
「気になる10代名鑑」の1223人目は、松行我空さん (16)。友人と共に読み聞かせボランティア団体を立ち上げた高校生です。行政への相談から団体設立まで、自らの足で道を切り拓く松行さんに、活動の原動力やリーダーとしての苦悩について聞いてみました。
松行我空を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「小学生や幼稚園児を対象とした、読み聞かせボランティア団体を運営しています。
2025年5月に友人とこの団体を立ち上げ、『共に学び、共に楽しむ』という理念のもと、夏休みや冬休みなどの長期休暇を中心に活動しています。」
Q2.活動を始めたきっかけは?
「はじまりは、仲の良い友人たちとの何気ない食事会でした。
LINEグループのメンバーで集まった際、『このメンバーで力を合わせれば、何か社会の役に立つことができるのではないか』という話になり、その場で読み聞かせ活動のアイデアが生まれたんです。
メンバーのひとりは学童保育での読み聞かせ経験があったため、その経験を共有しながら活動できると考えて、設立に至りました」

Q3.活動にあたってのファーストアクションは?
「団体の活動場所を求めて炎天下の中、横浜市金沢区の幼稚園や小学校を回ってポスターを配布しました。
活動実績がないことを理由に門前払いされることもあり、活動場所を一からつくることの難しさを学びました。
そんな中、自分たちの活動に興味を持って受け入れてくれた小学校があり、昨年の夏と冬にそれぞれ読み聞かせをさせてもらえて。
そのとき、冬の読み聞かせに訪れたとき、クリスマスの時期と近かったこともあって、児童からお礼にクリスマスカードをもらったんです。自分たちの活動が児童の心に届いたと実感できて、これまで活動してきてよかったと思えた瞬間でした。そのカードはぼくの宝物です」
Q4.活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「リーダーとしてどう振る舞うべきか、日々模索しています。
高校生のボランティア活動だからこそ、『どこまで厳格に規律を求めるべきか』ということには悩みが絶えません。 以前、会議に寝坊したメンバーを強く責めてしまったことがあって……。遅刻は避けるべきことですが、相手の事情を汲み取らず、一方的なコミュニケーションになってしまったことには反省しています。
また、メンバーのモチベーション維持も重要な課題だと思っています。社会福祉協議会の人から『細く長く続く団体こそがよい団体だ』という言葉をいただいたので、無理のないペースで、長く活動を続けていける組織を目指しています」
Q5.今後の展望は?
「ぼくたちの活動が、接する子どもたちにとって、何かに挑戦するきっかけや活力になることを願っています。
同時に、ボランティアを通して誰かに必要とされる経験を積むことが、ともに活動するメンバーの自信や将来の糧になる。そんな、関わる全員が成長できる団体にしていきたいと考えています」

松行我空のプロフィール
年齢:16歳
出身地:神奈川県
所属:関東学院六浦中学・高等学校、S.C.S.部部長、任意団体放課後サービスオリーブスカイ会長
趣味: 旅行、郵便局巡り
特技:横浜駅の商業施設のタイルを見ただけでどこかわかること
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura







