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心をつかむ企画で環境活動に楽しくコミット。ありのままの自然を愛する学生団体リーダー【島村岳・18歳】

心をつかむ企画で環境活動に楽しくコミット。ありのままの自然を愛する学生団体リーダー【島村岳・18歳】

「気になる10代名鑑」の870人目は、島村がくさん(18)。ハワイや小笠原諸島で自然を愛する心が育まれ、中学3年生のときに環境活動に取り組む学生団体を立ち上げました。「環境活動をもっとフランクで、当たり前のものにしていきたい」と語る島村さんに、印象的だった出来事や、今後の目標について聞いてみました。

島村 岳の活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

『大好きな美しい自然を守りたい』という思いで、自然保護に関わる活動にいろいろ取り組んでいます。

中学3年生のときに、学校の友人たち5人と、清掃活動やイベントなどをおこなう学生団体「Pono Moana(ポノ・モアナ)」を立ち上げました。いまでは30人以上の学生が所属してくれていて、自分がめざすビジョンをひとりひとりにちゃんと説明するなど、メンバーをまとめながら運営することに力を入れています。

ほかには『NAMIMATI』という社会人の方や大学生メンバーが多数在籍している団体にも所属して、企業や大学とのつながりをつくっていて。規模の大きなイベントにも関わりながら『Pono Moana』で活かせる知識や経験を積んでいます」

Q2. 活動にあたってのファーストアクションは?

通っていた中学校に課題研究プログラムがあって、そこで、マイクロプラスチックごみをアップサイクル(再利用)してアクセサリーを作るワークショップをしました。

大好きな美しい海を守りたいというざっくりとした想いから始まって、友人と共同で、海洋ゴミについて研究することにしたんです。

活動する中で、講演をしたり、環境問題に取り組む意欲についても研究して『第8回 サスティナブル・ブランド国際会議』で発表したりするようになって。活動をしていく中で、自分ができることがだんだんはっきりしてきました。いろいろな立場の方と意見を交換できて、刺激も受けています」

 

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Q3. 活動のきっかけは?

「自然の中で過ごす時間が多かったことがぼくのアイデンティティであり、活動の原点にもなっています。

趣味でハワイのアウトリガーカヌーをしている父の影響で、ぼくもよくハワイの音楽を聴いたり、文化に触れたりしていました。その中で、自然は“守られるべきもの”としてぼくたちと別に存在しているのではなくて、ぼくたちの生活の一部として組み込まれているのだという考えや、ありのままの自然に合わせてゆったり生きているマインドに感化されました。ちなみに、立ち上げた団体『Pono Moana』は、ありのままの海という意味なんです。

小笠原諸島に旅行に行って、美しい自然に囲まれた時間も宝物です。そこで見た夕陽の美しさが忘れられなくて。『ああ、やっぱりこの美しい景色と一緒に生きていきたいなぁ』と感じたことをきっかけに、環境活動にも取り組みたいと思いました」

Q4. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

『Pono Moana』と、文化学園杉並高等学校『 Steam GoGreen Project』の合同で、ビーチクリーンのイベントをしたときのことです。

自然の中で楽しむレジャーの延長として、気軽に楽しく参加してほしくて、『思いっきりの青春』をテーマに企画しました。

稲毛海岸での活動後には、海で花火をしたり、みんなで浜の夕焼けを眺めたり。“エモさ”の要素をいれたイベントになりました。参加してくれた人が余韻に浸ってくれて、後日ストーリーで活動内容を拡散してくれたのも嬉しかったですね。

いかにターゲットの興味を惹き、意識させずとも活動に巻き込めるか。そこに力を入れて企画を仕掛けることが大事なんだって気づけました

Q5. 今後の展望は?

「環境活動は大事だとわかっていても、時間も必要だし、実際にやる人は少ない。しなければならないっていう使命感に訴えかけるのではなく、ぼくたちの生活の一部である自然を大切にするための、当たり前のこととして捉えてもらうのがひとつの目標です。

いまは、群馬県太田市の駅前でおこなわれるマルシェで、アップサイクルで作ったアクセサリーを売る計画を進めています。ハワイのマインドが息づくぼくたちの活動や理念を、もっと知ってもらいたいですね。

これからも、自分がやりたいこと、興味のあることに素直になって、自由にやってみる人生にしたいです!

島村 岳のプロフィール

年齢:18歳
出身:埼玉県川越市
所属:ぐんま国際アカデミー高等部、任意学生環境活動団体Pono Moana、 一般社団法人サスティナブル推進協会NAMIMATI高校生支部、DIPLOMA BOYS (YouTube チャンネル)、B.League 群馬クレインサンダースオフィシャルフロアスイーパー
趣味:運動(スポーツ全般)、自然に出ること、ハワイの文化に触れる、音楽
特技:英語、運動、リーダー
大切にしている言葉:Ahakai, Lokahi, Oluolu, Ha’aha’a, Ahonui  なるようになる。すぐやる。今すぐやる。必ずやる。

 

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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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