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プレゼン教育で中高生の可能性を広げる事業を運営。いつかは経営者である父親を超えたい【高橋春帆・15歳】

プレゼン教育で中高生の可能性を広げる事業を運営。いつかは経営者である父親を超えたい【高橋春帆・15歳】

「気になる10代名鑑」の738人目は、高橋春帆さん(15)。中高生を対象に、プレゼンテーション能力を身につけるための教育事業をおこなっています。中学2年生のときにたまたま訪れたコンテストがきっかけになって活動を始めたと語る高橋さんに、影響を受けた人物や今後の展望について、詳しく聞いてみました。

高橋春帆を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を注いでいる活動は?

中高生に向けたプレゼンテーション教育をおこなう『伝える学び舎』を運営しています。

基本的には、プレゼンの作り方について、ワークを交えながら教えています。学校で授業をすることもあれば、個別にコンサルティングをすることもあります。具体的な目標があったほうが、やる気につながりやすいと思うので、コンテストに向けたプレゼンのブラッシュアップのサポートも行っています。

また、わたし自身もまだまだプレゼン技術を磨いていきたいので、プレゼンに特化したコンテストや、アイディアから考えるビジネスコンテストまで、幅広くチャレンジしているところです!」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

中学2年生のときに、『みんなの夢AWARD13』というプレゼンコンテストを見に行ったのがきっかけです。

当時はプレゼンにまったく興味がなかったのですが、父に誘われてなんとなく行ってみたんです。そうしたら、楽しそうにプレゼンをしている人がたくさんいて、『わたしもあのステージに立って、プレゼンをしたい』と思ったんです。出場者の中に、中学3年生の人がいたのですが、負けず嫌いな性格なのもあって、『同年代の人が頑張っているのに、負けていられない!』とエンジンがかかりました。

そこから、プレゼンについて勉強して、いろいろなコンテストに応募するようになりました。最初は苦戦したのですが、秋ごろから審査に通るようになって。これはきっとコツやテクニックがあるから、それを体系化しようと思ったんです。多くの人がプレゼンという技術を身につけることで、可能性が広がったらおもしろいなと思いました」

Q3. 活動をするうえで、つらいことはありますか?

学校生活と活動の両立が大変です。わたしは、休みの日でも学校に行きたいと思うくらい、学校が大好きで。生徒会に所属して、文化祭の実行委員もやって、合唱の指揮者もして……といろいろ頑張っていました。でも、プレゼン教育事業をやるとなると、忙しすぎて、楽しむことを忘れてしまうんじゃないかと思うようになって。

自分のやりたいことをちゃんと整理して、いろいろ考えた結果、学校は“青春を謳歌する場所”で、活動は“自分のやりたいことを頑張る場所”と割り切ることにしました。

いましかできない高校生活を楽しみつつ、事業も頑張っていこうと思っています!」

Q4. これまでに影響を受けた人はいますか?

株式会社ワタミの社長である渡邊美樹さんです。

渡邊美樹さんは『みんなの夢AWARD』を主催されていて、そこでお話を聞いてから、かっこよさに圧倒されました。そのあとすぐ、渡邊さんの本も読んで、生き方もすごいと思って……。思いを抑えきれずに『来年のコンテスト、必ず出ます!』と手紙を書いて送りました。コンテストの前に、実際にお話しする機会があって、プレゼンに対するフィードバックもいただきました。そのときに、あたたかい言葉をくれて、いまでも尊敬しています。

あとは、父が会社を経営しているので、その影響も受けていると思います。父とは思考が似てるんですけど、一生超えられないと思うくらい、やっぱりすごくて。いまは父が想定する範囲のことしかできていないと思うので、それがすごく悔しいです。いつか、『そんなことしたの!? 』と言わせることができるくらい頑張って、父を超えたいです」

Q5. 今後の展望は?

ひとりでも多くの人に『ありがとう』と言ってもらえる人になりたいです。

これも渡邊さんの影響を受けている部分が大きいのですが、株式会社ワタミが『地球上で一番たくさんの“ありがとう”を集めるグループになろう』というコンセプトをもっていて、すごく素敵だなと思ったんです。わたしも、関わったことでプラスになったなと思ってもらえたり、誰かの記憶に残ることができたら嬉しいです。

あとは、大学受験がだんだんと見えてきたので、ちょっとずつ考え始めています。いまのところ、明確にこれがしたい!ということがなくて。活動に力を入れているぶん、それほど勉強量はこなせていないし、せっかくならいまやっていることを活かしたいと思っているので、自分に合った学校や、受験の方法を見つけていけたらなと思っています。そのためにも、いま自分ができることを大切にしていきたいです」

高橋春帆のプロフィール

年齢:15歳
出身地:神奈川県横浜市青葉区
所属:神奈川県立相模原中等教育学校、Community Campus1期生、日産財団アルムナイ実行委員
趣味:謎解き
特技:整理整頓
大切にしている言葉:やればできる

高橋春帆のSNS

★Twitter

「みんなの夢AWARD14」のファイナリストに選ばれました!
日本最大級のソーシャルビジネスコンテストです!
3/12にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で決勝が行われます。ぜひ、応援に来てください!#中高生 #プレゼンテーション #みんなの夢AWARD https://t.co/LIv2bovCAJ

— はるほ ー起業準備中ー (@haru_presen) January 30, 2024

★Instagram

Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo

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Chikiri Kudo

ライター

2002年生まれ、宮城県出身。上智大学 文学部新聞学科在学。メディアが社会に与える影響について学ぶ傍ら、コラム記事の執筆やフリーペーパーの制作に携わる。Steenzでは、2023年より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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