世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、Z世代のための新しいSNSアプリとして、米国のApp Storeでトップとなった話題のアプリ「NOPLACE」について、ご紹介します。
新しいソーシャルネットワーキングアプリ「noplace」
InstagramやX(旧Twitter)、そしてTikTokに、Be Realと、さまざまなSNSがありますが、つい先日、まったく新しいSNSアプリが話題を集めました。「Facebook」のようなカスタマイズが可能なプロフィールで、「X」のように友人や同じ興味をもつ他者とつながる場所となるSNSアプリ、「noplace」が、7月1日、それまでの招待制から、一般へ公開されました。リリースされた直後から、英語圏のApp StoreでDL1位となり、大きな話題になっています。
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このアプリの特徴は、完全にZ世代をターゲットとしているところ。そのネーミングも、ユーザーからの投票で決めたそう。そんな様子を見ていたけれど、入れなかったという人が続々とダウンロードしたので、1位になったのでしょう。
機能としては、プロフィールを自分好みにカスタマイズしたり、テキストで自分の状況を共有したりするのがメイン。もちろん、友人同士をフォローしたり、関心のあるトピックのタグをつけたりもできます。
最近のSNSは、高性能なアルゴリズムによってフィードが管理され、つながりに関係なく、ユーザーの関心が強いことを次々と表示する傾向が強まっていましたが、「noplace」は、アルゴリズムファーストではなく、アプリから離れていた間に投稿されたことを表示するようにしているそう。
久しぶりに会った友人に再会して「最近どう?」という会話をするような感覚で使うことをイメージしており、ありのままの自分でいられるソーシャルコミュニティを構築するためにサービスが設計されているのです。
Forbes 30 UNDER 30にも選出!開発者のティファニー・チョンとは?
「noplace」を開発したのは、ティファニー・チョンさん。彼女は18歳のときから、3億ドルの資産を運用するベンチャーキャピタルでフルタイムのアナリストとして働いていたという、超キラキラな経歴の持ち主です。2020年には、世界的な経済誌『Forbes』が実施する、世界を変える30歳未満を表彰する「Forbes 30 UNDER 30」に選出されています。
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これまで、さまざまなSNSを使ってきた自身の実感と、Z世代やミレニアル世代のユーザーニーズを融合させて、つながるための新たなソーシャルアプリとして開発した「noplace」は、テック業界でも注目を集め、投資家からすでに1900万ドル(約30億5,500万)を調達しているのだそう。
Z世代を取り込むメガSNSになれるか
「ありのままの自分でいられる」ことを強みにしている、新SNSアプリ「noplace」。現在は英語版のみでの展開ですが、日本からでもダウンロードはできます(ただしiOS版のみ)。将来的には、「Facebook」や「Twitter」のように、世界中に広がる可能性もありますが、興味がある人は触ってみてください。
Text:Itsuki Tanaka