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不思議でカッコいい“骨”の魅力を発信!グローバルな研究の場をめざして国際交流にも取り組む【福田海結・17歳】

不思議でカッコいい“骨”の魅力を発信!グローバルな研究の場をめざして国際交流にも取り組む【福田海結・17歳】

「気になる10代名鑑」の762人目は、福田海結さん(17)。国際交流団体の代表としてイベント開催などの活動をするほか、生物の骨に魅了され、その魅力をSNSで発信し続けています。「自分の好きなものに自信をもって良いと伝えたい」と話す海結さんに、活動のきっかけや今後の目標について、聞いてみました。

福田海結を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

去年の9月から、『国際交流学生団体uniilux』の代表として、国際交流イベントの企画や運営をしています。年に1回、世界のさまざまな文化を体験したり、共有したりできる“文化祭”を運営しようという目標をもって、高校生メンバー3人で立ち上げました。いまはその実現に向けてのオフライン会合や、オンラインでの交流会を開催しています。

また、個人的に好きな、生物の“骨”について、たくさんの人に興味をもってもらいたいと考えて、SNSで発信を続けています。自然界が生み出したと思えないほど、ものすごく精密な形や動きをする、生物の構造が好きなんです。

国際交流にしても、骨についての発信にしても、自分の好きなものに自信をもって好きでいられるような環境を、自分で作り出したりコミットしたりすることを軸にしています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

小3のとき、バスケをしていて、突き指をしてしまったのが原点になっています。数週間後、少し変形して骨がくっついて治った現象に感動して、『人体ってすごくて、おもしろい!』と思ったんです。小さいときから生物が好きで、標本や図鑑の写真を見てワクワクしていましたし、科学館に行って骨格標本を見るのも大好きでした。

それで、いつかは生物の研究を先進的におこなっていて、研究施設も整っているような海外大学に留学したいという夢をもつようになったんです。それで高校2年生のころから、いろいろな国のメンバーや、高い志を持って活動する学生との交流の場になる学生団体に興味をもち始めて、参加するようになりました」

Q3. これまでに印象的だった出来事は?

骨に特化した教育施設を日本につくるというアイディアをたずさえて、福島県大熊町の起業家育成プログラムに参加した経験です。

そこで出会った主催者の方に、大好きな骨についてのお話しを少ししたら、意外にもすごく盛り上がって。年代も属性も全然違う方ですが、自分のテーマに対しても『面白い!』と肯定していただいたことが嬉しかったです。

プログラムでも、自分が所属しているコミュニティでも、自分だけの個性として、自信をもって好きなものを押し出しても良いんだと気づくきっかけになったし、その結果、いろんな人とつながるきっかけになることがわかり、貴重な経験になりました」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦は?

『ほねーず』というオリジナルキャラクターをつくって、そのプロダクト開発に取り組み始めました。骨って、存在しないとみんな生きていけないのに、不気味で怖いものとして受け入れられがちで……。だからこそ、先入観なしで、みんなに愛着を持ってもらいながら、骨について、一緒に楽しく勉強したいという思いがあります。

イラストを描くのが得意なので、いまはキャラクターの原案を描いている段階ですが、コミカルなかわいらしさを大事にして、親しみやすさを出したデザインを構想しています。いろんなアプローチを試して、わかりやすく骨の魅力を伝えていきたいです」

Q5. 今後の展望は?

骨格について専門的に学べる施設がある大学が海外にあって、いつか留学したいです。その大学に通うことを目標に、勉強も課外活動も頑張っていきたい。スケールの大きい夢になりますが、将来的には、骨に特化した博物館のような、魅力を発信する場をつくりたいです。

それから、自分だけではなく、小中学生のころから自分の好きなものを好きだと認めて、学ぶことの楽しさを実感する機会をつくりたいと思うようになりました。そうすれば、“自分の可能性”に気づいて、早く行動できるようになると思うからです。

自治会の活性化という社会課題解決と結びつけて、科学館の小学生向けの理科教室などの開催にも関わっていきたいです」

福田海結のプロフィール

年齢:17歳
出身:埼玉県さいたま市
所属:国際交流学生団体unillux代表、makers university U-18 9期生
趣味:お菓子づくり、絵を描くこと
特技:見たものを瞬時に分析すること
大切にしている言葉:成せばなる、必要なものは度胸と愛嬌

福田海結のSNS

★Twitter

Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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