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カラダや性についてのこと、誰かに相談できる?性にまつわる情報の取得方法も聞いてみた【10代ディープVOICE】

カラダや性についてのこと、誰かに相談できる?性にまつわる情報の取得方法も聞いてみた【10代ディープVOICE】

ライトには話しづらいけど大切な「深~いハナシ」。そんなディープなトピックについて、リアルな10代の声を聞く「10代ディープVOICE」。

今回のテーマは「カラダの悩みとその情報源」について。SNSネイティブであるがゆえ、たくさんの情報にアクセスしやすいけど、その反面、正しい情報にリーチしにくい、いまの10代。デリケートでもあり、友だちや家族ともシェアしにくい“カラダのこと”や“性についての悩み”などは、どのように取得して、誰に相談しているのでしょうか。今回は、3名の10代にインタビューをしました。

1. 奥永雨実さん「不調を感じるときもあります。もうちょっとつらくなったら婦人科に行こうかな」

奥永雨実/19歳。着物のアップサイクル、写真、DJ…など幅広く活動中。

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-カラダのことや性のことについて、何か悩みはある?

「生理痛のことですかね。もともと軽いほうだと思っていたんですけど、最近になって不調を感じることが増えました。月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome)なのかなぁ、とか思ったりします。1週間前くらいから、すごくイライラしたり、眠くなったりするのが、激しく出てくるようになった気がしています。下腹部の痛みも、期を追うごとに酷くなっているように感じて、つらいです。一応、周期を管理できるアプリを入れて管理するようにしているんですが、1日ずれるだけで、不安になることもあります」

-病院に行ったりしましたか?

「いまは行ってないです。でも、生理痛やPMSが酷すぎて大事な用事に差し障りが出るようになったら、行くと思います。婦人科に行くことに対しての抵抗は、あまり感じませんね。

というのも、中学生のときに婦人科に行ったことがあって。当時、K-POPアイドルが流行っていて、わたしも細い女の子に憧れて、極端なダイエットをしていたんです。そうしたら生理が1年ぐらい止まってしまって、それで婦人科に行きました。最初は『来なくてラッキー!』くらいに思っていたけど、結果的には精神的にも健康じゃなかったですね」

-カラダの悩みについて困ったとき、誰かに相談したりしていますか?

「友だちやパートナーと話せないことはないですが、『今日、生理なんだよね』ってわざわざアピールするようなことはしたくなくて……。だから、あまり話さないほうなのかもしれません。ひとり、女性の体に関するワークショップなどに行って勉強している友だちがいて、その子にはけっこう相談しているかも。性的同意とか避妊のこととかも、わりとオープンに話していますね。

親とは話すことはないです。小学生4年のときに『そろそろ年ごろだから』と、母親が生理用のショーツとかナプキンを買ってきてくれて、ひととおり説明してくれたことがあったんですが、なんだかすごく恥ずかしい気持ちになったことを覚えています」

2. 渡邉謙二郎さん「カラダのことや性のことでも、わからなかったら何でもググります。正しい情報なのかはちょっと怪しいですね」

渡邉謙二郎/17歳。モデル・俳優をめざして地元・大阪から上京。現在はフリーで活動中。

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-性に対する話題について違和感を感じたことはありますか?

「あまり深く考えたことはなかったですね。地元の友だち同士だと、それこそ面白おかしく、ネタみたいに話すことはあるけど、性のことを真面目に考えることって、なかなかない気がします。保健の授業で習ったときも、あまり真剣に聞かなかったし……。だから、実際に自分が悩んだときにどうするかなって考えたら、難しいですね。ギャップがあるように思います」

-家族やパートナーと話すことはありますか?

「ほとんどないですね。年の離れた姉がいて、よく恋愛のこととかは話すんですけど、カラダに関することとか、そういうことは、お互いまったく話しません。気まずいし、姉に言ったら家族みんなに知られるから、ちょっとめんどくさそうだなって思っちゃいます」

-もし悩みや違和感があったら、誰かに相談したりすることはありますか?

