「気になる10代名鑑」の817人目は、げんさん(18)。東京を拠点に活動する4ピースロックバンド『Charohachi』で、ベースを担当しています。高校時代に作曲を始めて、最近は作詞や音響などにも挑戦をしているというげんさんに、活動にかける思いや将来の展望について、聞いてみました。
げんを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「4ピースロックバンド『Charohachi』で、ベースを弾いています。高校生のときから、軽音学部には所属していて。大学生になっても音楽を続けたいと思ったひと同士で声をかけ合って、4人でバンドを結成したんです。
いまは大学に通いつつ、学外のライブハウスでライブをしたり、アルバムを作るために曲を作成しているところです。最近は、ソングライターもしていて、バンドの作詞作曲にも携わっています」
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Q2.どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「自分たちの考え方をひたすら曲にしたような、素直な作品を作ることを意識しています。
高校時代は、フレッシュで万人受けするようなポジティブな曲をつくっていました。でもなんだか、ニセモノの作品をつくっている気持ちになってしまって……。それから、普段思っていることや自分の心の声に、忠実に曲づくりをするようになりました。
自分自身、あまり明るい性格ではないので、いまはあえてそれを生かした作品づくりに挑戦しています。ベーシストとしても、バンドの音を邪魔しないよう、隠し味のような役割に徹することを意識しています」
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Q3. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「曲を作っているときに、頭の中では理想の音や、曲のイメージが思い浮かんでいても、自分の引き出し不足で表現しきれないことがあって、そのときは苦しいです。
でもその悩みを、音源と一緒にメンバーに伝えると、自分のパートじゃなくても、本気で褒めたり、批判したり、アドバイスをくれるんです。みんなで料理をするように、持っているアイディアを出し合いながら、いい作品に昇華させることで、自然と悩みも楽しみに変わっていることが多いです」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「友人の劇団サークルで音響として活動し始めました。
バンドでは自分の中のアイディアを音楽にしていたけれど、音響として働くときは、リクエストを正しく理解して表現しなくてはいけないので、日々楽しくもあり、挑戦でもあります。
なるべく希望に寄り添った音楽をつくりたいので、いまフレーズの研究にも力を入れていて。これはバンド活動にも生きるので、常に貪欲にインプットをするようにしています」
Q5. 将来の展望は?
「自分たちの世界観に共感してくれる人を増やすという意味で、やっぱりバンドとして売れたいなと思います。『音楽でごはんを食べていきたい』というロマンももちろんあります。
年齢を飛び越えて、いい作品が評価される社会のほうが面白いし、それがやりがいにもなると思うので、まずは自分たちのバンドが、『この若手やるなぁ』と言ってもらえるようになるくらい、ビッグになりたいです」
げんのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京 国分寺市
趣味:映画鑑賞
特技:楽器
大切にしている言葉:うまくいかなかったじゃなくてうまくできなかった
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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda