Teen's Snapshots

自分をないがしろにしたら、表現は拙くなる。正真正銘のオールマイティなミュージカル俳優を目指して【姥山莉音・18歳】

自分をないがしろにしたら、表現は拙くなる。正真正銘のオールマイティなミュージカル俳優を目指して【姥山莉音・18歳】

「気になる10代名鑑」の1186人目は、姥山うばやま莉音さん(18)。レ・ミゼラブルに魅せられてから、小学校2年生のときにミュージカルをはじめ、高校では歌唱コンクール全国3位に輝くなど、実力を伸ばしつづけています。オールマイティな活躍を目指し、「25歳までに商業ミュージカルに出たいです」と語る姥山さんに、印象的だった出来事や今後の展望をくわしく聞きました。

姥山莉音の活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

ミュージカル俳優をめざして活動しています。

小2からミュージカルの習い事を始めて、中学では小劇場でお芝居したり、裏方も経験したりしてきて。高校に入ってからは、学外の舞台のほか、学内では有志でミュージカルのコンサートをつくりました。

ずっと大事にしていることは人の縁です! 実は、小4のときに習い事でチームを組んでいた相棒のような子と、高校で奇跡的に再会したことがあって。その子とはデュエットでコンクールに挑戦する機会もあり、嬉しかった思い出があります。

ほかにも、いまの先生との出会いがコンクールがきっかけだったりして、一つひとつのつながりがいまのわたしをつくっています」

Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

もともと音楽好きの父の影響で洋楽を聴いて育ち、家でもずっと歌って踊っているような子でした。ミュージカルの名作『レ・ミゼラブル』も父から教わって。それを初めて見て、やってみたい!と思ったのがはじまりです。

教室に通い始めて、同年代の仲間と出会って、先生に教わるという体験は初めてで。舞台に立つと、自分の体や声で自分を解放しているような気持ちになれるのも、ふしぎで楽しい感覚でした。

それからは週3日みっちりレッスンに通い、舞台に立つのが当たり前の日常になりました。中学でコロナ禍になり公演が打てなくなってしまった時期もあって、別の進路を考えることもありました。でも、高校受験のときに、イギリスからの来日ミュージカルを見て、心が震えて。『やっぱりわたしはこの道だ!』と改めて思えたんです」

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

歌を極めようと、歌唱コンクールにトライした高校3年間の経験はいろいろな学びがありましたね。

1年生で賞をいただけたのですが、2年生のときにがむしゃらになりすぎて、のどを壊してしまったんです。でもその経験から、身体の論理から自分の声の出し方を見直すようにして、ケアにも努めました。その結果、最後のコンクールでは全国3位に入賞することができて。

それに、いま指導してくださっている先生には、愛の歌を歌ったときに『愛してる、というフレーズの意味がまだわかっていないね』と講評をいただいたことも印象に残っています(笑)。

芸事のためのストイックさも大切だけど、自分をないがしろにしたら表現は拙くなってしまう。日々の生活や感情を大切にすることも、表現の深みにつながると学べました」

Q4.活動の中で、悩みがあれば教えてください。

自分の個性ってなんだろうって、いつも考えています。オーディションでは『この役が絶対的にハマっている』とはっきりわかる爆発力と存在感のあるタイプの子を前に、よく不安になりました。

先生からも『あなたは技術を徹底的に高めていかないといけないほうのタイプだよ』って、はっきり言っていただきました。

でもそれって、『確かなミュージカルの技術を極めれば、それを武器に長く使ってもらえる俳優になれる』ってことでもあるんですよね。だからわたしは正真正銘の“オールマイティ”な俳優を目指しています。よく元気な男の子役をいただくことが多いんですけど、大人っぽい役もやってみたいという野望があって。技術はもちろん、ビジュアルまで自分なりに研究して、新しい自分もアピールしていきたいです」

Q5. 将来の展望は?

将来的には、25歳までに劇団四季や音楽座のような商業ミュージカルに出るのが目標です。ミュージカルを目指すなら音大へ、というセオリーはあるけれど、わたしは文学部の大学進学を選びます。

昔から文学少女で、歌詞や台本が大好きで。大学で学べる言葉の力は、新しい武器になるんじゃないかと。予想外の道も面白いと思います。結局は自分次第だと信じて頑張りたいです!

大学では、映像や美術を極める子たちとコラボして、オリジナルの作品を創ることにも挑戦したいです。自主公演などでも、仲間と言い合いながらつくっていく尊さを実感したんです。いつか脚本や演出にも関わっていきたいですね」

姥山莉音のプロフィール

年齢:18歳
出身:神奈川県横浜市
所属:神奈川県立神奈川総合高等学校
趣味:寝ること、歌うこと、どうでもいいことを論理的に考えること
特技:舌と唇を一緒に震わせられる、ビーバーの口、早着替え、テンションをすぐに上げられる
大切にしている言葉:自分の機嫌は自分で取る

姥山莉音のSNS

 ★Instagram

 

Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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