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小越春花インタビュー!映画『こころのふた 〜雪ふるまちで〜 私の卒業 -第5期-』公開記念

小越春花インタビュー!映画『こころのふた 〜雪ふるまちで〜 私の卒業 -第5期-』公開記念

若手俳優の発掘・育成プロジェクト『私の卒業』。誰もが経験する「卒業」をテーマに、仲間との別れ、未来への希望を胸に抱くドラマを、オリジナルの映画として制作し、これまでにYouTubeで約295万再生を記録。さらに昨年度は、地上波放送と劇場公開もされました。

その第5期となる『こころのふた ~雪ふるまちで~』が公開。今回も1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、『Steenz』が単独インタビューを実施。ラストとなる第11弾は、小越春花さんをフィーチャーします。

今作『こころのふた ~雪ふるまちで~』では、メインキャストのひとりであり、高校卒業を控えるなか、さまざまな葛藤を抱えた女子高校生、吉田愛佳を演じた小越春花さん。新潟県を拠点に活動するアイドルグループ『NGT48』として活動する中、新潟を舞台にしたこの映画を通して得たことや、これから挑戦してみたいことなどについて、お話を聞いてみました。

愛佳のひとりで抱え込みがちな性格はわたしとそっくり

―さっそくですが、メインキャストに選ばれたときの感想を教えてください

「普段はアイドルとして活動していて、お芝居の経験も浅かったので、純粋に嬉しかったです。

でも、不安な気持ちもやっぱり大きくて。ワークショップを通して、自分の成長を実感できた部分もあったけど、それと同時にお芝居の難しさも実感したんです。だからこそ、メインキャストにふさわしい演技がわたしにできるのか、不安に思う気持ちも出てきてしまいました」

―小越さんが演じた吉田愛佳という女の子は、どこか心に暗いものを抱えつつ、将来について悩むキャラクターでした。自分と重ねたところはありましたか?

「愛佳が自分自身の“こころのふた”をなかなか開けられずに、殻に閉じこもってしまいがちなところは、わたしの性格とそっくりだなって思いました。わたしもお仕事で悩みがあっても、なかなか家族やメンバーに相談しにくくて、ひとりで抱えてしまいがちなんです。

それと、愛佳が壁にぶつかって夢を諦めようとしている部分には、ワークショップ中、お芝居の難しさを改めて実感して、逃げ出したいような気持ちになってしまったので、すごく共感できました」

―プロジェクト全体を通して、印象に残っていることは?

「このプロジェクトに参加したみんなとの出会いです。本格的に演技に挑戦したのは初めてだったから、最初は心細くて……。だけど、同じお芝居の世界で戦っている仲間と出会えて、すごく心強かったし、嬉しかったです。

自分の演技に対して客観的な意見をもらえたり、表現方法についてもたくさん相談できて、本当に助かりました。

同世代のキャストとの出会いはとても新鮮で、世界にはいろいろな人がいるんだなって改めて感じました。みんなとの出会いを通して、自分の性格も明るくなれたと思います」

―共演したメンバーとのエピソードがあれば教えてください

「新潟の名物をみんなと食べに行ったんです。わたしはインドア派なので、地元が新潟なのに、有名なお店や場所をほとんど知らなかったのですが、みんなとお出かけするなかで、新潟の魅力を再発見できました。特にみんなで食べた『とんかつ政ちゃん』のたれカツ丼は最高で、忘れられません!

演技のことでいうと、下川(恭平)くんにはたくさん助けてもらいました。下川くんは演技の経験があったので、ワークショップのときからみんなに頼りにされていて。わたしも役づくりに困ったときや、表現に悩んだとき、いっぱい相談していました。

下川くんが出演しないシーンの相談にも乗ってくれて、本当にありがたかったし、同い年だけど、すごく尊敬しています」

―地元の方との交流はありましたか?

「エキストラに参加してくださった新潟のみなさんから、『撮影がんばってください!』とか、『来てくれてありがとう』と、歓迎の言葉をかけていただいたんです。新潟の方は地元愛が強いし、他の県から遊びに来てくれた人に対して、とてもあったかいんです。

普段はNGT48として活動させていただいるので、新潟のファンの方々の温かさを感じる機会はすごく多いのですが、いつもと違うお仕事をしたことで、改めてその温かさを実感できました」

自分の性格と真逆のキャラクターに挑戦してみたい

―次は小越さん自身の話について教えてください。そもそも、芸能の世界に入ったきっかけは?

「小さいころから芸能界に対して憧れがあったのですが、『こんなお仕事がしたい!』みたいな具体的な希望はなかったんです。

そんなとき、テレビでNGT48の一期生の先輩たちの活躍をたくさん見かけるようになったことで、『ここに入りたい!』という強い気持ちが沸いてきて、応募したのがきっかけです」

―今後、挑戦してみたいことは?

