「気になる10代名鑑」の675人目は、田中美宇さん(18)。第一学院高等学校の埼玉キャンパスに在籍し、学校のSNS運営といった広報活動をはじめ、社会問題をテーマにした授業への参加など、さまざまな活動に挑戦しています。いまの高校を選んだことで活動的になれたと語る田中さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望についてお聞きしました。
田中美宇を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「高校でピア・サポーターサークルや広報サークルに所属し、学生目線での学校広報活動をしています。ピア・サポーターサークルの『ピア』は『仲間』という意味で、文字どおり仲間同士助け合って、よりよい学生生活にしていこうというのが活動の目標です。具体的には、レクリエーションの企画・運営や、中学生向けのオープンスクールの補助などをおこなっています。
もうひとつの広報サークルは昨年の終わりごろに始動したばかりで、まだまだ手探りの状態なんですが、学校の公式SNSを運用しています。学校のことや、生徒の普段の様子について紹介していくつもりです。
あとは、社会問題にも関心があり、『CHARITEENS(チャリティーンズ)』という社会問題をテーマとした授業を受けたり、学内外のワークショップにも参加したりしてきました」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?
「いまの高校に入ったのがきっかけです。小さいときはいろんなことに挑戦するのが好きだったんですが、中学時代、不登校になってしまったこともあって、そのころは何のアクションも起こせなくて。だから、高校に入ったときに、『何事にも、とりあえず挑戦してみよう』って思ったんです!
そんな想いがいまの活動のモチベーションになっています。特にピア・サポーターサークルと広報サークルは、自分が中学時代に悩みを抱えていた経験を生かして、不安を抱えている人を助けてあげたい、支援がしたいと思って活動を始めました」
Q3. 活動をする中で大事にしていることはありますか?
「広報サークルでの活動では“正しく伝える”ということを意識しています。
自分たちのつくった投稿によって、キャンパスの印象が左右されてしまうことの怖さというのを感じていて。学校の雰囲気が間違って伝わってしまわないように気を付けています。逆に慎重になりすぎてしまっていて、コンスタントに投稿できていないのが今のなやみなんですけど(笑)」
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Q4. 活動の中でつらいことがあれば教えてください。
「やりたいこととやるべきことの兼ね合いが難しくて、心身ともにしんどかった時期はありました。課外活動に力を入れすぎてしまって、勉強とのバランスが取れなくなってしまったんです。
だけど、以前お会いした大学の先生に『スケジュールの中で絶対に休む時間をつくるのがいいよ』とアドバイスしてもらって。それを実践してみたのですが、休むって決めたことで、それまでしっかり頑張れたり、空白の時間があるから気持ちの余裕も生まれたりして、けっこううまくいったんです。そういった工夫もしながら、両立していけたらいいなと思います」
Q5. 今後の展望は?
「地元である埼玉県鴻巣市の魅力を発信する活動をしてみたいです。
もともと地元があまり好きではなくて。皮肉じゃないですけど、友だちと地元トークになると『鴻巣には免許センターしかないんだよ!』とか言って、よくイジっていました。だけど、それをしているうちに『美宇って実は鴻巣好きでしょ』と友人に言われて。自分が鴻巣市を好きなことに改めて気付いたんです。
そこから、市のイベントとかに参加したりする中で、鴻巣の魅力に改めて気付いて。鴻巣のいいところを、市内外の人にも知ってほしいなと思うようになりました。
これから広報サークルでの活動を通じてSNS運用のスキルとかを身につけられると思うので、それを生かして、魅力を紹介していけたらいいですね」
田中美宇のプロフィール
年齢:18歳
出身地:埼玉県鴻巣市
所属:第一学院高等学校埼玉キャンパス
趣味・特技:人間観察、おしゃべり、似顔絵
大切にしている言葉:挑戦/とにかく
田中美宇のSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Fuka Hagai