世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、美容企業が取り組んでいる、コスメの廃棄を減らすためのセールについてご紹介します。
新品同様なのに捨てられてしまうコスメを救う
化粧品業界では、売り切れなかったコスメやリニューアルで残ってしまった旧版品など、廃棄問題に悩まされてきました。これらの中には、消費期限が短かくなってしまっただけだったり、外箱に傷がついてしまったりしただけで、使うぶんには問題のない新品同様のコスメがたくさんあります。
コスメ業界にとって、売れ残りの廃棄というのは大きな問題。そこでさまざまな美容企業が、こうしたまだ使えるコスメをセール価格で販売する取り組みを実施しています。ユーザーにとっても、商品をお得に試せるチャンスでもあり、課題の解決にも貢献できます。
人気ブランドもお得な価格になるアウトレットサイト
数多くの化粧品をもつ花王は、「My Kao Mall OUTLET」を8月7日にオープンさせました。ここでは、やむを得ず廃棄していた日用品・一部の化粧品を販売。これまでも製品廃棄を削減する取り組みや、社員販売などで廃棄を減らそうとしてきたそうですが、それでも改良やパッケージ変更のために発生した旧モデル品や、安定供給のために用意された在庫が、工場や物流拠点に残ってしまうことで、コスメロスが発生していたといいます。
ドラッグストアでお馴染みのメイクアップブランド「KATE(ケイト)」や敏感肌研究から生まれたスキンケア「fleeplus(フリープラス)」といったブランドの旧モデル品や廃止品も販売されています。また「アタック」などの洗剤や、「しあわせ素肌」のような衛生用品まで幅広くそろっているのも魅力です。
コーセーは2021年から、オンラインの自社サイト「Maison KOSE」と、Maison KOSE銀座・表参道の両店舗で、シーズン中に売り切れなかった商品をセール価格で提供する「Green Bazaar」を開いています。
「Fasio(ファシオ)」や「Visse(ヴィセ)」、「NAIL HOLIC(ネイルホリック)」などのプチプラコスメから、「雪肌精」や「ONE BY KOSE(ワンバイコーセー)」のような憧れスキンケアまで、幅広いアイテムがそろっています。また公式サイトでは、環境保護にまつわるプチクイズを出題。環境問題について学びながら、楽しいお買い物ができる仕組みです。
幅広いアイテムを取り扱い、廃棄削減に貢献できる
もっといろいろなブランドが見たい、化粧品だけでなく、いろいろなものも一緒に買いたいという人におすすめなのが、通販サイト「LOHACO」の売り場「LOHACO OUTLET」です。例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、パッケージ変更や外箱の潰れなど、品質に問題のないアイテムを出品しています。また「ニュードロジーナ」のスキンケアやボディケアアイテムもお得に購入できます。
「LOHACO」内で展開する商品廃棄ロス削減を目的とした取り組み「Go Ethical」には、46ものブランド・メーカーが参画し、2019年11月のスタートから累計廃棄削減数100万個(2023年8月20日時点)を記録しています。
お得に買えて、廃棄ロスにも!みんなうれしい取り組みに注目
お得な買い物をするだけで、サステナブルな活動につながるという、廃棄ロスのためのセール。普段はなかなか手を出せないコスメにも、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Text:Anna Usui