「やっぱり、もっともっとお芝居の仕事をしたいです。お芝居の魅力は、いつもの自分とまったく別のキャラクターになりきれること。アイドルとしては、かわいくてきれいな自分でいたいって思っているけど、お芝居では、自分の人生とはまったく別の生き方も経験してみたいんです。例えば、すごく性格が悪くて、みんなに嫌われるような、そんな役柄にも挑戦してみたいです。

具体的には、アニメの実写化作品に出たいです。原作ファンのみなさんがいるぶん、背負うものが大きいけど、役づくりの点で学べるところがたくさんありそうだと思っています」

―どんな俳優になりたいですか?

「ジャンルを問わず、どんな分野の演技でもできる俳優になりたいです。なんでも自分で抱え込みがちだから、お芝居を通して、いろいろな経験や自分自身を表現したいし、自分の中に秘めたものを発散したいんです。

そして演技を通して、わたしのファンになってくれる人を増やすことが目標のひとつなので、どんな役柄でもこなせるようになって、いろいろな作品に出演したいです」

―最後に、この映画をどんな人に観てもらいたいですか?

「もちろん老若男女問わず、いろいろな方に観てもらいたいです。特に、いま何かに迷いがある人に、ぜひ観てほしい。わたし自身も、自分と重ね合わせて、すごく共感できる部分がいっぱいあったし、支えてもらえるような作品だと思っています。

あと、NGT48のメンバーや、わたしのファンの方は、ぜひ劇場に足を運んでほしい! 普段のアイドル活動をしているわたしとは違った姿をお見せできるんじゃないかなと思っています」

―ありがとうございました!

『こころのふた ~雪ふるまちで~ 私の卒業 -第5期-』概要

高校の卒業は、多くの人たちにとって、人生初めての大きな岐路。進学、就職といった進路の問題や、恋人や友人との関係の変化など、数々のドラマが生まれます。そんな高校生の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語が展開されるオリジナルストーリーが『私の卒業』。

第5期となる今作は、新潟県新潟市と燕市を舞台に、新潟市ふるまちの芸妓、燕市の金型など、地元に根付く文化に触れながら、人口減少社会における問題に切り込み、高校を卒業していく若者たちがどのような一歩を踏み出すのか、その葛藤や希望を描きます。地元の人々のみならず、都市に暮らす人々へのメッセージも込められた作品です。

■劇場情報

6⽉14⽇から、全国34 館にて公開。

舞台挨拶情報

6月15日(土)ユナイテッド・シネマ豊洲 12時半~(上映後)/15時45分~(上映前)
6月16日(日)池袋HUMAXシネマズ 13時~(上映後)
6⽉16日(⽇) 新宿ピカデリー 14時50分~(上映後)
6月21日(金)なんばパークスシネマ 18時半~(上映前)
6月22日(土)イオンシネマシアタス心斎橋 13時~(上映前)
6月22日(土)ミッドランドスクエアシネマ 18時~(上映前)
6月23日(日)イオンシネマ大高 13時~(上映前)
6月23日(日)池袋HUMAXシネマズ 18時~(上映前)

※詳しくは公式ホームページをご確認ください。

■予告編

■作品情報

タイトル:こころのふた ~雪ふるまちで~ 私の卒業 -第5期-
出演:小越春花、下川恭平、渡邉多緒、今森茉耶、阿部凜、草野星華、美波
八条院蔵人、姫子松柾、伊賀光成、水瀬紗彩耶、増井湖々、藤乃唯愛、田口音羽、柚来しいな、鈴川紗由、榎本遥菜、大熊杏優、山北れもん、世良大雅、高岡優、清水海李 他

脚本:高石明彦
監督:北川瞳
音楽:平野真奈
企画協力:井上拓生、岩﨑美憲、永川大祐、渡邊景亮(以上小学館)、宮本真行(松竹事業開発本部)
媒体協力:Steenz、エルタマ
アソシエイトプロデューサー:平岡祐子
プロデューサー:飯田花菜子、成瀬保則、ヤマウチトモカズ
プロデュース:高石明彦、英田理志
企画・制作:The icon

私の卒業企画公式サイト
若手俳優支援プロジェクト「私の卒業」数々の映画、ドラマ、CMをプロデュースする制作プロダクションThe iconと大手出…
https://watasotsu.com/

小越春花のプロフィール

名前:おごえはるか
年齢:19歳
誕生日:2004年6月26日
出身地:新潟県
特技:朝が強いこと

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https://www.instagram.com/haruka_2525_ngt48/

Photo:Chihiro Ishino
Text:Kanon Yoshizumi

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Kanon Yoshizumi

ライター

2004年生まれ、東京都出身。上智大学文学部在学中。麵処巡りと都内の美術館、有名建築の見学が最近の趣味。Steenzでは、2023年6月より「気になる10代名鑑」のインタビュー記事の制作に関わる。

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