「気になる10代名鑑」の660人目は、ゆみさん（17）。ミュージカル経験を経て、パフォーマンスダンスチームに所属し、ダンサーとして幅広く活動しています。社会問題にも興味をもち、ダンスを通したアプローチで社会を面白くしていきたいと語るゆみさんに、活動のきっかけや仲間への想いについて、聞いてみました。
ゆみの活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「ミュージカルダンスの講師として、中高生にダンスを教えながら、表現者としての自分を確立させるために、チームやユニットでダンスに打ち込んでいます。
ダンスを始めたのは9才のとき。中学生のころまでは、舞台やミュージカルに出演していました。高校生になってからは、パフォーマンスチームの『CJDA』に入って、いまはそこで練習に打ち込んでいます。
CJDAでの経験は、わたしのダンス人生に大きな影響を与えてくれて。ABEMAで放送された、世界的なオーディション番組の日本版『ジャパンズ・ゴット・タレント』に出演できたことは、すごく楽しい思い出として残っているし、チームとも自分とも向き合う良い経験になりました！
ダンス講師は、最近始めたんです。スキルではまだ未熟な部分がたくさんあるけど、ずっとミュージカルをやってきた経験を生かしたいと思って。ひとりの表現者として、講師として、『伝える』ということはどういうことなのかを、常に追求しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか？
「CJDAでは2か月に1回、チームメンバー全員でパフォーマンスビデオを作成して発信しているんです。その世界観に一瞬で魅了されてしまって。丁寧に表現された、見応えのある動画をたくさん見て、わたしもここで一緒に踊りたいと思うようになりました。
親戚が舞台やミュージカルに携わっていて、それで最初はミュージカルのダンスを始めたんです。CJDAに入って、あるダンス講師の方からミュージカルとは違うダンスを教えてもらったのがきっかけで、どんどんダンスにのめり込んでいきました。ミュージカル以外のダンスに触れることが初めてだったので、新鮮だったんです」
Q3. いまいちばん力を入れている活動は？
「CJDAの同期のFeynaとのユニット活動を頑張っています。主には、カバーダンスや創作ダンスをSNSに投稿していて。企画の内容や、振り付けのアイディアを持ち寄って、こうすればもっとよく伝わるかなと、トライアンドエラーを繰り返しています。
Feynaとは、CJDAでの練習期間中に仲良くなりました。わたしはみんなとダンスのバックボーンが全然違ったから、正直、みんなに追いつくのが大変で……。でもFeynaは、そんな悔しい気持ちを受け止めてくれたし、自主練にも付き合ってくれたんです。ダンス以外のことでも、正直に思いをぶつけてくれるところや、いろいろな人から素直に学んでいるところなど、一緒にいて学ぶことも多くて。支えられながら、活動できています」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦は？
「自分の好きなものをつなぎ合わせて、社会に貢献していきたいという思いがあります。まだ世間にあまり知られていない面白いものや大事なことを、自分が大好きなダンスを通して伝えることができないかなって考えています。
たとえば最近だと、SDGsの取り組みで、廃棄されていたバナナの木から紙をつくれるっていうことを勉強したんです。こういう、もっと社会から注目されてもいいことでも、あんまり知られていないですよね。
でも、難しくて避けられがちな“環境問題”と、“パフォーマンス”が結びつくことで、間口が広がって、みんなに考えてもらえる機会をつくれるんじゃないかと思っていて。ダンスを発信する自分を通して、何かメッセージを伝えたり、人とのつながりをつくったり、社会を面白くすることをしていきたいです！」
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Q5. これからの目標は？
「わかりやすく面白い動画をつくって、自分を通して社会に何かを表現する、インフルエンサーになりたいです。そのためには、自分自身が、みんなに目を留めてもらえるような魅力や、幅広い知識をもつことが大事だなって気づいて。
Feynaとのユニット活動を通して、表現して伝えることを磨きつつ、いま社会で起こっているさまざまな問題についての知識を蓄えたいと思っています。まずは目の前の受験勉強に全力で取り組んでいて。志望大学に合格して、自分を高められる環境に身を置きたいと思っています。
ダンスも勉強も妥協しない自分であるために、毎日、努力を続けたいです」
ゆみのプロフィール
年齢：17歳
出身：東京都
所属：CJDA
趣味：ダンス
特技：考えること
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Photo：Nanako Araie
Text：Chihiro Bandome
