2024.05.25 Teen's Snapshots

目標は誰かの憧れになること。誰かの拠り所になる音楽を奏で続ける4ピースロックバンド『おもかげ』のベーシスト【ゆうせい・18歳】

「気になる10代名鑑」の680人目は、ゆうせいさん（18）。神奈川県横浜市を拠点として活動する4人組バンド『おもかげ』で、ベースを担当しています。高校の軽音部で副部長を担った経験が、現在のバンド活動で活きていると語るゆうせいさんに、活動をするうえでのこだわりや将来の展望について、聞いてみました。

ゆうせいを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください

「『おもかげ』というバンドで、ベースを担当しています。

中学生のとき、姉がやっていたベースを始めてみたら、すごく楽しくて。そのときはバスケ部に所属していたのですが、ベースにのめり込むようになっていました。高校では軽音部に入って、神奈川の軽音部バンドが集まる『神奈川県高等学校総合文化祭系音楽コンクール』という大会の決勝にまでいくことができて。そこでメンバーの（日隈）貫太から、『高校を卒業したら、一緒にバンドを組もう』と誘われたんです。

音楽は好きだけど、『おもかげ』に入ってなかったら、僕はもうバンドをやってなかったと思います。もともと自分の演奏に自信なんてこれっぽっちもなくて。音楽を仕事にしたり、たくさんの人に聴いてもらうなんて、自分にはムリだと思っていたんです。でも『おもかげ』で活動をしていくうちに、たくさんの人の前で演奏をして音楽を届けることに、夢をもてるようになりました」

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Q2. 活動をする中で、こだわっていることについて教えてください

「曲のクライマックスに向けて、盛り上がるフレーズをつくることを意識しています。

『おもかげ』は言葉を大事にしているバンドだから、調和を大切にしていて。配信音源だとベースが目立たなく聴こえることも多いけど、ライブでベースがないと、まとまりがなくて臨場感がゼロになってしまうんです。だから、曲全体としては馴染むようなベースの音を鳴らしつつ、『最後だけ許してくれ！』っていう気持ちで、クライマックスの部分では畳みかけるようなフレーズを使って、ベース本来の音を響かせています。

あと、バンドというチームで活動するうえで、冷静に物事を判断する力をつけていきたいと思っていて。『おもかげ』はとてもいいチームワークで活動できていると思うんです。でも、もし僕が冷静じゃなかったら、危なかったかも……って思うこともあって。軽音部の副部長をやっていたおかげで身についた冷静な判断力は、今後も活かしていきたいです」

Q3. メンバーそれぞれに対しての思いを教えてください

「（左近）航介（写真左から2番め・ドラム）はしっかり者で、大事な場面ですごくいいことを言ってくれます。でも実はけっこう天然で。すごく不思議なヤツですね。

貫太（写真右から2番め・ギターボーカル）は、軽音部部長をやっていて。しっかりもので、ひとりでも活動していて、完璧な人だなと思っていたんです。でも、実際に関わってみるとふざけるときはけっこう本気でふざける。でも、きちんとするときはきちんとするっていう、切り替えもうまいんです。とにかくなんでもできちゃう人ですね。

えいと（写真右端・ギター）は、高校から同じ部活だったので、もう第一印象は覚えてなくて。いまは、お互いをよく知ってるからこそ、どうしようもないくらいふざけたヤツだと思ってます（笑）。だけど、そのキャラやクセの強さが個性になってるし、バンドの雰囲気をいいものにしてくれています」

Q4. 活動をする中での悩みは？

「やっぱり音楽は突き詰めると、ゴールがないから、壁にぶつかることも多いですね。ベースだと、音数だったり、リズムだったり、意識しないといけないポイントがたくさんあるんです。貫太が書いた歌詞に、自分なりの解釈を加えながらアレンジやハモリを加えて表現しているんですが、理想のところまでもっていくのは、やっぱり大変です。でもそのぶん、やりがいを感じます。

あとは、メンバーともっと仲良くなりたいですね（笑）。いまも何でも話せるくらい仲がいいけど、みんな音楽にストイックだから、顔を合わせるとすぐに音楽とかバンドの話になっちゃって。遊びに行ってもプライベート感がなくなっちゃうんです。一回バンドの話は抜きにして、遊びたいです！」

Q5. 将来の展望について教えてください

「拠り所がなくなってしまったように感じてしまうときに、聴いてもらえる音楽をつくりたいです。そして、たくさんの人に聴いてもらって、このバンドで東京ドームに立ちたいです。一年前、ONE OK ROCKのライブに行ったときに、あんなに広い場所で自分たちの音楽を鳴らせたら気持ちいいだろうなって思ったんです。

個人の目標としては、誰かに憧れてもらえるようになりたいです。プロデビューしたら、いろいろなアーティストの楽曲に、ベースとして誘ってもらえる機会が増えると思っていて。いつか、グループの垣根を超えて活躍するベーシストになって、いろいろな人に僕の演奏を知ってもらいたい。

最近では、自分でつくった音楽を投稿するために、Youtubeも始めました。これからも努力を続けて、いつか誰かの憧れのベーシストになれたら最高です」