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障害や福祉に対してより深い理解を。すべての人が幸せを感じられる世界の実現をめざす高校生【嶋根美羽・16歳】

障害や福祉に対してより深い理解を。すべての人が幸せを感じられる世界の実現をめざす高校生【嶋根美羽・16歳】

「気になる10代名鑑」の771人目は、嶋根美羽さん(16)。障害というテーマに関心を抱き、インクルーシブな社会の実現をめざすイベントの計画や運営を通して、障害についての理解を広めています。「すべての人が壁に妨げられずに幸せを感じられる世界をつくりたい」というビジョンをもつ嶋根さんに、これまでの活動や今後の展望について聞いてみました。

嶋根美羽を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

福祉や障害に関するイベントの運営や企画をしています。

『SFC-IFC(インクルーシブ・フューチャー・クリエイション)』という団体に所属しているのですが、そこでは『IFC BAR』というコミュニティの運営をしていて、週に一回、オンラインでさまざまなテーマについて話し合う場を設けています。

テーマは毎回変えていて、障害やジェンダーに関して、みんなで話し合っています。知識がなくても、テーマに詳しいマスターが説明をしてくれるので、新しい知見を得られたり、興味が広がり自己成長につながったりするんです。また8月には『障害の未来を考える文化祭』というテーマを掲げて、さまざまな観点から障害について触れられるイベントを準備しています。

それ以外にも、経験値や能力を伸ばすために、U‐18向けのインターン活動や講演会・交流会に、積極的に参加するようにしています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

友だちが、U‐18向けの人材育成プログラムに参加していて、楽しそうだなと思ったことがきっかけです。わたしもプログラムに参加したのですが、そこで同年代の子たちが、自分の興味関心のもとで自由に活動している姿を見て、『中高生でも自分の興味分野に関して、好きを貫いて活動できるんだ!』と衝撃を受けました。

自分だったらどんなことに興味があって、どんなことなら苦しい勉強としてではなく、楽しみながら学べるだろう……と考えて、障害関連のテーマを選びました」

 

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Q3. 活動する中で、つらいことを教えてください。

いろんなことに手を伸ばして、やることがたくさん溜まってしまうことです。

全日制の学校に通っているので、課外活動に使える時間が短くて……。学校生活との両立させるのが難しくて、モヤモヤすることもあります。特に、活動で企業の方々とお話しさせていただく際には、学校にいる時間と重なっていることが多いので、大人の方と話す機会が少なくなってしまうのに、もどかしく感じることもあります。

とはいえ、簡単に解決できる問題ではないので、やるべきことをいつまでにやるかということをリストアップして、効率的にスケジュール管理するように心がけています」

Q4. 活動するうえで、大切にしてることは?

『明日死んで後悔することはいまやる』という言葉を大切にしています。

高校1年生から活動をするようになり、なかなか自分の軸が見つからなくて、もどかしさを感じたり、『こうすればよかったかな』と後悔することも多かったんです。自分のまとまった軸を決めたいと思ったときに、『いちばん大切にしていることって何だろう』って考えて、思いついたのがこの言葉です。

まだまだ躊躇してしまったり、遠慮して後悔することも多いので、この言葉を心にもって、生きていけるようになりたいなと思っています」

Q5. 今後の展望は?

みんなが幸せを感じられる世界をつくることです。アバウトな言葉ではあると思うんですけど、いろんな分野に興味をもつわたしにとって、すべてに共通するのがこの夢なんです。

また活動する中で、障害をもつ方の場合、本人ができることもまわりが手伝うことで、逆に傷ついてしまうケースなども耳にしました。『障害』というイメージや偏見にとらわれずに、すべての人が平等に接することができる社会を実現できたらなと考えています。

この目標を達成するには、障害や福祉の分野だけじゃなく、いろんな側面からのアプローチが必要だと思っています。いろんなことに興味をもちやすいという自分の性格を活かして、いろんな分野で活動を進めていきたいです」

嶋根美羽のプロフィール

年齢:16歳
出身地:東京都
所属:株式会社unpacked、SFC-IFC
趣味:メイク
大切にしている言葉:明日死んで後悔することはいまやる

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Photo:Eri Miura
Text:Honori Kukimoto

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