
「気になる10代名鑑」の1224人目は、ゆいかさん(17)。4歳からダンスをはじめ、東京と伊豆を行き来しながら日々の練習を積み重ねています。「絶対に自分を魅せてやる」という強気な姿勢とは裏腹に、挨拶や自己責任をなによりも大切にしていると語るゆいかさんに、ダンスへのこだわりや向き合う姿勢について聞いてみました。
ゆいかを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「伊豆を拠点としながら東京のスクールにも足を運び、ガールズヒップホップに取り組んでいます。得意とするのは、ヒップホップの力強さと女性らしいしなやかセクシーさを融合させたスタイル。最近では、床を大胆に使って表現する『フロアダンス』にも夢中です。
踊るうえで何より大切にしているのは、指先や音の一つひとつへのこだわり。以前、先生から指先の乱れを指摘されたとき、末端が数ミリ乱れるだけで全体の美しさが損なわれるのだと気がつきました。それ以来、指先まで常に神経を研ぎ澄ませることを意識しています。
また、集団で踊るときは、自分の癖を完全に消して周りとシンクロさせます。逆に、ソロパートでは首の使い方やテンポをあえて遅らせることで、独自の世界観を表現するようにしています。
曲の空気や、その場の雰囲気に合わせて、迫力と美しさを瞬時に切り替えるスタイルがわたしのダンスです」
Q2. 活動にあたってのファーストアクションは?
「3歳のころに、母が見せてくれたK-POPのMVを見様見真似で踊り始めたのがきっかけとなっています。幼稚園年中のときに自分から『ダンスを習いたい!』と言い出し、地元のダンススクールに見学に行ったのが最初の一歩でした。
小学生のころは、ダンススクールがただ楽しい場所でしたが、中学3年生で初めて東京のレッスンを受けたとき、意識がガラリと変わりました。地元では当たり前のようにセンターで踊っていたわたしですが、40人規模のクラスでセンターから遠ざかり、自分のダンスのレベルに衝撃を受けたんです。
そこから上手な子の動きを徹底的に観察し、動きの緩急や、客席からどう見えるかを研究し尽くしました。いまは、ダンススクールが居場所ではなく、自分が成長するためのステージへと変化しています」

Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?
「ダンスを踊る中で『絶対に自分を魅せてやる』という気持ちです。
同じ曲を1年踊り続けたとしても、観てくれる人にとっては、そのステージが一生に一度かもしれません。だからこそ、どの瞬間も『最大限の自分』でありたいと思っています。ソロパートでは側転からの開脚といった大技を組み込むこともあるんですが、誰にも真似できない自分だけの世界観は常に追求していますね。
根底にあるのは、クルーバトルで優勝した際に学んだ『自分が心の底から楽しんでこそ、初めて観客を沸かせられる』ということです。舞台袖で足がすくむような緊張感も、歓声を浴びればアドレナリンが出て、気持ちが切り替わります。自分がいちばん目立っていると信じて表現に集中し、観ている人の記憶に残るパフォーマンスを目指しています。
また、その自由な表現を支える土台となる挨拶や、自己責任といった礼儀も大切にしていることのひとつです」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「韓国語や英語など、語学の勉強にも取り組み始めました。新しいことを学ぶのがすごく楽しくて。
もともとK-POPが好きだったこともありますが、歌詞の意味を理解することは、ダンスの表現を深めることに直結していると思っています。 寂しい歌詞なら視線のそらし方を工夫したり、強い意味のある歌詞なら口を大きく動かしてみたりと、ダンスは、身体の表現ですがその源にあるのは言葉の理解や知識があってこそだと思っています。
語学を学ぶことで、まだ見ぬ世界、誰も持っていない視点へと自分の価値観を広げていきたいです」
Q5. 将来の展望は?
「東京のスクールに初めて訪れたときに味わったあの悔しさは、自分を強くしてくれる大切な経験でした。いまでは、新しい自分を発見できる瞬間がいちばん刺激的だと感じているので、まだ出会ったことのない人や世界をくれる環境に、これからも飛び込んでいきたいです。
そのために語学という武器を磨き、ダンスを通してもっと広い世界と繋がっていくことがいまの目標です。どんなに大きなステージに立ったとしても、『自己責任』と『礼儀』という、ひとりの人間としての基本を忘れずにいたいと思います。
辛いことの後には、必ず同じ分だけの幸せがやってくる、わたしだけの『人生トントン説』を信じて、どんな壁にぶつかっても、めげずに、謙虚に、次の一歩をワクワクしながら踏み出し続けたいです」

ゆいかのプロフィール
年齢:17歳
出身地:静岡県東伊豆町
所属:maj dance academy、静岡県立稲取高等学校
趣味:語学、ダンス
特技:ダンス
大切にしている言葉:人生トントン説
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano






