
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、カカオショックに対するスイス企業の取り組みについてご紹介します。
カカオショックって知ってる?
来週には2月突入ということで、バレンタインデーも近づいてきた昨今。しかし近年、チョコレートやココアに「カカオショック」という問題が浮上しています。

「カカオショック」とは、チョコレートの原料であるカカオが不足し、取引価格が高騰する現象のことです。原因としては、異常気象によりカカオが育ちにくい状況や、カカオを栽培する人が減少傾向であること、農園破壊などが挙げられます。
スイスの企業「Bühler」の取り組み
「カカオショック」を乗り越えるために各国の企業が試行錯誤するなか、スイスの「Bühler」社では「New Chocolate Challenge」というプログラムを実施しています。スタートアップ企業や既存のパートナーたちと、カカオの代わりとなる新しい原料を探し、商品化に向けテストや検証などをおこなう取り組みです。

今回、チョコレート製品向けの開発をおこなう企業から、代替案を募集し3社を選出。その後、ビューラー・チョコレート研究・トレーニングセンターにて、最先端の設備を使用しながら製品試作とテストをおこないました。完成した製品と施設で学んだことは、イベントで発表され参加者や関係者によって試食・議論されています。
ちなみに今回、カカオフリーチョコレートを作るにあたり、「植物由来または食品副産物を活用し、チョコレートの風味や食感を表現する手法」、「精密醗酵などにより、チョコレートに不可欠な風味や脂質などを生成する手法」、「カカオ細胞を直接活用する手法」という3つのアプローチに焦点が当てられたそうです。
受賞した3社を紹介!
ここからは、受賞した3社がどのようなアイデアを提案したのかを見ていきましょう。
まず、代替チョコレートなどを販売する「Foreverland Technologies」は、気候に強い作物である「いなご豆」に、醗酵技術を施したチョコレート原料「Choruba」を開発しました。
続いて、商業食品廃棄物を発酵させアップサイクルしている「Green Spot Technologies」は、そら豆の繊維とぶどうの皮を醗酵させ、ココアの代替品を製造。

最後に「Kawa Project」は、使用済みコーヒーかすから、ココアの代替品を生み出しました。意外な食物を活用していることに驚きますし、とても興味深いですね。
カカオフリーチョコレートにも注目してみて
カカオショックの影響もあり、登場した代替製品たち。その種類は、今後も増えていくでしょう。日本でも取り組みは進められており、「大麦も豆もひまわりも?カカオの代替になっている原料を見てみよう」では国内で手に入る代替カカオの商品をご紹介しています。気になる方は、実際に食べてチョコレートとの違いを確かめてみてください。
Reference:
Bühler’s New Chocolate Challenge|Bühler Group
Start-ups redefine chocolate – Bühler awards innovators tackling cocoa shortages|Bühler Group
Three Cocoa-Free Startups Win Bühler’s New Chocolate Challenge|greenqueen
Home|Green Spot Technologies
Text:Yuki Tsuruda






