「気になる10代名鑑」の570人目は、綾織 楓さん(17)。中学生活でのつらい経験を乗り越え、高校生活では学内外の活動やコミュニティに複数所属し、精力的に活動をしています。100人以上の人との対話を通じて、仲間もスキルも増やしたという綾織さんに、これまでの活動のことやこれからの展望について、聞いてみました。
綾織 楓を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「LGBTQ+に関する活動を行なうコミュニティや、NPO法人のコミュニティに所属しています。それと、『オルタナティブスクール 原宿AIA高等学院』では、イベントの運営や広報活動をしています。広報活動では先生と一緒にライブ配信をしたり、どうやったらバズる動画がつくれるのかを模索しながら、撮影や編集しています。
また、普段通っている学校でも、有志の団体を立ち上げたり、クラスでのコンテストに参加したり、部活動に3つ所属したり、オープンキャンパスの学生スタッフをしたり、いろんなことに積極的に取り組んでいます」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学生のときにブラック部活動やいじめを経験して、心身ともにかなり疲れてしまって。学校にも行けなくなって、生きている意味がわからなくなってしまったんです。
そのとき、2年間にわたって親身に寄り添ってくれた先生に助けられてもらって。それで、改めて自分が何をしていきたいか考えたときに、社会をいい方向に変えられるようなことをしていきたいと思ったんです」
Q3. 活動を始めるときに、最初におこなったファーストアクションは?
「最初に取り組んだのは、高校1年生の5月に始めた、学校のオープンキャンパスの学生スタッフです。やっぱり学校は身近だったので、チャレンジしやすかったですね。そこから、学外のボランティア活動や学生団体へ参加するようになって、自分でもコミュニティを立ち上げるところまでやりました。
立ち上げたコミュニティでは、高校生から50代まで、幅広いメンバーが所属していて、お互いの夢ややりたいことを尊重しあえる仲間もたくさんできました」
Q4. 活動を続けている中で、印象的だったことは?
「SNSの活動アカウントで出会えたつながりは印象的です。特に、『1on1』と呼ばれる1対1でのミーティングや、外部のイベントに参加し始めてからは、日常が大きく変化しました。年齢も所属もバックグラウンドも異なる多様な人たちと、多いときは1日に10人以上の人と話すこともありました。これまで120人ぐらいの方とお話ししてきたと思います。
自分の志を誰かに言うことや、自分のことを話すのは勇気が要るし、疲れてしまうこともありましたが、それを通して得られた出会いやつながりがなければ、いまの自分はいなかったと思います」
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Q5. 今後の展望は?
「いま、特に興味があるテーマが、地方創生なんです。もともと両親が旅好きで、一緒に旅行することも多くて。だから将来は、職業『旅人』として、地方から日本へイノベーションを起こす会社を立ち上げて、誰もが自分らしくいられる社会をつくることに貢献していきたいです。
最近では地方に行くことも増えて、その土地ならではの景観の美しさや魅力に気づいて、もっと発信していきたいなと、さらに強く思うようになりました。来年の春に起業する予定なので、そこに向けた準備をまずは進めていきます」
綾織 楓のプロフィール
年齢:17歳
所属:原宿AIA高等学院、つながるキャンパス、Poetry Factory、NPO法人CORUNUM、47Intonline、有志団体Vendor、ミエルカ、変人學会、教科書バンク、The Blue Wave、#cuve、みらいbaby
出身地:東京都新宿区
大切にしている言葉:自分事としてリスクを受け入れ、現実を変えようと行動すれば、必ず物事は好転する
綾織 楓のSNS
今までの人生と自己紹介を書いたnote初投稿。
『変わってるって素敵でしょ?」
・高校24卒
・長期インターン→○
・学校内の活動→○
・学生団体、NPO、コミュニティ、學会→○
・「ミエルカ」代表
・留学→✕(コロナの影響)
・旅人を職にする会社設立予定#1on1https://t.co/oy1SoRne9s— 綾織楓@地方から日本へイノベーションを起こす人になる 1on1と活動ぼちぼち再開中 (@kaede_r5618) October 15, 2023
★note
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya