
「気になる10代名鑑」の1177人目は、Yukinoさん (18)。幼いころから絵を描くことを続けながら、大学では映像という新しい表現にも向き合っています。ひとつの表現に決めきれないからこそ、さまざまな表現を行き来しながら、自分なりの答えを探すYukinoさんに、創作を始めたきっかけや将来の展望を聞きました。
Yukinoを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「絵を描くことです。
SNSに頻繁に投稿するタイプではありませんが、何かしら描き続け、絵の技術を向上させる努力をしています。最近は大学に入り、これまで中心だった絵画表現に加えて、映像という別の表現とも向き合っていて。時間の流れをもつ、時間芸術ならではの特性を学んでいるんです。
大学では映画学科に所属していて、シナリオを書いたり、映画を観て批評したり、テーマに沿った作品制作に取り組んでいます。静止した一枚で完結する絵画と違い、映像は時間の流れの中で初めて成立する表現なので、より強く『見る人』の存在を意識する必要があって。はじめて挑戦する表現の難しさと向き合いながら、いまは日々課題と向き合っています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?
「きっかけを思い出せないほど、物心ついた頃から絵を描いていました。中学生になると、学業に集中することを迫られて、引き出しの中で、こっそり絵を描く日々が続きました。窮屈さを感じる中で、もっと自由に表現できる場所を求め、高校は美術系の学校に進むことにしたんです。
入学当初は評価を恐れて自分を縛っていましたが、だんだんその縛りは自分自身が作っていたものだと気づいて。いまは映画学科の課題でも、既存の研究や表現にどう新しい要素を加えられるかを考えながら、積極的に創作と向き合っています」
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Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「『これを作り続けたい』と言い切れるものが見つかっていないので、自分の作品に明確な一貫性があるとは思っていませんが。いつも作品を作り始める前に、人間関係や背景を細かく想像するんです。子どもの頃から登場人物をつくり、物語や設定を考えることが大好きで。30秒ほどの短い作品でも設定を作り込むのですが、その積み重ねが、自分の作品の動きや空気感を作っているかもしれません。
最近は、社会や政治にも目を向けるようになり、自分なりの考えを持つようになりました。同時に、その考えが一方向に偏らないよう、日々自問しています。アーティストの永遠のテーマとも言える『権威への反抗』についても、表層的に消費するのではなく、きちんと学びながら表現に落とし込みたいと感じています」

Q4. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「高校3年生のときに制作した卒業制作は、特に印象に残っています。これほど大きな作品を、最初からひとりで作り上げる経験は初めてでした。最初に向き合った真っ白なキャンバスは、敵のようであり、越えなければならない壁のようでもありました。卒業制作の期間が受験期と重なり、『本当に完成させられるのだろうか』とかなり不安を抱えながらのスタートで。
でもいざ筆を持つと、少しずつ描きたいアイディアが浮かんできて、最終的には、油絵に写真を貼り込む、コラージュ的な手法も取り入れ、完成させることができました。学校が閉まり作業ができない時間でさえ、『早く自分の絵に会いに行きたい』と思うほど、制作に没頭していたことを覚えています。作品が完成したとき、自分自身も少し成長できたように感じました」
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Q5. 将来の展望は?
「まだどんな表現をしていきたいのか、自分にどんな可能性があるのかがわからなくて。音楽、映画、絵、政治や社会的テーマなど、さまざまな表現や分野に片足を突っ込みながら、インプットを重ねて、表現の幅や視点を広げているんです。大学生のうちに、漫画も描いてみたいと思っています。
最終的にはひとつの表現を極めたい気持ちはありますが、そのためにも複数の視点を持っていたくて。純粋な表現とは何か、自分が本当に表現したいことは何か、という問いを抱えながら、生涯アーティストであり続けたいと思っています」

Yukinoのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都西東京市向台町
所属:日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース
趣味:音楽を聴く、歌う、絵を描く
特技:絵を描く
大切にしている言葉:Reach for the moon, even if we can’t.
YukinoのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda







