
「気になる10代名鑑」の991人目は、TSURUKENさん(18)。AIとテクノロジーを活用して、自分らしいファッションを自由に表現できる世界をつくることを目指しています。服好きと高専での経験が重なることで興味を持ち始めたというTSURUKENさんに、ファーストアクションや大切にしていることについてあれこれ聞いてみました。
TSURUKENを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「株式会社LaMuseで、生成AIを活用したファッションテック事業に力を入れています。いまは、パタンナーの業務を効率化するためのAI活用に取り組んでいますが、将来的にはユーザーが持つイメージや気分から『着たい』と思える服を提案できる仕組みも実現したいなと思っています。
例えば、バーチャル試着やAIスタイリストといった、サイズや見た目の不安を解消する技術を開発したいと考えていて。ファッションにおける『自分らしさ』の追求をテクノロジーで支え、誰もが自由に創造性を表現できる世界を目指しています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともと服を見るのが好きで、『ファッションは一部のひとだけの特権ではなく、誰もが自分らしさを表現できる手段であるべき』と感じていたんです。
そんなとき、デザイナーの友人が経済的な理由でブランド設立を諦めたと聞いて。これをきっかけに、お金やスキル、背景に関係なく、誰もが自由に自己表現できる世界をつくりたいと思うようになっていきました。
また、高専に通っていたこともあって、もともと技術に関心のある仲間に囲まれていたんです。大好きなファッションとAIという学んできた技術を掛け合わせたら、誰もが安心して自分のスタイルに挑戦できる仕組みができるんじゃないかと、次第に考えるようになりました」
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Q3.活動にあたってのファーストアクションは?
「友人の紹介で、夢を持つ若者をサポートしてくれる学生団体に参加したことです。最初はあまりどのようなことをするのか分からず、『知識のある人だけの集まりかも』と不安もありましたが、ファッション×AIへの関心を話すと、想像以上に応援してくれる仲間に出会えました。アイデアに共感してくれたり、有益な情報を共有してくれるなど、温かい雰囲気に背中を押されました。また、学生団体に所属したことで、良い人脈が築けただけでなく、自分のビジョンを形にしたいとより強く感じました。
また、その団体の勧めでピッチコンテストに挑戦してみました。自分の夢を言語化する機会を得たことで、いまでも相談に乗っていただける審査員のひととのご縁もありましたね」
Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「『自分の想いや悩みを誰かに話してみること』です。高校生のときに“ファッション×AI”で何か挑戦してみたいと思ったときも、まずは友人に話してみることから始めました。自分の中にだけ留めていたらかたちにならなかったことも、言葉にすることで共感してくれる仲間ができたり、思いもよらないアドバイスがもらえたりしました。
学生団体に参加してからも、『話してみる → フィードバックをもらう → 改善する』のサイクルを繰り返してきました。最初は人脈も知識もなかったけれど、少しずつその輪が広がり、自分の想いに力を貸してくれるひとたちと出会うことができました。やっぱり、挑戦を前に進める原動力は、ひととのつながりだなとつくづく感じていますね」
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Q5. 将来の展望は?
「ファッションは単なる衣服の選択にとどまらず、自己表現の重要な手段だと思っていて。誰もが自分らしいファッションをまとい、町中をランウェイに変えるような、自由な社会を実現したいという強いミッションがあります。
このミッションを実現するために、まずはAIを活用して、ユーザーが自身のスタイルを簡単に見つけられるようなシステムを提供したいと思っていて。そこから最終的には、ユーザーが自分のスタイルをAIで選び、画像を送るだけでオーダーメイドの服が届くという、よりパーソナルで革新的なファッション体験も構想しています!」
TSURUKENのプロフィール
年齢:18歳
出身地:神奈川県
所属:株式会社LaMuse
趣味:ファション、音楽、サッカー観戦
特技:寝ること
大切にしている言葉:七転八起
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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto