「気になる10代名鑑」の503人目は、秋花音さん(18)。津田塾大学で国際関係について学ぶ傍ら、家族でキャンプに行ったあきる野市の魅力を知り、そこでさまざまな活動をしています。常に全力で生きたいと語る秋花音さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
秋花音を知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?
「あきる野市で、人と人とのつながりを大切にしながら、子ども向けの自然体験や、大人の方も多く参加している農業コミュニティなど、いろいろな活動に参加しています。あきる野市の良さをもっと知って、それを広めたいんです。
最近では、あきる野市の人たちの新しい出会いや出来事が生まれるように、夜に話せる場所をつくりたいと思って、コミュニティーバーを開催しました」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校生のとき、家族であきる野市にキャンプに行ったんです。東京にもこんなに自然が豊かで、川もきれいな地域があることを初めて知りました。リバークリーンや農業コミュニティの人とのお話を通して、すごく素敵な地域だなと感じたのがきっかけです。
ちょうど、コロナの影響で目標だった留学に行けなくて、学校で勉強する意味を見失ってしまったんです。あきる野市に行ったら、勉強以外にも夢中になれることが見つかるんじゃないかと思って、高校も通信制の高校に切りかえて、あきる野市で生活するようになりました」
Q3. 印象的だった出来事はありますか?
「大学の合格祝いとして、農業コミュニティの人が、わたしのために卒業式を開いてくれたんです。通信制の高校だったので、一般的な卒業式がなくて。軽い気持ちで『ここで卒業式ができたら嬉しい』と言ったことを覚えていてくださって。
いろいろな年代の方が集まって、ピザを焼いてくださったり、料理をふるまってくださったり……。中でもいちばん嬉しかったのは、手書きの卒業証書をいただいたことです。内容も、わたしだけのために考えて書いてくださって。あたたかくて素敵な、一生の宝物です」
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Q4. 活動以外に、好きなものはありますか?
「世界の歴史や文化を知ることが好きです。
父が外資系の企業で働いていたので、海外に出張することが多くて。いろいろな海外の話を聞いたり、写真を見せてもらったりするうちに、世界にはこんなに素敵な国がたくさんあるんだと思って、自然に興味がわいていました。
高校生のときに世界遺産検定の2級を取得したので、次は1級合格に向けて勉強していきたいなと思っています」
Q5. 将来の夢、今後の展望は?
「具体的な職業は決まっていないんですけど、そのときの社会のために貢献できるようような行動ができる自分でいたい、と思っています。
いまは、農業コミュニティで課題に感じている農業の孤立化を改善したいなと思っています。そうすることで、多くの人が農業をより生活の一部として関われるようになるし、農家の苦労や課題を身近に感じることができると思うんです。日本と海外の農作物の輸入と輸出の関係だったり、どういう外交をしているかだったり、全部が影響しあっていまの問題があると思うので、大学では国際関係学について広く学んでいます。
自分が決断した目標に向かって、常に全力で生きていけたらなと思っています」
秋花音のプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都あきる野市
所属:津田塾大学 学芸学部国際関係学科、ヤマニファーミング、アースデイ東京ユース
趣味:読書、洋楽を聴くこと
特技:絵画
大切にしている言葉:幸せは追い求めるものではなく感じるもの、「今」を大事に生きる
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Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo