2023.11.05 Teen's Snapshots

ふたつのバンドを掛け持ちする高校生ギタリスト。バンドマンとしてのエンターテインメントを追求！【Rai・18歳】

「気になる10代名鑑」の527人目は、Raiさん（18）。小学生のときからギター演奏を始め、中学生に入ってからバンド活動にのめりこみ、いまはふたつのバンドを掛け持ちしています。ギター演奏だけでなく、ステージの演出や構成なども手掛け、ライブの可能性を広げているというRaiさんに、活動の原点や今後の目標について聞いてみました。

Raiの活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「『MIRAIJI』と『鳴らさKnight』というふたつのバンドで、ギターを弾いています。自身が立ち上げたバンドの『鳴らさKnight』のほうでは、作曲も担当しています。そこでは、自分の『好き』を詰め込んだオールジャンルな音楽を鳴らしています。

新しいライブの価値をつくっていくのが目標で、演出家として、映像を用いたライブ演出にも挑戦しているんです。この前のシングルでは、映像を使った演出をしたり、予告映像を流したりなど、いろいろな試行錯誤ををしながら独自のエンターテインメントを模索しています」

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Q2. 活動を始めたきっかけは？

「父がメタル好きなのもあって、ギターが家にあるような環境でした。その影響で独学でギターを始めたんですけど、仲間と一緒に奏でられる音を広げたいと思うようになって。最初はコピーから始めたんですけど、だんだんオリジナルもつくってみたいという気持ちが湧いてきて、中学生のときにバンドを組んで、校内外で活動するようになりました。

MIRAIJIのボーカルのKaishとは中学校で対バンをしたときに出会いました。期間が空いて、それぞれのバンドが解散したとき、音楽のスクールで再会して……。まさしく運命的出会いですね。そこからは意気投合して、一緒のバンドで音楽を鳴らしています」

Q3. これまでの活動の中で、印象的な出会いはありますか？

「対バンライブを通じて、同世代のいろんな才能あるバンドに出会ってきました。

そのなかでも、金沢発のバンド『maverick mom』との出会いは印象的でした。初めて会ったとき、演奏だけでなく人柄まで尊敬する部分が多く、これから一緒に音楽を鳴らしていきたいと思いました。11月に『鳴らさKnight』で出演した東京のイベントで再会して、メンバーのひとりがサポートメンバーとして入るなど、縁の深いバンドです。

純粋に彼らの音楽が好きで、本当にかっこいいです。絶対追いついてやるぞ！と思わせてくれる、目標であり、憧れの存在です」

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Q4. 影響を受けている「人」や「作品」はありますか？

「僕が初めて行ったコンサートは、『嵐』さんのコンサートです。スケールの大きさと演出と……そのキラキラした舞台に、ものすごく衝撃を受けました。バンドとアイドル、ジャンルは違うけど、エンターテイナーとしてどう楽しさを届けるかという点では、合致していると思ってます。

バンドのライブって、ライブハウスで音を鳴らして、その場で体感するのものっていうイメージが強いと思うんですけど、映像を用いたり、メンバーに動きを加え会場を大きく使ったりと、いろいろな仕掛けを用意することで、これまでのライブの印象を超えたものになると思っていて。

僕の好きなONEOKROCKさんのライブを見たときには『バンドの域を超えている』と思いましたが、この言葉が言われることがないくらいに、バンドシーンのライブのエンターテインメント性を追求していきたいです」

Q5. 新たな挑戦について教えてください。

「ギタリストとしては、スキルを磨き続けるためにも、ジャンル問わず、さまざまなバンドのサポートギターに挑戦したいです。なかでも、過去に日野皓正さんや石若駿さんが指導してくださったジャズバンドに所属していたこともあり、ジャズに興味があって。ジャズだと、普段は裏方に回ることが多いベースが主役となって、ギターが演奏を支える立場になるのですが、立場が変わっても自分がかっこいいと思える音楽をどう鳴らしていくかを考えるのが楽しいんです。時間があるときにはセッションバーに行って鍛錬したいと思ってます。

それから、ゲーム音楽は昔からずっと好きなので、いつか制作に携わってみたいと思っています。特にファイナルファンタジーの音楽が好き。歌詞がないのに、純粋のメロディーを聞くだけで、ゲームの景色やセリフが思い浮かぶんです。あんなふうに、豊かに感情を揺さぶるような音楽をつくりたいです。

いまのバンド活動を頑張りつつ、これからもワクワクすることをインプットし続けて、いろんな形でエンタメに昇華できればと思っています」