2025.01.28 Teen's Snapshots

土地に縛られない移動生活の未来を描く。空き家問題に取り組み、将来は可動産が浸透する世の中を【べーた・19歳】

「気になる10代名鑑」の876人目は、べーたさん（19）。「移動生活や可動産市場を盛り上げたい」という夢をもちながら、企業に所属して、空き家の再生や民泊事業を通じて地域活性化をめざすプロジェクトを担当しています。自然や景観への強い興味と行動力を武器に、新しいライフスタイルの可能性を切り開くべーたさんに根掘り葉掘り話を伺いました。

べーたを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は？

「いま日本全体の課題となっている、空き家問題の解決に向けて、Zeronity株式会社に所属し、空き家を再生して民泊にするプロジェクトを展開しています。ペルソナやコンセプトを考えてそれに合わせて物件を改装していき、民泊にしてエアビーなどにてオープンするのが主な仕事です。

また、僕自身、自然や景観が大好きで、キャンピングカーやモバイルハウスといった移動できる建物『可動産』に興味をもっているので、将来的には可動産市場を盛り上げたいと考えています」

Q2. 活動を始めたきっかけは？

「ストレス発散のために散歩をしていたときに出会ったのが、近所にある『四季の森公園』でした。名前の通り四季を感じられる場所なのですが、特に小高い丘の木陰が大好きで、時間があればその公園を散策していました。そんな時間を過ごす中で、四季の森公園のような自然豊かな場所にどんどん惹かれていったんです。それから、ひとつの土地に縛られず、好きな場所で豊かに暮らせる移動式生活や、可動産に興味をもつようになりました。

ちょうどそのころ、Zeronity株式会社の方から『空き家再生に関するプロジェクトを一緒にやってみない？』と声をかけていただいて。まずは可動産と近い分野の仕事で実践的な経験を積みたいと考えて、事業に関わるようになりました」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は？

「新しく関わる方々に、事業の説明をする場面でのことです。

それまでは“自分が、自分が”という感じで話を進めることが多かったんですが、この事業に関わるようになってからは、“自分が関わって動かしているプロジェクト”という視点を意識するようになりました。その結果、どうすれば相手に魅力を伝えられるのか、魅力を感じてもらうために何が必要かを考えながら交流できるようになったんです。

また、自分が提案したことが実際に形となって、それが顧客である投資家の方々の役に立ったり、エアビー利用者の方から良いレビューをいただけたりすると、自分の行動が誰かのためにつながっていると実感できて嬉しいですね」

おはようございます🍟

昨日今日とXはプルスウルトラできてません。。。
しかし！！！朝起きたら猫ちゃんがウッドデッキに🐈🐈‍⬛ pic.twitter.com/2bkfvlaVe2

— べーた(井口@別荘民泊で多拠点生活をせんとするポテラー🍟 (@beta_2306) September 18, 2024

Q4. 影響を受けた人物は？

「僕の生き方のベースとなっているのは、漫画『僕のヒーローアカデミア』です。中学2年生のころからずっと読み続けていて、特にオールマイトというキャラクターの存在に影響を受けています。

彼の印象的なセリフのひとつに『私が来た』というものがあって。たった一言なのに、周囲の人々に希望や安心を与える力があるんです。それを見て、自分も『困ったときは僕に聞けば大丈夫』と思ってもらえるような人間になりたいと思うようになりました。いま、Zeronityで企画開発する中で、いるだけで安心してもらえるような存在になれたらいいなと思っています。

ヒロアカは青春のバイブルであり、人生のバイブルでもあります。この作品のおかげで、自分が何をしたいのか、どんな人をめざしたいのかを深く考えられるようになりました」

やはり読むべき

ある漫画はマジで読むべきです。とりあえず1巻読んで欲しい。

何も持たない者が夢を諦める必要は無い。夢に向かい行動する事は必ず夢実現に繋がる。

とりあえず読んでください。

ヒロアカを

— べーた(井口@別荘民泊で多拠点生活をせんとするポテラー🍟 (@beta_2306) September 14, 2024

Q5. 将来の展望は？

「この活動を通して、最終的には可動産による移動生活が当たり前の社会をつくりたいです。

例えば、投資ってハードルが高いと感じる人が多いですが、実際には、やろうと思えば誰でもできることでもあるんです。それと同じように、車を購入する財力があるのに、移動生活を選ぶ人はまだ少ない、そんな現状を変えたいと思っています。

不動産を借りたり買ったりするよりも安価に生活ができる移動生活が、“当たり前の選択肢”として受け入れられる社会にしたいんです。特に学生のように、可能性が広がる若い世代に広めていきたくて。物理的に新しい景色を見たり、自分が向かった先でしか得られないものを見つけたり、『こんな働き方もあるんだ』という気づきを得てもらえるような仕組みをつくっていきたいです」