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誰かと比べて評価される自分にはならない。青二祭を再び憧れの舞台へ導く高校生代表の挑戦【菅野薫・17歳】

誰かと比べて評価される自分にはならない。青二祭を再び憧れの舞台へ導く高校生代表の挑戦【菅野薫・17歳】

「気になる10代名鑑」1203人目は、菅野薫さん(17)。高校生だけで音楽フェスをつくり上げるイベント「青二祭」の第27回実行委員会で代表と広報班長を務めています。青二祭をもう一度出演を夢見るイベントにしたいと語る菅野さんに、活動の中で感じた葛藤や心境の変化、そして将来への展望について話を聞いてみました。

菅野薫を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力をいれている活動は?

第27回青二祭実行委員会の代表・広報班長を務めています。

広報班の役割は、SNSを活用して青二祭の存在や魅力を多くの人に届けることです。特に力を入れているのがTikTokで、どうしたらバズるのかを考えながら、日々試行錯誤しています。最近は、海外で流行している音源を日本向けにアレンジして発信することにも挑戦しています。

代表という役割は、実は昨年度に実行委員として活動していた頃から務めたいと思っていました。本番で司会としてステージに立った経験をきっかけに、実行委員の仲間たちが目立つ役割や、みんなをまとめる役が向いていると感じてくれたみたいで、自然と『次は薫が代表でしょ?』と声をかけてもらうようになったんです。

学校でも生徒会長を務めるなど、人前に立つことはもともと好きでした。せっかくなら挑戦したいと思い、代表に立候補しました。実行委員のみんなが前向きに活動できるように、楽しめるチームづくりを何よりも大切にしています」

Q2.活動を始めたきっかけは?

「小学校から内部進学をしていて、学校や塾など、限られたコミュニティの中で過ごしてきました。安定はしていたけれど、どこか物足りなさを感じていて。もっと学外に出て、新しい世界を知り、自分の選択肢を広げてみたいという気持ちが強くなっていました。

そんなときに、兄から青二祭実行委員の話を聞いて。学校や性別の垣根を越えた高校生たちが集まり、ひとつのイベントをつくり上げていると知って、純粋に『すごい』と圧倒されたのを覚えています。

ぼくはもともと、人より目立ちたい、人がやっていないことをしてみたいという好奇心が強いタイプです。学校の友だちには学外活動をしている人がほとんどいなかったからこそ、青二祭は自分にとって未知の世界でした。この場所なら、新しい挑戦ができると思い、実行委員への応募を決めました」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?

昨年度の青二祭本番で、司会を務めた経験です。

最初に司会を担当することになったときは、正直なところ、ある程度は自分ひとりでもできるだろうと思っていました。しかし、本番のラップバトルのパートで、出演者の人がなかなか指示を聞いてくれなくて。司会として台本通りに場を進めないといけないのに、それがうまくできなくて焦りを感じていました。

そんなとき、いっしょに司会を担当した相方の存在に助けられて。ぼくが『聞いてください!』と強く呼びかけても状況が変わらなかった場面で、相方が出演者に寄り添うような声かけをすると、空気が一気に落ち着いたんです。

それまでのぼくは、『自分がなんとかしなきゃ』と背負い込もうとしていたんです。でもこの経験を通して、全部をひとりでやる必要はなくて、頼れるところは頼り、支え合えばいいんだと思えるようになりました

Q4. 活動を通して実現させたいビジョンがあれば、教えてください。

「かつての青二祭は、多くの著名人を輩出してきた、誰もが憧れる舞台でした。しかしコロナ禍を経て、課外活動そのものが縮小し、青二祭の知名度も以前ほどではなくなってしまったと感じています。だからこそ、ぼくの代で実現させたいビジョンは、青二祭をもう一度、出演を夢見るイベントに復活させることです。

出演をお願いすると、いまは断られてしまうことも少なくありません。それがとても悔しくて。もし青二祭がもっと大きくて有名なイベントだったら、『ぜひ出たいです』と向こうから声をかけてもらえるはずなんです。

だからこそ、広報班長として青二祭の知名度を上げ、次の代につながる土台をつくることに力を入れています。高校生だけでここまでのイベントがつくれるんだと証明し、青二祭に『出ること自体に意味がある』と思ってもらえる場所をつくり上げたいです」

Q5. 将来の展望は?

将来の具体的な職業はまだ定まっていませんが、『その他大勢』のひとりにはなりたくないという強い意志があります。これまでの学生生活では、成績のように周囲と比べられる指標がありました。でも大人になると、会社も環境も人それぞれで、単純に比べられなくなる。そのときに、自分には何があるんだろうと迷ってしまいたくないんです。

だからこそ、誰かと比べて評価される自分ではなく、自分自身が『これには価値がある』と胸を張って言えるものを見つけたいと考えています。人より秀でたいというよりも、唯一無二の存在として、自分で自分を肯定できるようになりたい。そのために、自分の引き出しを増やし、いましかできない経験や挑戦を重ねていきたいです。

何にでもなれる貴重な学生時代を無駄にせず、青二祭のような場で先の社会を少しだけ予習することで、自分の可能性を広げていきたい。そこで得た経験を積み重ねながら、いつか自分にしか果たせない役割を社会の中で見つけ出すことが、いまの目標です」

菅野薫のプロフィール

年齢:17歳
出身地:東京都世田谷区
所属:立教池袋高等学校、本校生徒会会長、青二祭実行委員会
趣味・特技:映画/スポーツ鑑賞

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Photo:Nanako Araie
Text:Rinna Koike

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