「気になる10代名鑑」の547人目は、おやまさきさん（19）。文化服装学院でニットデザイン科を専攻し、「シンプルだから際立つ個性」をテーマに、配色やデザインにこだわった作品制作に取り組んでいます。おやまさんに、ニット科に進んだきっかけや影響を受けた存在などについて、詳しく聞いてみました。
おやまさきを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか？
「いまはニットアパレルの勉強に力を入れています。文化服装学院のファッション工科専門課程で、ニットデザインを専攻していて、ニットに関する基礎知識から、手編み、家庭用手編み機、コンピューターニットでの作品づくりまで、幅広く学んでいます。
学校では知識を身につけることはもちろんですが、将来、同じ業界で働くことになるかもしれないクラスメイトとのつながりも大切にしています。特にグループワークでは、積極的に発言することを心がけています」
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Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか？
「シンプルでもよく見ると個性的で、クセがあるようなデザインが作品づくりのテーマで、ニット素材を使いながらも、アクティブでスポーティーな印象に仕上げることを心がけています。
特に配色にはこだわっていて、できるだけ寒色は使わず、ビビッドな色を使うようにしています。本当は寒色も好きなんですけど、作品ということで、普段は使わないような色に挑戦してみたくて。
前期の作品制作では、プルオーバーとタイトスカート、フレアスカートを制作しました。ラインをニットであしらっているのがポイントです」
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Q3. 活動を始めたきっかけは？
「小さいころから洋服のコーディネートすることが好きで、毎朝、洋服を脱いではまた着て、いろんな組み合わせを考えていました。それと祖母の影響で、手芸を小学生のときからやっていて、編み物も好きでした。昔から、細かい作業が好きなんです。
高校も、ファッションデザイン画と服装造形の授業があるところに選んで。服飾の専門学校で教えている先生が授業をしてくれていたので、そこで本格的に服づくりを学びました。
大学に進学するか迷ったんですが、大好きな服づくりについてもっと勉強したい！っていう思いがやっぱり強くて。それで、いま通っている文化服装学院を選びました」
Q4. クリエイティブに影響を与えたものはなんですか？
「色彩感覚は、アンディ・ウォーホルの作品にかなり影響を受けていると思います。あとは、海外のドラマ。『iCarly（アイカーリー）』をよく見ていたので、世界観や色使いは、近いものがあるかな。
それから、文化で出会った同級生の存在も。同級生たちと話していると、自分じゃ思いつかないことが何気ない会話で出てきて、刺激を受けます。同い年で同じ学年なのに、唯一無二の世界観があって、もうブランドを立ち上げている子もいて、衝撃を受けました。
学校での課題と並行して、アイテムを制作することは、めっちゃ大変だというのがよくわかるので、本当に尊敬しかないです」
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Q5. 今後の展望は？
「卒業後は、ニットをメインに扱う生産会社に就職したいです。それと、いつかは自分のつくったものを商品化して、販売もしてみたいとも思っています。
そのためにいまは、商品を試作して、友達にプレゼントしています。それでアドバイスをもらいながら、改良している最中なんです。
やっぱり手編みの小物が好きなので、販売できるような帽子や巾着などをつくっています。どこで売るか、値段はどれぐらいだといいのか、などまだまだわからないことばかりですが、将来の夢にもつながるので、地道に頑張っていきたいと思っています」
おやまさきのプロフィール
年齢：19歳
所属：文化服装学院ファッション工科専門課程 ニットデザイン科
出身地：東京都大田区
趣味：編み物・お笑いを見ること
大切にしている言葉：格物致知
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Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
