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中高生の自分に「自分の可能性を信じて、道を切り開いて」と伝えたい。英語ミュージカルプロジェクトを立ちあげた大学生【Rico・19歳】

中高生の自分に「自分の可能性を信じて、道を切り開いて」と伝えたい。英語ミュージカルプロジェクトを立ちあげた大学生【Rico・19歳】

気になる10代名鑑」の1185人目は、Ricoさん(19)。国際基督教大学(以下ICU)生として、学内で英語ミュージカルのプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトを通して、「自分を信じて、新しい可能性を切り開いていってほしい」というメッセージを届けたいと語るRicoさんに、活動のきっかけや将来の展望を聞きました。

Ricoを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

中高生に贈る英語ミュージカルを、ICU生で0からつくり上げる1年限りのプロジェクト『English Musical Project in ICU 2025』に力を入れています。

『中高生の自分に何を伝えたいか?』という問いを軸に、既存のミュージカルの名曲から、『Masquerade 〜未完成の私たちへ〜』という物語をつくって、2025年12月初旬に無事公演を終えたところです。公演を見てくれる中高生だけでなく、わたしたち大学生も学べる場となるように、そして新たな可能性に出会い、自分を信じる力を見つけることで、つくりたい未来を自由に描ける場を目指しました。

2025年の1月からプロジェクトが始動し、4月にはメンバー25人で物語をつくりました。2025年12月初旬に無事公演を終え、いまはリフレクションとそれをメンバーそれぞれの次に活かすフェーズです。1月末に学内でイベントをおこない、最後に学内でポジティブな輪を広げられたらと考えています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「小さいころから歌ったり踊ったりするが好きでしたが、本格的にミュージカルをやり始めたのは、中学生で入った英語劇部です。中学2年生のとき、『The Greatest Showman』の主人公P. T. Barnumを演じたのですが、本番を終えたとき、もっと挑戦したいと思ったし、何より自信につながったように思います。とにかく英語ミュージカルが好きだったので、その後高校でも英語ミュージカルを個人的に続けました。

このプロジェクトをやろうと思い立ったきっかけは、そんな自分のミュージカル好きと、挑戦心、魅力的な大学の仲間たちと新たな物語をつくる中で『つながり、互いを共有しながら、ともに学び合いたい』という思いでした。2025年1月に構想を周りに少しずつ話し、自分の中でビジョンを明確化して。自分のビジョンに共感してくれた2人とともに、プロジェクト始動に至りました。

ミュージカルのテーマは、『中高生の自分に何を伝えたいか』を切り口に考え、だんだんと増えていった仲間たちと話し合いを繰り返す中でかたちになっていったんです」

Q3. 自身のクリエイティブに影響を与えたものは?

「『The Greatest Showman』で主人公を演じた経験や、2歳の頃から好きな映画『High School Musical』には、歌ったり踊ったり、仲間と何かをつくることの楽しさを教えてもらいました。

あと、同世代の近い人たちが亡くなることが高校生のときにあって。その経験やコロナ禍を経て、『当たり前が当たり前じゃなくなるときがあるんだ』と気づかされたんです。と同時に、その人たちがわたしに共有してくれたものが自分の心にいまも残り続けているんだと実感しました。

いつまで生きられるか分からないからこそ、“誰かの心に生き続ける人になりたい”という夢ができました。『いまを一所懸命生きられる舞台だからこそ、過去と未来を繋げられるような舞台であってほしい』、そして『またいつか観客や自分たちが自らの想いに出会えるように』と考え、公演では過去や未来の自分に手紙を書くアクティビティの時間を設けました

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

『もっとうまくできたのではないか』と自分を責め、不安で眠れない日々が続くこともあって。いま振り返ると、かなり追い詰められていたと思います。それでも、そんな自分も受け入れようと意識したことで、少しずつ前に進むことができました。

物語を考えていく過程で、それぞれの思いが強すぎて軸が失われ、何を伝えたいのかわからなくなることがあって。さらに、メンバー内での衝突やうまくいかないことに責任を感じていたのですが、『制作過程で紆余曲折ないほうがおかしい』というメンバーの言葉に救われました。

意見がぶつかるということは、それぞれ思いがあることの証明だから、それすらも嬉しいと思えるようになったんです。

プロジェクト内で大切にしていた言葉に『Pure white canvas』というのがあります。白いキャンバスに色をのせていくとき、きれいに塗れるわけではなく絵具が飛んだり色同士が滲んだり……。そういう失敗もあるだろうけれど、それすらも自分しか感じられないものだから、楽しめたらいいなという思いを込めています」

Q5. 将来の展望は?

「昨年は実践の1年だったので、2026年は自分の学びを充実させる年にしたくて。いろんな人の話を聞いたり、今年からのイギリス留学でプロジェクトで得た種を育てていきたいです。

プロジェクトを通して、改めて自分は人と何かをつくることが好きなんだと気づきました。実は、このプロジェクトが自分にとって最後の舞台かなと思っていたのですが、これがスタート地点でもいいかなと思っています。将来は、人の想いや生きた証を活かし続けられるような、舞台や映画のプロデューサーを目指しています。そして、自分自身も活動を通して人の心に生き続けるような人になりたいですね。

わたし自身、これまで出会った人の情熱が心の中で火となり、原動力になってきたと感じています。当たり前でない毎日への感謝を忘れずに、心で共有できるものを大切にし続けたいです

Ricoのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京、広島
所属:国際基督教大学、English Musical Project in ICU 2025
趣味:旅行、1人旅、美味しいもの、本、サイクリング、ダンス、サウナ
特技:アイデア力、実行力、いっぱい寝ること
大切にしている言葉:大きくなってもりこはりこ!

Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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