世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、2025年1月11日(土)より公開される映画『2040 地球再生のビジョン』をご紹介します。
2040年の地球環境はどうなっている?
山火事や水害によってすみかを追われる人々や動物、気候変動による食料生産や観光業への悪影響など、気候変動によって自身の生活や環境に対して明るい未来を描くことが難しくなっている現代。そうした現状に慢性的な不安感や無力感、怒りなどを抱える状態を「気候不安」と呼び、若い世代を中心に心理的ストレスを抱える人々が増えています。
今回は、そんな不安な気持ちを抱えた方におすすめしたい、希望を持てる映画『2040 地球再生のビジョン』をご紹介します。
娘に希望を持てる環境を残したい。父の想いにより作られた映画
4歳の娘を持つオーストラリアの映画監督、デイモン・ガモー。映画『2040 地球再生のビジョン』は、愛娘が大人になった2040年の世界を希望あるものにしたいという監督の想いから生まれた作品です。この映画では、さまざまな事例を通し、現代社会のポジティブな側面に光を当てて持続可能な未来を描いています。
世界11カ国で見つけた「希望の光」
バングラデシュで広がる、安価で環境にも優しいシェアリング型の自家用太陽光発電システム「マイクログリッド」や、土壌を修復する「リジェネラティブ農業」に取り組むオーストラリアの事例など、世界11カ国を巡り、地球再生のための実践的な手段を紹介しています。
目を背けたくなるような悲惨な被害が広がっているのは事実ですが、世界各地で希望を持てるさまざまな変化が起きているのもまた事実。問題だけでなく、実際に起きている良い変化にも目を向けることの大切さに気付かされます。
また、「ドーナツ経済学」を提唱する、経済学者ケイト・ラワースが登場するパートでは、経済の仕組みから気候変動の解決を試みるアプローチにも触れています。
そして、女性のエンパワーメントが環境問題のカギを握ると言及している点にも注目です。世界で女子の進学率が未だ低い現状となっている中、気候変動の解決と女子教育の深いつながりについては、ぜひ作品をチェックしてみてください。
未来志向のワクワクするアイデアを劇場で見届けよう!
環境問題の「具体的な解決策」に焦点を当てた本作は、地球のためにアクションを起こすきっかけや対話を生み出してくれるヒントが数多くつまっています。友人や家族と作品を観て、2040に向けたビジョンを語り合ってみませんか。
『2040 地球再生のビジョン』概要
2025年1月11日(土)より シアター・イメージフォーラム他 全国順次ロードショー
監督:デイモン・ガモー
出演:エヴァ・ラザロ、ゾーイ・ガモー、ジェネビーブ・ベル他
配給:ユナイテッドピープル 後援:オーストラリア大使館
92分/オーストラリア/2019年/ドキュメンタリー
公式HP:https://unitedpeople.jp/2040/
Text:kagari