
「気になる10代名鑑」1204人目は、細田さん(19)。ポートレイトのフォトグラファーとして、被写体のこれまでの人生を映し出すような写真を撮影する大学生です。撮影前に2時間ほど話すことがルーティーンだと話す細田さんに、その理由や写真を撮るようになったきっかけを聞いてみました。
細田を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「おもにポートレイトの専門フォトグラファーとして活動しています。まだ駆け出しなので友人からの依頼がほとんどですが、仕事としてはアーティスト写真や宣材写真、記念日の写真や舞台などを撮っています。
最近だと大学の課題として海辺で撮影した人物写真がお気に入りで。『動きを止めるような写真』というテーマの下、ダンスの一瞬の動きを切り取りました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「小さい頃から図画工作が得意で、小学3年生のとき担任の先生が『あなたには芸術の才能があるよ』と言って『才』という漢字一文字を贈ってくれて。それから、芸術は自分の得意分野になりアイデンティティにもなりました。
でも、だんだんと自分の芸術性を作品に込めるよりも、人の役に立ったり人に必要とされる創作が好きなことに気づき、写真を始めたんです。自分にできることの中でも求められていることをやりたくて。人物写真は、人づてで伝わったり直接褒めてもらったりと、感謝や喜びをいちばん近くで受け取れるのがやりがいだと思っています。
そこから、高校3年生で写真部に入り、舞台写真を撮り始めました。わたしが撮った写真をインスタグラムに使ってくれたり、『いままでで一番』って言ってくれた人もいたりして、とても嬉しかったのを覚えています」
Q3. 活動する中で、印象的だった出会いは?
「高校3年生の文化祭でイラストの個展を開催したときに、最も高額なキャンバス作品を買ってくれた人が『細田さんの絵も写真も世界観が丸ごと好きで、いつかウェディングフォトを頼みたいと思ってるんです』と言ってくれたことです。
一生に一度の写真を任せたいというその気持ちに、感動して。“わたしが生み出すこと”に価値が生まれていることが実感できて、芸術を続けていて本当によかったと思った瞬間でしたね。応援してくれる人の存在に嬉しくなると同時に、そういう人たちのために、これからも芸術を続けていかなければいけないと改めて思いました」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「被写体の人と“いっしょに”作品を作ることです。
作品として撮影をする際には、被写体の人に、これまでの人生や得意なことなどを聞きながら、どうしたらいちばんその人らしさや魅力を引き出せるのかを考えて撮影をしていて。現場では、撮る前に2時間ほど仲良くなるくらい話してから撮影に入ります。その人の核や中心には何があるのか、話しながら見つけていく過程が楽しいです。
人の役に立ちたいと思いカメラを始めたので、ずっと人のために撮っている感覚があります。だから、その人の求めている写真を撮ることが最終目標です。撮影中や写真には自分を押し出さないようにしていて、その人が写真を見返して『このとき楽しかったな』と喜んでくれるような写真を撮りたいんです」
Q5. 将来の展望は?
「春休みに高校の知り合いなど10人くらいの撮影の予定があるので、まずはその人たちにしっかり向き合いたいです。人物写真を始めて、実はまだ3ヶ月ほどしか経っていません。自分の作風が全体的に暗く鬱々としてしまうことが悩みですが、『自分の作品がいちばん』という自負の念を持って、これから方向性なども考えていきたいです。
将来は、個人で依頼を受けて生計を立てていくことが目標で。まだまだプロまでは長い道のりですが、『頼んでよかった』『また頼みたい』と思ってもらえるようなプロフォトグラファーになりたいですね。また、応援してくれている人たちのためにもずっと芸術を続けながら、必要とされたときにそこにいられる存在になりたいです」

細田のプロフィール
年齢:19歳
出身地:横浜市
所属:日本大学芸術学部写真学科
趣味:読書、おえかき
特技:散財
大切にしている言葉:なんやかんや耐える
細田のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa






