「気になる10代名鑑」の1154人目は、瑠日さん（17）。旅先で得た刺激をもとに、誰かの世界をそっと広げるような創作を続けています。見たことのない景色や文化に触れながら、ワクワクの連鎖を生み出す活動に挑んでいる瑠日さんに、活動をはじめたきっかけなど根掘り葉掘り聞いてみました。
瑠日を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは？
「いろんな場所を旅しながら、誰かの世界を広げるものづくりに取り組んでいます。驚きや感動を通して、新しい価値観や視点に触れるあの瞬間を、作品として届けたいと思っているからです。
これまでに、留学で訪れた オーストラリア、旅で歩いた ロンドン や パリ など、土地ごとにまったく違う空気や文化に触れてきました。海の匂い、人々の装い、街に漂うリズム、ふと耳に入る言葉…自分の中になかった感覚に出会うたび、胸が高鳴るようなワクワクをもらってきました。
だからこそ、旅で得たインプットを、ZINE・ステッカー・絵・文章などさまざまな形でアウトプットし、誰かに新しい刺激として届けたいと思っています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは？
「中学2年生のときにオーストラリアへ留学したことです。当時は思春期らしく、学校生活の中で『この校則って必要？』とか『もっと学ぶことの本質に触れたい』という小さな違和感を抱えていて、『学校の外の世界を見てみたい』と思ったのがきっかけでした。
実際に行ってみると、ホームステイ先での会話から、通学中に知らない人に助けを求めてみることなど、毎日が新しい価値観との出会いで。自分がすごく限られた枠の中だけで悩んでいたことにも気づきました。
この体験が、創作につながっていって、中3でものづくりに力を入れる高校に興味を持ったときは、自作の布の名刺を配ったりもして。自分の作品が人に影響を与える喜びを強く感じた経験になりました」
Q3.活動するうえで、大切にしていることは？
「『世界からもらう刺激を逃さないようにしています。たとえば、すごくいい映画を観たあとに『うわ、やられた！』『自分もこんなふうに誰かを刺激したい！』という気持ちが湧いてくる瞬間があります。あの“創作意欲に火がつく感じ”を軸にしています。
「『負けたくない』という気持ちも少なからずありますが、それ以上に『自分もあのワクワクを届けたい』という前向きな衝動を大切にしながら、創作を続けています」
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Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは？
「『自分の人生を自分でつくる生き方を選ぶ人が増えること』です。わたしが届けたワクワクが誰かの創作のきっかけになり、さらにその創作が別の誰かの刺激になるというそんな連鎖が生まれる世界を思い描いています。
いまの社会は、何かを生み出さなくても十分に便利に生きられる時代です。でも、もし世界中でワクワクの連鎖が起こったら、もっと面白くて、刺激に満ちた世界になるはずだと思っています。
特定のゴールが決まっているわけではありませんが、その変化の流れを第三者視点で眺めるように、世界がアップデートされていく瞬間にそっと関わっていたいと考えています」
Q5. 将来の展望は？
「世界一周をして『経験値∞の人』になることです！ わたしはずっと成長し続ける人でありたいと思っていて、地球の端っこまで含めて、できるだけ多くの『想像もつかない景色』を見に行きたいと考えています。
その中には、きっとプラスの感情だけではなく、戸惑いや痛みのようなマイナスの経験もあると思います。でも、そうしたすべての出会いや感情が、いまの自分では受け止めきれないほど大きな発見や刺激につながる気がしています。そしてその瞬間こそが、わたしに『生きている』という実感を強く与えてくれるはずです。
いつかそれらの体験を、創作として何かのかたちに残すかもしれません。世界への果てしない好奇心が、これからのわたしをもっと遠くへ連れていってくれるだろうと思います」
瑠日のプロフィール
年齢：17歳
出身地：東京都
趣味：洋服・弾き語り・旅
特技：旅先の、Google Mapにもかかれていない道を見つけて行ってみること
大切にしている言葉：つくるという行為には、人を楽しませ、感動させる力があります。
瑠日のSNS
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★note
https://note.com/ruinohitorigoto_/n/n29b207bff240
Photo：Nanako Araie
Text：Honori Kukimoto