「本気で相談できるとしたら、男友だちの2〜3人ぐらい。でも、女性ってそれこそ、生理とかがあって、大変そうじゃないですか。パートナーがしんどそうにしていたときもありましたし。だから僕は、相談される相手でありたいなって気持ちはありますね。相手のコンディションに寄り添いながら、自分なりに調べて、できることをしたいと思っています」

-正しい情報にアクセスできている実感はある?

「うーん。正直わかりません。普段から、わからないことがあったらなんでもググるようにしているので、調べるのはわりと得意なほうかなと思っています。とはいえ、その情報が正しいのかは、わからないときもありますね。明かにヤバそうな記事とかサイトは避けるけど、ちゃんとしてそうに見えたら、けっこう鵜呑みにしちゃっているかも。特に体の話とかになると、病院やクリニックの人が言っていたら信用できるだろうと思い込んじゃうことはありますね」

3. 加藤海凪さん「ピルのこととか、友だちと話してみて意外と知らないことが多いなって気づきました」

加藤海凪/19歳。知的障がいを持つ人のファッション改革に挑戦する「SAFEID」プロジェクト発起人。

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-避妊や妊娠についてのことを、誰かと話したりすることはありますか?

「そんなにしょっちゅう話しているわけではないけど、友だちと話すことはあります。中学生のとき、友だちのお姉ちゃんに、高校生で子どもを産んだという人がいて、自分だったらどうするだろう、みたいに考えたこともありました。ちょうど最近、ピルのことが友だちと話題になったりしたんですけど、あんまり詳しく知らないなって思いました」

-カラダのことをパートナーや異性とも話すことはある?

「話せるけど、男性の多くは、生理や生理痛のことになると、急に神聖に扱いすぎてるように思えて、違和感を感じます。なんというか、生理の話はすごくセンシティブになるのに、性交渉の話になると面白おかしく話したり、下ネタみたいなテンションで話したりするというか……」

-性にまつわる情報をどうやって得ていますか?

「とりあえずネットで調べて、それでもわからなかったら、親や詳しそうな友だちに聞くようにしています。あとは、読んでいる雑誌で、カラダや性に関する情報が載っていることもあるので、そういうのを参考にしています。でも、学校の保健の授業では、性にまつわるところは大事なはずなのに濁されて曖昧にされがちだし、同世代が知っている情報も偏っている気がするので、正しい情報にアクセスできているかと言われると、自信がないです」

話題にしにくいワケじゃないけど、正しい情報かどうかは不安という声が多数

普段はあまりメディアでも扱わない、カラダや性についての、リアルな声。信頼できる友だちやパートナーとなら、話題にすることはできるけど、自分の知っていることや相手が話していることが正しいかどうかは、少し疑問を感じていることがわかりました。

デジタルネイティブであり、情報へのアクセスが簡単になっているからこそ、どうやったら正しい情報にたどり着けるかは、いまの時代ならではの課題といえそう。そしてもしも不安を感じたり、不調を感じたときは、思い込みやウワサに惑わされず、然るべき医療機関に行くことが重要なのかもしれませんね。

「スマート保健相談室」って知ってる?

「スマート保健相談室」は、こども家庭庁が運営している若者向けの健康相談支援サイト。からだや性・妊娠などの、健康に関する正しい情報が載っていて、専門家に相談できる窓口を探すこともできます。

サイトの内容やデザインは、高校生の意見を聞きながらつくられたサイトとのことです。誰にも相談できず、困ったり、悩んだりしたときには、参考になる情報を見つけることができるかも。相談できるところのホームページも掲載されているので、少しでも心当たりのあるという人は、気軽にチェックしてみては?

スマート保健相談室 - 若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト
スマート保健相談室では、からだや性・妊娠などの健康に関する正しい情報や専門家に相談できる窓口を探せます。 このサイトは内…
https://sukoyaka21-youth.cfa.go.jp/

Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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