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アフリカに住むと性格が変わる!?私の変わった性格と変わらなかった性格。Hao in UGANDA #19【Steenz Abroad】

アフリカに住むと性格が変わる!?私の変わった性格と変わらなかった性格。Hao in UGANDA #19【Steenz Abroad】

今回の”Hao in UGANDA”は、アフリカに住んで影響されたわたしの性格について。

日本では「アフリカの人はおおらかで陽気」というイメージがあるとよく聞きます。今回は、ウガンダに実際に移住しているわたしが、見聞きしたことから考えるアフリカの人たちの様子と、生活と周りの影響によって変化した性格や行動としなかった部分について紹介したいと思います。

まず変化したこととしては、時間を守るより周りの様子を見て行動するようになるということです。日本では誰もが集合時間に遅れそうになったら焦ったり急いだりすると思います。でも、ウガンダではそもそも集合時間を設定していなかったり、ウガンダ人の「I’m coming!」は「今向かっている」ではなく、「今からシャワーを浴びて洋服を選んで準備をしてバイクタクシーで向かうよ」という意味の可能性の方が高かったりします。

そもそも交通渋滞が深刻だし、スコールが降って動けなくなることもあります。わたしも以前、音楽イベントを運営していた際、悪天候で機材が届かなかったり、停電してスピーカーが落ちてしまったりといったことを経験したこともありました。しかし、そんなときに友人がステージに太鼓を持ってきて自分たちで歌いながら盛り上げてくれたことがありました。雨で帰ってしまう人もいるかと予測していましたが、逆に雨の中びしょびしょになりながら観客は大盛り上がり。そのような姿を見ながら、全てを時間通りに進めようとするのではなく、天気を見たり周りの様子を見たりして行動するのが楽しく生きるコツだと学びました。

また、年齢を気にしなくなったという変化もあります。日本では若者同士でも1歳年上であれば敬語を話すのが一般的だという印象がありますが、ウガンダではそもそも年齢への関心がないように感じます。中には、出生届がないから自分の生年月日を知らない人もいれば、仲が良い関係の友人同士でもお互い歳を知らない人もいます。また、アフリカでは10代で家庭をもっている人もいれば、30代で学生をしている人もいるため、歳によってライフステージが決まっているというよりは、経済力や社会的な役割の方が関係性においては重要である文化という印象があります。グループで食事に行くときのお会計も年齢ではなく、お金に余裕がある人が払う方が多いように感じます。一方でお年寄りには誰もが礼儀正しく接している姿を目にします。

さらに、お金に厳しくなったと思います。多くのアフリカの国でお金の貸し借りは信頼の証であり、現地の人は日常的に貸し借りしているケースが多いです。その理由として、アフリカでは多くの人が非正規雇用、もしくは小規模商売で働いていて収入が不安定なため、お金に困った時は貸し合うという文化ができているのです。また、とある調査ではウガンダ人の87%が銀行口座をもっていないとあります。一方でモバイルマネーは普及しているため、オンライン上でのお金の送金と受け取りが容易になっているという背景もあります。

わたしも日常的に友人にあらゆる理由でお金を貸して欲しいと言われることがありますが、今までの経験から学んだのはお金を返してくれないケースも多いため、お金の貸し借りは完全に断ることにしました。実際にウガンダ人同士でもお金の貸し借りをした際にきちんと金額を覚えているというよりは、「この前、だいたいこれくらい友人にお金を貸したから、今週はわたしがお金を借りよう」のようになんとなくで覚えているようです。

そして、よく笑うようになりました。ウガンダ人は本当によく世間話をします。バイクの運転手とでも、スーパーのキャッシャーとでも冗談を言ったり、初対面の人でもすぐに笑顔になるのを毎日見ています。日本をはじめ多くの先進国ではテクノロジーの普及によって対面での人との意思疎通の機会が減ってきているように感じますが、ウガンダではまだまだ意思疎通の機会がありふれています。初対面の人にでも「おしゃれだね」や「綺麗だね」などと褒め言葉をすぐに言うのは見習いたい文化だと思います。

一方で、わたしの変わらなかった性格は「現実的である」ということ。わたしが今まで出会ってきたアフリカの人々の多くは「ただ楽観主義であるというよりは、貧困などの現実に直面しているが、前を向く以外手段がないから前向きに人生を歩んでいる」という印象を受けました。日常の会話でも「落ち込んでいるよりは今日を楽しめば良いじゃん」という友人に囲まれている中、一方で、日本で育ったわたしは経済面や仕事、年金、保険といった「自分の将来を安定させ、保証できるもの」に関することは未だに興味がつきません。現実的である性格は変わらないと気づきました。

ウガンダでは日本で良いと思われている逆のことが当たり前に行われることもあります。今後も日本で生まれ育ったわたしが正しいと思っていることが世界の基準なのではなく、自分を疑う気持ちを忘れずに暮らしていきたいと思います。

References:
NEWVISION「87% of Ugandans lack bank accounts – survey」

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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