
「気になる10代名鑑」の1174人目は、福田侑さん(17)。スケッチブックへの描画を中心に、表現したい感情や出来事などを組み合わせて、作品を制作しています。テーマを決めずに創作することも多いという福田さんに、作品へのこだわりや将来の展望について詳しく聞いてみました。
福田侑を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。
「自由気ままにアート作品を制作しながら、『はるべり&TheRaspberryScorn』という、友人の音楽プロジェクトで、音楽以外のサポートメンバーとして会場でライブペインティングなどをしています。
おもに絵を描いていますが、ひとつの表現方法にとらわれずに創作をしていますね。いまは友人にモデルやカメラマンとして協力してもらって『違和感』をテーマに写真で表現する作品を制作中です。最終的にその写真たちを雑誌にしようと計画していて、2月中旬には完成させたいと思っています」

Q2.どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「必ずテーマを決めて描いているわけではなくて。むしろ、自分でも予想がつかないものになるように、そのときの直感を頼りに制作しています。ですが、テーマがないなかでも、具体と抽象、現実と非現実の間を表現することが好きだと感じています。
取材を受けているいまも、部屋の壁の模様やドアの影を見ていると、アイデアが湧いてきますね。
最近描いたなかで気に入っている作品も、テーマを定めていません。色を先に選んでから、自分の頭のなかを具現化しないまま水彩絵の具で描いています。どうやってイメージをイメージのままスケッチブックに落とし込むかということを意識しました」
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Q3.活動するうえで、大切にしていることは?
「前の作品に似すぎないようにすることです。アイデアを思いついたら何日もそれが頭に残って、それがどんどん飛躍して作品になるのですが、別の作品を作ろうとしたときに、どうしても雰囲気が引っ張られてしまうことがあって。
なので、新しい作品を作るときは、頭を真っ白な状態にリセットすることを大事にしていますね。それが難しければ、一度作業をストップして全部忘れるっていう時間も作るようにしています。
ジャンルにとらわれず、ときに人の手を借りて作るスタンスも大切にしています。得意な分野が違うと、着眼点や手法が自分とはまったく違うものになる。人のアイデアに触れることで、自分の作品の幅も広がると思っています。なので、活動内容にとらわれずたくさんの人と関わっていきたいですね」

Q4.自身のクリエイティブに影響を与えたものは?
「幕末から明治にかけて活動していた、河鍋暁斎というひとの日本画です。歴史や物語が作品の背景にあって、人間や動物の表情がとても魅力的なんです。自分の作品の参考にするというよりは、好みの作風だと感じています。
ほかには、最近好きになってきている、ヒップホップミュージックからも影響を受けています。ヒップホップには、ダンスと音楽と、あとは壁にスプレーで描くグラフィティの3大要素があって。最近は、それを自分の作風にどう落とし込むかということを考えています」

Q5.将来の展望は?
「身近な目標は、美術系の大学に入ることですね。グラフィックアートを専門的に学びたいです。
制作活動としてひとつやりたいと思っているのは、人を使った作品を作るということ。いま取り組んでいる写真もそうなんですけど、完全な虚構を演出するのではなく、現実性に説得力を持たせるための装置として人を使うことで、普通と違和感を混ぜて、より大きな違和感をつくりたいというイメージがあります。
最終目標は、個展を開くことです。絵をいっぱい並べるというよりは、自分だけの空間を作りたい。そしてそれを、友人から見知らぬ人にまで見に来てもらえたらいいなと思っています」
福田侑のプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県
所属:はるべり&TheRaspberryScorn(サポートメンバー)
趣味:テニス、絵を描くこと
特技:テニス
大切にしている言葉:あなたが正しいと思うことをしなさい。どうせ批判されるのだから(エレノア・ルーズベルト)
福田侑のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa






