「気になる10代名鑑」の1153人目は、安藤リアナさん（17）。週に6日、小学4年生のころから通っているクラシックバレエの教室で練習に励んでいる高校生です。「バレエをしない日があるほうが気が気じゃない」と話す安藤さんに、バレエを始めたきっかけや将来の展望を聞いてみました。
安藤リアナを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は？
「4歳のときに始めたクラシックバレエを現在も続けていて、いまは週に6日、バレエのお稽古に励んでいます。
お稽古では基礎を身につけることに重点を置きつつ、毎日休まず練習を続けながら、高校生活とバレエを両立する日々です」
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Q2. 活動を始めたきっかけは？
「小学校4年生のころに、現在通っているバレエ教室に通いはじめました。
小さいころから、幸運にもバレエの舞台を見に行く機会があって、『トゥーシューズ履きたい！』と思ったんです。レースがついたようなかわいらしい衣装もそれまで着たことがなかったから、憧れていたんですね。
4歳から地域のスポーツクラブですでにバレエを始めていたのですが、いま通っているバレエ教室は先生が基礎をとても大切にする人で。教室では何度も同じことをやるのですが、いくらお姫様役をできたとしても、基礎がなっていなかったら薄っぺらい踊りになってしまう……。そういう大事なことを教わりましたね。それが、わたしとバレエの出会いです」
Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は？
「中学3年生の夏に、バレエ教室の発表会の『眠れる森の美女』で、青い鳥のグラン・パ・ド・ドゥ（男女ペアで踊る踊り）を踊ったことです。
わたしは準主役となるフロリナ王女を演じたのですが、そのときの主役が、いまも当時も憧れている先輩で。毎日いっしょに汗を流し練習したのは、色濃く記憶に残る思い出です。
高校受験の時期だったため、平日は4時間、休日は半日ひたすらに踊って、お稽古を22時に終えて、そこから塾に通うという日々で……。でも、あの夏の成長と経験がなかったら、わたしはいま踊りを続けていなかったかもしれません。それくらい、わたしにとって印象的な夏でした。
あのころの自分は未だに越えられてないと、ずっと悔しくて。もちろん、頭の中で計算して踊るのはいまのほうができているはずなのに、当時の自分の踊りからはその信じられない練習時間と努力が節々から見えるんです。中学3年生の自分を、いつか超えてみせたいです」
Q4. 活動するうえで、大切にしていることは？
「とにかくバレエのお稽古を休まないことです。バレエに行かないほうが気が気じゃない、行かない選択肢がないくらい、わたしにとってバレエは必要不可欠で。
バレエで生きていくとなると、海外では18歳からプロになるのがスタンダードなので、『マイペースだよね』とよく言われます。『食らいついていかないと』っていう焦りがあって。自分の技量といままでバレエに費やしてきた時間が釣りあわない……なんて思うこともあります。とくに高校生になってから、常に焦っている気がしていますね。
それでも、お稽古中は全部忘れられるんです。友だちからは、『バレエに依存している』とも言われたり（笑）。自分はバレエが得意だとはまだ思えないけれど、それでもやっぱり続けたいです」
Q5. 将来の展望は？
「踊り続けていたいです。
バレエって、どこまでいっても基礎が大事で。どれだけお姫様の役とかをやっても、基礎がしっかりしていなければ薄っぺらい踊りになってしまうんです。だからこれからも基礎を大事に、日々のお稽古に励んでいきたいです。
あとは、漠然とですが、街中で愉快な音楽とともにふわっと誰かが踊っているような、いろんな存在を認め合う社会になったらいいなと思っていて。自分も当事者だからこそ、例えばLGBTQの人も認められる社会になってほしいです。マジョリティ・マイノリティみたいなものはなくて、特別な人もいないし、普通の人もいないと思っているんです。
わたしも、昔はジャンプしながら教室に通っていて、目立っていたような子でした（笑）。そういう子も温かい目で見守ってあげられる社会を実現したいと思っています」
安藤リアナのプロフィール
年齢：17歳
出身地：神奈川県横浜市鶴見区市場下町
所属：神奈川県立神奈川総合高校
趣味：長距離散歩、絵、編み物
特技：速く口角を交互に動かすこと、シェアハピ♡
大切にしている言葉：強く直向きに正直に。明るく楽しく笑顔で。
安藤リアナのSNS
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Photo：Nanako Araie
Text：Haru Ninagawa
