「気になる10代名鑑」の483人目は、渕上駿介さん(18)。主に映像作家として、さまざまな映像作品づくりに取り組んでいます。エモーショナルな瞬間をカメラに収めることにこだわりをもっているという渕上さんに、活動において大切にしていることや、上京してからの印象的だった出会いについて、詳しく聞いてみました。
渕上駿介を知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「映像制作の活動に力を入れて取り組んでいます。いろいろな映像を撮っていて、CMやミュージックビデオ、イベントのPV、インスタレーション作品などをつくりました。
得意としているのは、誰がが全力で何かに取り組んでいる瞬間やエモーショナルな瞬間を映像で表現すること。これまでにも、ダンスやスポーツなどの映像を手掛けてきました。また映像以外にも、グラフィックデザインやブランディングにも興味があって、これまでプロジェクトに参画してきたこともあります」
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Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?
「カメラに映る人も見る人も、誰もが全力になれて感情を共有できる瞬間をつくりたいと思っています。僕は、普段ディレクターとしての仕事が多くて、クライアントとコミュニケーションを取りながら、企画や撮影、編集を進めていきます。映像のイメージを共有することはすごく難しいのですが、カメラマンやキャストなど、多くの人とできる限りたくさんコミュニケーションをとって、イメージをなるべく共通のものにしようと心がけています。
また、人が全力で何かに取り組んでいる瞬間やエモーショナルな瞬間を撮るためには、現場の雰囲気がとても大切なので、それが生まれる空間づくりを特に意識しています」
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Q3. 創作活動をしようと思ったきっかけは?
「マイケル・ジャクソンがずっと大好きで、小さいときからずっと、マイケル・ジャクソンのようなエンターテイナーになりたいと思っていました。中学生ぐらいのとき、マイケルのライブ映像を見ていたら、マイケルのパフォーマンスを見せながら、さらにカッコよくしているライブ演出にすごく魅了されて。いつか僕も、こんなエンタメをつくりたいと強く感じました。
また僕の叔父が映像をつくる仕事をしていて、憧れを抱いていたのもあります。叔父がつくった映像をテレビで見たとき、自分でもこんなふうに、人をワクワクさせられるような映像をつくりたいと思いました」
Q4. 続けている中で、印象的だった出会いや出来事を教えてください。
「上京する前、地元ではクリエイティブなことに興味があったり、いっしょに活動できるような仲間がいなかったのですが、大学生になって一気に出会いが広がりました。
なかでも『sense.』というクリエイティブな活動をしているサークルと出会って、人と一緒に作品をつくる楽しさを感じることができたんです。まだ大学生になって4か月しか経っていないけど、ありがたいことに、すでに素晴らしいクリエイターと出会えました。出会う人の数だけ、新しいクリエイティブや表現を学ぶことができるので、とても刺激的な日々を送れていると思います」
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Q5. 今後の展望は?
「SNSやテクノロジーの進化によって、音楽や映像をひとりで楽しむことが増えて、個人で消費するものになってしまったようにも感じます。でも、全力で叫んだり踊ったり、もっとエモーショナルなものをぶつけたりする時間も、絶対に必要だと思うんです。そんな機会をつくり続けたいですし、映像に残して、長い期間、誰かをワクワクさせるものを生み出したいと思っています。
また、たくさんのクリエイターと関わるなかで、日本のエンタメを世界一にしていきたいという思いも芽生えてきて。大学では、日本独自の表現方法や日本のエンタメが世界一をとるために必要なことを考えています」
渕上駿介のプロフィール
年齢:18歳
出身地:石川県能美市
所属:慶應義塾大学環境情報学部
趣味:音楽鑑賞、いろんな人の映像を見ること
大切にしている言葉:一生の後悔より一瞬の勇気
渕上駿介のSNS
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慶應義塾大学環境情報学部入学しました! pic.twitter.com/1QvFayVhQV
— 渕上駿介 (@o82LY8LZQx9lnc9) April 1, 2023
★HP
https://shunsukefuchigami.studio.site/home
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya