「気になる10代名鑑」の646人目は、サイトウガガクさん(18)。映画制作から広告プランナーにシフトチェンジし、企業のイベントを提案するなど、たくさんの人を巻き込むアイディアを常に思考しています。感動を届けるためにさまざまなチャレンジを続けているサイトウさんに、活動を始めたきっかけや社会に対するビジョンについて、お聞きしました。
サイトウガガクを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れている活動について教えてください
「“東京中の人々を熱中させたい”というテーマで、さまざまなプロジェクトを考えて、実現させるためにアクションをしています。これまでに、スタートアップ企業に企画を提案してみたりしました。
いまは頭の中で思ったことをどんどん形にしていく時期だと思っていて。最近では、自ら企画を発信するインフルエンサーとしての活動も始めました」
Q2. 活動のきっかけについて教えてください
「高校在学中に、映画を撮っていたんです。映画という方法で、どれだけ人の心を動かせるか試してみたくて。もともと人を笑わせたり、幸せな気持ちにするのが大好きなんです。その作品は、『Degicon6』というコンテストで映像技術賞をもらうことができました。嬉しかったけど、同時に映画の難しさを感じてしまって。映画って、解釈が人によってけっこう違うんです。だから、伝えたいことが100%伝わるとは限らなくて。だから、映画を通して、みんなを幸せな気持ちにするのは、限界があるんじゃないかと思ったんです。
そこからは、映画から一旦離れて、企画やマーケティング、広告など、ビジネスの領域に、強く関心をもつようになりました」
Q3. 活動のなかで、印象的だった出来事について教えてください
「企業へ企画提案したときのことです。そこの社長さんが、僕の提案に興味をもってくれて。“高校生”としてではなく、ひとりの“企画プランナー”として扱ってもらえたような気がして、すごく誇らしかったです。
高校生ということを理由に軽く扱われたことはないのですが、『高校生の企画』としてじゃなく、提案内容に興味をもってもらえることは、純粋に嬉しいです。今後もそう思ってもらえるように、魅力的なアイディアをどんどん提案していきたいと思っています」
Q4. 活動を通して、社会へビジョンがあれば教えてください
「“感動”という、一見するとシンプルな感情がとても大事だと思っていて。心を動かされるような体験って、予測するのは難しいから、なかなか手に入れようと思ってできることじゃないような気がしているんです。
だからこそ、その体験をもっと身近に、誰にでも感じられるようにしたくて。それで無料だけどちゃんと楽しいイベントを計画しています。企業と連携してスポンサーとして支援してもらうことで、イベント参加者への負担を減らしながら、ちゃんと企業にもメリットを感じられるように設計して。
他にもアイディアの力で、そこまで労力をかけずとも、満足感はきっと上げられるはず。“感動”に対する経験に対して、みんながもっと気軽に参加できるように、ハードルが下げられるような施策を常に考えています。豊かな感情を育てたくなるような環境になることで、社会全体の幸福度が上がっていったら嬉しいです」
Q5. 将来の展望について教えてください
「大学では、経営を学ぶ予定です。ほかにも社会学など、自分の企画に活かせるものがあれば、どんどん学びたいと思っていて。自分が成し遂げてきたものや、自分自身の芯にとらわれず、直感で面白いと感じたことにチャレンジできるような生き方をしたいです。
大学の入学まで少し時間があるので、その間はインターンにも参加してみたいと思っています。人を幸せにする企画をいきなり立ち上げて成功させるっていうのは、なかなか難しいと思うので、まずは企業で実践的な仕事をしてみたくて。企画プランナーとして、お金を稼ぐ経験ができたら最高だなと思っています!」
サイトウガガクのプロフィール
年齢:18歳
出身地:栃木県足利市
趣味:喋りで人を笑わせること
特技:面白いことを思いつくこと
大切にしている言葉:予感のするほうへ
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Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi