
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「スケジュールの管理方法」。学校、バイト、部活、推し活……と、毎日大忙しのティーンたちは、日々の予定やタスクをどう整理しているのでしょうか? 手帳・アプリなど、それぞれの管理スタイルと、続けるための工夫について、6人の声をお届けします。
1. 福島にこさん「お気に入りの元素手帳で色分け」

着ているだけで発電ができる服の開発に取り組み、大阪・関西万博でのパネルディスカッションへも参加した・16歳。
「元素好きにはたまらない『元素手帳』というスケジュール帳を愛用しています。
予定は基本的に月間ページにまとめていて、色分けは『塾=赤』『自習時間=黒』『課外活動=青』『遊び=緑』と、ひと目で把握できるように工夫しています。後ろのノートページには、イベントで学んだことや学校の大事な連絡をまとめて記録。書く場所を一元化することで、“どこに書いたっけ?”を防いでいます。
また、自然に心が動いたときや日常の小さな発見があった瞬間に、詩や俳句をふと書くことも。これがいい息抜きになっています」
2. 宮澤昂佑さん「To doは3つだけでシンプルに管理」

ドイツでの生活がきっかけとなり、谷をテーマにした手ぬぐいブランド「しぶず」の代表として活動している・17歳。
「自分のスケジュールは、基本的に手帳で管理しています。夜寝る前に、翌日にやらなければならないことを書き出して予定を確認するのがルーティンです。
To doリストは、多くなりすぎて負担にならないように3つだけに絞ったり、毎晩、その日の“気分が上がった瞬間・下がった瞬間”を記録して、モチベーションのムラができるだけ出ないように工夫したりしています。
気分転換には、テニスのトレーニングやランニング、散歩をして、リフレッシュしています」
3. 渡邉楽さん「友達と共有して“続く”カレンダー管理」

巨大な1円玉や「動く生肉」など、町中にユーモアあふれるアートをもたらす作品作りを手掛ける1美大生・19歳。
「スマホのカレンダーで、予定を色分けして管理しています。
ひとりだけでスケジュールを記録するのが続かず、友達とカレンダーアプリを共有するようになってから、自然と記録する習慣がつきました」
4. 二ノ宮リム虹さん「Googleカレンダーに予定もToDoも全部集約」

気候変動の解決と公正な社会の実現のために邁進しながら、さまざまな環境活動の団体に所属している・19歳。
「スケジュールは、Googleカレンダーに詰め込んでいます。
予定も、To doも、アプリに記録して、好きな色にしたり、絵文字を付けたりして、気分が上がるように工夫しています」
5. 木下大地さん「googleカレンダーで共有し、予定を管理」

今年4月にクリエイティブレーベル『KIMAGURE FILM』として独立。企画から編集までワンストップで映像制作を手がける・19歳。
「今年の春ごろからスケジュールは、iPhoneとパソコンでgoogleカレンダーを共有しながら管理しています。
仕事の撮影などで、たくさんの地域にお邪魔する機会があります。今年の夏は、東京・大阪・京都・名古屋・長野の5つ。移動が多めですが、空港の待ち時間や新幹線の時間が好きなので、時間を有効活用しながら楽しみたいと思っています」
6. 葭谷イライザ華さん「かわいくデコって、テンションアップ」

NY留学をきっかけに旅するタップダンサーとして活動する・18歳。
「手帳とTo Doリストを使って予定を分けて管理しています。
好きな色でかわいくデコるとテンションも上がるし、楽しく続けられます」
10代のスケジュール管理は、意外にも手帳派も多い結果に。色分けや夜寝る前のルーティーン、さらには友だちとの共有機能まで、忙しい日々の中でも自分のペースを保つための工夫がみられました。これからも、「10代リアルVOICE」では、世の中を自分ごととして捉えるティーンの視点を伝えていきます。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano












