地元のブティック、入ったことある?
だんだん寒くなってきて、夏服から秋服にチェンジする時期になってきたね。
新しいアイテムが欲しくなる季節だけど、みんなはどんなところをチェックしているんだろ。都心の古着屋とか、セレクトショップとか、あるはネットやインスタで探すとか……いろんな手段があるけど、わたしのオススメは、地元の商店街にある洋服屋さん。
普段、何気なく通り過ぎて、店内に入ったことがない……そんな地元の商店街のブティックに、意外と素敵な出会いがあったりするの⟡.·*.
入口だけじゃなく、隣の壁にまでズラっと服が並んだこの場所は、生麦駅のすぐ近くに店を構えている「レディースファッション みその」。壁いっぱいに並んだ色とりどりの洋服が「見て見て!」って呼びかけてくる感じが、なんだか妙にほっこりとした温かさを届けてくれる、お気に入りの場所。
地元のブティックって、東京の都会的なショップみたいに、洗練されたディスプレイじゃないし、「このコーディネート、真似したいなぁ」みたいなオシャレ感は薄いけど、少し野暮ったく並べられた洋服たちは、掘り出し物がありそうな感じがして、ちょっとワクワクする。
かわいくてユニークなアイテムたち
こういうブティックって、服だけじゃなくて、思わず買っちゃうような生活品だったり、少し変わったものもあったりするの。例えば、カラフルな水玉模様の帽子や扇風機付きのサンバイザーみたいに、思わず笑顔になっちゃうようなアイテムが飛び込んでくる🐱
この日はまだまだ暑かったから、店前のクールコーナーには、「オシャレは我慢」と言わんばかりの若者たちへの店主の優しいお節介が感じられて、心が暖かくなる。
こういう地元に根ざしたブティックが、地域の人たちに長~く愛されているのは、ただ買い物をする場所というだけでなく、毎日の暮らしに寄り添って、ちょっとした温もりや喜びを届けてくれるからなんだろうな、と思えてきた。
店主さんのセンスがあふれ出る!
小さなブティックのいちばん魅力って、やっぱり店主さんが選んだコーディネートに触れられること。店内に並んでいるマネキンたちは、その時代の流行とは全然違った、斬新な提案がたくさん。
「これ流行ってますよ!」と主張するマネキンと違って、店主さんの独自のセンスでコーディネートされたマネキンを見るのは、その人の頭の中を覗き見してる気がして、すっごく楽しい。店の看板が店主の名前でも納得してしまうほど。
店主のおじちゃんがおすすめしてくれた、わたしが普段はあんまり選ばないような、パキッとしたカラーのシャツ。思い切って試着してみました。
ボタンを閉じると、プリントされた女の人が完成する仕組みのこのシャツは、おしゃれなセレクトショップに並んでいるアイテムと比べものにならないくらい、遊び心満載。意外に鮮やかなカラーも似合うのかも……と再発見🔎 ありがとう、おじちゃん!
「あら〜、若い子は何でも着こなせちゃうのね」と、お店のおばちゃんにも褒められちゃった! 街のブティックでお買い物をしているだけで、自然と多世代の交流が生まれたりする。トレンドやスタイルが周期的に繰り返されるこの世界で、昔のスタイルや、自分が好きなスタイルを再発見できる、タイムカプセルみたいな場所なのかも。
なんだか特別な情報源
先週から始まった「レディースファッションみその」のビッグサマーセールのおかげで、午前中はお客さんがいっぱい。地元のタウンニュースの記事の効果がこんなに大きいとは……正直びっくり。常にインターネットで情報を確認するわたしは、タウンニュースの集客力を舐めてしまっていた。
でも、住んでいる街のローカルな情報って、ネットで調べるよりも、家に届くタウン誌の小さな記事から見つけるほうが、なんだか秘密の手紙みたいな感じがする。インターネットにはない、あたたかさや親しみを感じられるから、これからもずっと大切にしていきたいな。
ときめきの宝庫
ファッションの流行はどんどん変わっていくけど、地元の小さなブティックは、そんな時代の波に乗らず、店主のペースに巻き込まれちゃう、とっても素敵な場所。世代が違う店主さんやスタッフさんとのちょっとした会話も楽しくて、服を通じて新しい自分に出会えちゃいました。
SNSや流行に追い立てられずに、掘り出し物を見つけてみたり、自分だけのお気に入りを探してみたり。地元のブティックには、新しいときめきがたくさん見つかりそう! 今回買った服は、いつかこの連載で出てくるかも。楽しみにしててね☆
今回訪れたのは…
レディースファッション みその
生麦駅近くの「生見尾踏切」のすぐそばにある小さなブティック。壁一面に並ぶ色とりどりの洋服が印象的で、地元の人々に長く愛され続けているお店です。
住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦3−1−41
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
キヨトカナのプロフィール
東京のはずれにある大学に、実家の車で通う大学3年生。
キャンプと銭湯、愛犬のLINEスタンプづくりが趣味。音楽を聴きながら散歩するのが最高の癒しで、髪色は月に2回はチェンジする
Photo:Nanako Araie
Hair&Make-up:Kotomi Goshima
Direction:Yukiho Wakao
Text:Kana Kiyoto