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「誰かの想いがこもったものを受け継ぐ」こともサステナブル。あらゆる手段でクリエイションに挑む高校生【りくと・17歳】

「誰かの想いがこもったものを受け継ぐ」こともサステナブル。あらゆる手段でクリエイションに挑む高校生【りくと・17歳】

「気になる10代名鑑」の971人目は、りくとさん(17)。服づくりを中心に、ヘアメイクや写真、編集など幅広い表現に挑戦しています。「想いをつなぐものづくり」を大切に、日々制作に取り組むりくとさんに、活動をはじめたきっかけや悩みについてあれこれ聞いてみました。

りくとを知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

「服作りに力を入れています。これまではアート作品のような創作が中心でしたが、最近は“普段でもちゃんと着られる服”の製作に挑戦しています。

また、服に限らず、お菓子作りやグラフィックデザイン、キャラクター制作、写真や編集、ヘアメイクなど、幅広い分野への好奇心を原動力に、日々ものづくりに取り組んでいます」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

ものづくりは、物心ついた頃からずっと自分のそばにありました。母が手作りが好きだった影響もあり、3歳のときには自分でポシェットを作っていたほどです。好きなことには全力で応援してくれる家庭環境だったこともあり、自然といろんな創作に挑戦してきました。

服作りに取り組むようになったのは高校1年生のとき。中学生の頃に通っていた『gaku』という10代のためのクリエイティブスクールでは、年齢やバックグラウンドを問わず、自由にアイデアを形にする文化があって。自分の『好き』を肯定してくれる空気の中で、自分の表現に自信を持てるようになりました。この場所での経験がきっかけとなって、高校ではより本格的にクリエイティブな表現を深めようと思い、服作りをスタートさせました」

 

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Q3.活動をする中で、悩みがあれば教えてください

最近は、ものづくりに対して『好き』という純粋な気持ちよりも、誰かに評価されるためにやっているように感じてしまう瞬間があり、少し辛さを感じています。

そうなると、プレゼンで厳しい評価を受けて落ち込むこともあって……。でも、それも自分が成長するために必要なプロセスだと捉えていて。いつかは自分の世界観に共感してくれる誰かが、自分を認めてくれるといいなと、そんな想いをモチベーションに、ものづくりを続けています」

Q4. 活動をするうえで、大切にしていることは?

作品のテーマは、制作を進めていく中で少しずつ輪郭が見えてくることが多いです。

最近製作したコレクションのテーマは『見えないものの響き』でした。それは、服を通じて生まれる感情や、自己表現の自由、着ることで感じる心の震えや新しい自分への気づき、ジェンダーにとらわれない喜びなど、 “目には見えないけれど確かにあるもの”を表現しています。

ただ服そのものをつくるのではなく、その服をまとうことで誰かが新しい世界を見つけられる。そんな瞬間のためにものづくりを続けています」

 

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Q5. 将来の展望は?

将来の夢はまだはっきりとは決まっていませんが、服づくりを続ける中で、ヘアメイクやカメラ、編集などにも興味が広がり、いずれはそれらをすべて総合的に手がけるような職業に就きたいと考えています。

また最近、『サステイナブル』について学ぶ機会がありました。服の量そのものをを減らして、再生可能な素材を使うといった考え方ももちろん大切だと思うんですが、それだけじゃないと思っていて。わたしの場合、母の結婚式のベールを使って新たな作品をつくったことで、『誰かの想いがこもったものを受け継ぐ』『誰かを想ってつくる』ということの温かさに気づけたんです。

そうやって大切な想いを込めてつくられたものは、きっと長く大事にされていくはず。そんなサステイナブルのあり方も、自分なりにかたちにしていきたいです」

りくとのプロフィール

年齢:17歳
出身地:兵庫県三田市
所属:バンタンデザイン研究所 高等部ファッション科2年
趣味:お菓子作り
特技:サプライズ
大切にしている言葉:「できないっこを やらなくちゃ」

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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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