「気になる10代名鑑」の549人目は、高橋せらさん(19)。法政大学で現代福祉学を学ぶ傍ら、福島県の復興をテーマとしたコミュニティやイベントづくりを行い、さらにライバーなどの芸能活動にも取り組んでいます。「自分自身が影響力のある人間になりたい」と語る高橋さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
高橋せらの活動を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?
「大学でまちづくりや福祉、心理学を学びながら、月に2回ほど、福島県に通っています。そこで福島県の12市町村の地方創生や、震災からの復興をテーマとしたイベント運営やコミュニティづくりといった活動をしています。2023年の2月には、東京で福島を題材としたイベントを開催しました。そのときは集客に1週間の猶予しかなかったんですけど、渋谷でひたすらビラ配りをして、当日に600人も集めることができました!
芸能活動としては、自分自身の影響力をつけるために、毎日ライブ配信しています。他にも、被写体モデルとしての活動や、メディアへの出演もしています。中学生1年生くらいのころからライバーや被写体モデルとしての活動はしていましたが、高校2年生や3年生のころから本格的に動き始めました」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「祖父が福島に移住していて、原発事故による土壌汚染についての研究をしていたんです。その縁で何度か福島に行くことがあったのですが、福島って素敵なところだなって感じて。福島の魅力をたくさんの人に伝えていけたらなと思ったのがきっかけです。
地域の人や地域づくり協力隊、行政などのさまざまな人と話をする中で感じたのが、地域のコミュニティが不足しているということ。そこで、自分に何かできることはないかと考えたときに、コミュニティについて学びたいと思って、コミュニティづくりの研究や実践をする団体でコミュニティ運営を学び始めました」
Q3. 大切にしていることはありますか?
「とにかく人の話を聞くことと、その場を楽しむことです。あと、どんな場合であっても、まずは『そうだね』と相手を肯定することを心がけています。最初から否定から入ってしまうと相手も嫌な思いをしてしまうので……。なので、どんな人の意見も否定をせずにまずは受け入れるという姿勢を大切にしています。
他にも、地域の人や初対面の人とお話しをするときは、相手のことをよく観察したうえで、その人といちばんコミニュケーションを取りやすい距離感や態度で接するように心がけています」
Q4. 印象的だった出来事はありますか?
「大学受験です。まわりの友達はほとんど専門学校に行く流れができていたんですけど、自分はそれにちょっと迷いがあって……。そこで、『ほかにどんな選択肢があるのかな』とか、『もっと何か自分にできることはないかな』と考えるきっかけになったのが受験でした。
わたしが通っていた塾の先生が超ポジティブで、自分に自信がなかったときもすごく褒めてくれました。それがなかったら、私はいま大学に通えていなかったんじゃないかなと思うくらいです。もう無理だと思ったときも『大丈夫だよ、いけるよ!』って明るく励ましてくれました。自分に自身がもてるようになったきっかけだったので、印象に残っていますね」
Q5. 将来の夢は何ですか?
「小さいころからお芝居が好きで、将来は映画に出演するような女優になりたいと思っています。小芝風花さんのような、さまざまな表現ができて、その場の雰囲気を明るくするような女優さんに憧れています。福島を舞台とした作品にも出演したいです。
それに、イベントを運営していると、影響力のある人の集客力を実感することが多くあって。なので、自分自身が影響力をもっとつけて、福島の12市町村のコミュニティを支えられるようなイベンターになりたいと思っています!」
高橋せらのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:法政大学現代福祉学部
趣味:剣道、フルート、散歩、旅行
特技:人の顔を覚えること
大切にしている言葉:思い立ったが吉日
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Photo:Eri Miura
Text:Mao Kawasaki