世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカラグジュアリーリゾートについてご紹介します。
大自然を生かしたアフリカの豪華なリゾート
アフリカは、アジアやヨーロッパ、オセアニアと比べると、あまり旅行先のイメージが少なく、リゾート地が数多くあることが、あまり知られていないかもしれません。しかし、アフリカ諸国には、豊かな自然に囲まれた、豪華なリゾートが人気を集めています。今回は、アフリカ在住の筆者がおすすめしたい、アフリカのラグジュアリーなリゾートをご紹介します。
人里離れた大自然で、一生忘れられない体験をしたい人というにおすすめしたいのが、ナミビアの「Hoanib Valley Camp」。6つのスリーピングテントとひとつのダイニングテントで構成される施設です。この周辺には、ライオンからゾウの群れ、キリンといった多様な動物が暮らしており、野生動物のリアルな生活の中に溶け込むような体験ができます。
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スリーピングテントとはいえ、その佇まいは、まさにラグジュアリーなホテルそのもの。そのうえ、「アフリカ大陸で最も環境に優しいホテル」ともいわれており、電気を完全にソーラーパネルのみで発電しています。また、周囲の環境に馴染むように、建物は暖かい色と粗い質感で造られ、内装も現地のホアニブ族とヒンバ族からインスピレーションを得たインテリアがそろいます。家具は主にリサイクルされた材料で、地元の人々によって作られています。
地元のレンジャーや狩猟警備員をロッジのスタッフとして雇用し、エコツーリズムとしても成功を収めていたり、ホテルの滞在がキリン保護財団(GCF)の保護活動につながったりと、さまざまな取り組みをしています。野生動物の暮らす土地で、唯一無二の体験をしたい人にぴったりのリゾートです。
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伝統的な建築技術と美しい山脈が特徴のホテル
続いてはモロッコのラグジュアリーはホテルをご紹介します。マラケシュの伝統的な村々を見渡せる丘にあるホテル、Kasbah Bab Ourika。こちらもまた、アフリカ大陸で最も環境に優しいホテルに選ばれたうちのひとつです。ソーラーパネルが給湯と暖房に使用され、バイオダイジェスターによって、あらゆる廃棄物が電気、ガス、堆肥となって再利用されています。
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ここに住むベルベル人は、万里の長城の城壁にも活用されている、土を練って扱う伝統的な建築技術を持っています。このホテルでも、同様の技法が用いられているため、1年を通して快適な室温を保つことができます。アトラス山脈の美しい360 度のパノラマの景色と、モロッコの伝統的な建築のコラボネーションは、モロッコを訪れた人にしか体験できない感動を生んでいます。
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ラグジュアリーで洗練された空間をガンビアで
人口約264万人の小国・ガンビアには、大西洋を眺められるビーチまで徒歩10秒で訪れることができる「Balafon beach resort」があります。このホテルの創設者であるガンビア人のMessrs Malleh Sallahは、ここ以外にも5つの洗練された高級ホテルを手掛け、現地で560人もの雇用を生んでいます。
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フランス語圏の国が多い西アフリカで、珍しく英語が主要言語として話されているガンビアは、治安も良いことから、穴場な観光国として、主にヨーロッパの人たちから人気の高いリゾート地です。実際、筆者が滞在した際には、ダイアモンドのビジネスで成功を収めているシエラレオネ人やハネムーン中のイギリス人のカップルが滞在しており、優雅な時間を過ごしていました。
混合した文化を感じられる小さな島の大きなホテル
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カーボベルデ共和国に属し、バルラヴェント諸島を構成する島のひとつであるボア・ヴィスタ島。そこに建てられた5つ星ホテルの「Hotel Riu Touareg」は、広大なエリアに1151室を備えています。映画に出てくる王様の家のような見た目をした建物は、訪れた人を圧倒させます。ホテルを出れば、街並みはカラフルな家々が並び、カリブ海の国のようにも見えます。
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15世紀までは無人の島々だったカーボベルデは、15世紀にポルトガル人が上陸して以降、奴隷の取引に使われるようになりました。1975年まではポルトガル領であったことから、アフリカとポルトガルの文化が混合されています。カーボベルデの混合された文化は、アフリカに対する新しい気づきを与えてくれることでしょう。
アフリカの知られざる顔はいかがでしたか? 世界各地にラグジュアリーリゾートは存在しますが、アフリカの豊かな自然と融合したリゾートは格別です。人生で一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
Text:Hao Kanayama