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転機は牡蠣漁師の見習い修行。農家をまわり「農業の6次産業」に挑む農大生【梅木岳人・19歳】

転機は牡蠣漁師の見習い修行。農家をまわり「農業の6次産業」に挑む農大生【梅木岳人・19歳】

「気になる10代名鑑」の948人目は、梅木岳人さん(19)。紅茶農家や養鶏農家などで学びながら、生産から販売までをおこなう農業の6次産業化に関心を持って、実践的な知識を深めています。生産者と消費者の距離を縮めたいと話す梅木さんに活動をはじめたきっかけなどあれこれ伺ってみました。

梅木岳人を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

東京農業大学に通いながら、生産から加工、販売まで一貫しておこなう6次産業について学ぶため、実際に泊まり込みで紅茶農家や養鶏農家、米麹の室をまわって勉強しています。定期的に農家を訪れ、実際に作業を体験するなかで、販売だけではなく、より多くのひとにおいしいものを届けたいという想いが強まりました」

Q2. どんなことをテーマにして、活動を行っていますか?

農家さんの意見をリスペクトしつつ、6次産業の実現に向けて歩みを進めていくことです。

高校2年生の頃から、定期的に農家に訪れてリアルな現場を体感してきました。農家のひとたちの交流の場って、心と心が通じ合う貴重な空間だなと感じています。

そのつながりに身を置いて、見聞きした課題や魅力に触れるなかで、『どうすれば農家さんの営みをよりよくできるのか』と自然と考えるようになっていったんです

Q3. 活動を始めたきっかけは?

「実家は、鹿児島県南大隅町で農業研修生の受け入れをする団体の一員だったので、農業にはもともと馴染みがあって。まずは、岩ガキ養殖の漁師のもとで見習いをしました。自然相手に向き合う大変さを体感したことで、さらに一次産業の壮大さや、食を支えるひとたちの偉大さを実感したんです。この経験から、一次産業に携わる仕事を志すようになりました。

さらに、お手伝いをするなかで、食材の届け方も重要だと気づいて。加工・販売にもかかわることで、その付加価値を生み出し、より多くのひとに届けられると思ったんです

Q3.活動をする中で、印象的だった出会いは?

養鶏農家の井口輝男さんと紅茶農家の後藤望さんです。多くの農家が実家を継ぐかたちで農業を続けるなかで、おふたりはゼロから生きるために農業を始めたひとたちです。そのハングリー精神や、一から工夫して創り上げていく姿勢は、本当にかっこいいと思うし、その姿勢を見習いたいと強く思っています」

 

 

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Q5. 将来の展望は?

将来的には、自分たちが育てた農作物を、地域のコミュニティやレストランで消費し、食文化として根付かせることを目指しています。その第一歩として、養鶏など小規模から始め、少しずつ規模を広げながら6次産業の形を実践していきたいです。

また、農家の方々との交流を通して実感したのは、食に関心を持ってもらうには『農業の知識』よりも『食文化』という身近な視点からのアプローチが効果的だということ。手間ひまかけて作られた食材の背景や価値を知り、それを適正な価格で味わうことの大切さを伝えながら、若者の食への意識を変えるきっかけをつくっていきたいと考えています

梅木岳人のプロフィール

年齢:19歳
出身地:鹿児島県南大隈町
所属:東京農業大学 国際食料情報学科
趣味:ロングトレイル
特技:絵描き
大切にしている言葉:温故知新

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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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