元する富山の仕掛け人【中林華穂・18歳】

「地元にいても面白い」を若者へ。学生のやる気を地元に還元する富山の仕掛け人【中林華穂・18歳】

「気になる10代名鑑」の1230人目は、中林華穂さん(18)。富山県内の学生の挑戦を支えるために、学生団体を運営し代表を務めています。団体の活動が富山県の未来につながっていくことを夢見る中林さんに、活動のきっかけやこれからのヴィジョンについて聞いてみました。

中林華穂を知る5つの質問

Q1.いま、力を入れていることは?

地元・富山で地域と関わる学生団体『Blue nexus』の代表として活動しています。

約2か月に一度のペースで高校生主体のイベントを企画したり、毎月子ども食堂の運営を手伝ったり、地域のサッカーチームのボランティアに参加したりしていて。昨年4月に団体を立ち上げて、いまでは高校1年生から大学3年生まで、約27名が所属してくれています。

すべての活動は、主体となる高校生自身の『やってみたい!』をかたちにするという思いのもとで立ち上がっています。美容課、スポーツ課、養育・国際課、広報課の4つの組織があって、それぞれの関心に合わせて、4つの課のうちに適したところで企画を考えてもらっています。これまで、富山県産の食材を使った親子向けの料理イベントや、高岡市の美容サロンに協力を得て実施したメイク教室などを実現してきました。

また、県内外の人に向けた富山の魅力の発信活動にも力を入れています。発信するためには、まずわたしたち自身が富山の魅力に気づき、言語化することが必要です。団体で活動しているからこそ、学生同士で富山の魅力を学べるというよさもあると思います」

Q2.活動を始めたきっかけは?

やってみたいアイデアがあっても、なかなかかたちにできる場所が地元・富山にないと感じていたことがきっかけです。

学校での総合型学習の時間や県主催のイベントなど、学生がアイデアを考えて発表する場面はたくさんあります。たとえば、空き家を活用したお店づくりのような、面白い提案がたくさん出るのですが、それを実際にできる場所や環境がない。そんな感じで、学生のアイデアが、なかなか実装までつながらないことがもどかしくって……。そのせいか学生の側にも、『発表さえすれば終わりでいい』という風潮があるような気もしていて。

富山の学生の中には『いずれ県外に出たい』『都会に行きたい』という気持ちを持っている人も多いと思います。でも、学生自身が自分のアイデアを使って何か行動を起こせば、富山の未来だってもっと明るくなると思うんです。学生だからとできることの可能性を狭めずに、何か行動をして、富山を面白くしていけたらなって」

Q3. 活動する中で悩んだことはありますか?

10代で活動していると、『学生だから』と軽く見られることもあって。

立ち上げ当初は本当に手探りで。仲間集め、資金、時間管理などをすべてひとりで考えなければならないし、周りの目もあり『本当にできるのかな』と不安になることも多かったです。富山の企業や法人とのつながりも全くなかったので、メールを100件くらい送ったことも(笑)。それでも、失敗を恐れずに、誠実に行動を続けていくと、少しずつ団体に仕事を任せてもらえるようになっていきました。

なんとか開催にこぎつけた初めてのイベントでは、地域の人から『高岡のためにありがとうね』と言ってもらえて。一生忘れない出来事です

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

「若者が地元にいても面白いと思える社会をつくりたいです。

わたしは富山のことが大好きなんです。富山には大きな可能性があると思っていて。東京に行かないと何もできないわけじゃなくて、地方でも学生がやる気次第で自由に活動できるし、むしろそれって都会にはない地方ならではの強みですよね。そのためにも、Blue nexusをもっと大きなコミュニティにしていきたいです。将来的には、富山県のすべての高校からメンバーを集めて、県公認の団体を目指していきます。

『地元だからこそ』と挑戦していく人が増えれば、そのエネルギーがきっと地域を明るくしていくと思います」

Q5.将来の展望は?

将来は、自分のやりたいことを軸に起業したいです。

これまではチームで動くことが中心でしたが、これからは自分ひとりでも価値を生み出し、お金を発生させられるような活動をしていきたいと考えていて。わたしは昔からサッカーをしていたので、サッカーの文化であるパナ(1対1)を活かした事業ができないか、いろいろと考えているところです。

高校時代は、活動の至るところで、たくさんの人に支えてもらいました。その恩返しとしても、自分の起業を成功させたいと思っています。そして、次の世代の子どもたちがワクワクできるように、わたしが先頭で自分自身の歩み方を見せることができたら嬉しいです」

中林華穂のプロフィール

年齢:18歳
出身地:富山県射水市
所属:高岡南高校、学生団体Blue nexus、変革祭2026実行委員会、学生団体ハピハピ
趣味:ご飯を食べること、サッカー
特技:美味しそうにご飯を食べること
大切にしている言葉:感謝

中林華穂のSNS

★Instagram

Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami

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Taishi Murakami

ライター

ライター。2025年4月にSteenzへジョイン。大学生活の傍ら「気になる10代名鑑」をメインにインタビューから執筆まで記事制作を担当している。スタートアップ、建築、メディアまで多方面への関心を活かして活躍中。

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