「気になる10代名鑑」の479人目は、林隼太朗さん(19)。世界に通用する監督をめざして、映画制作を学んでいます。これまで、『ジャパンアクションギルド新人アクション映画監督発掘プロジェクト』や『eiga worldcup2022』の受賞作品を生み出し、着実に実力を発揮している林さんの原動力や、今後の目標について聞いてみました。
林隼太朗の活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「映画の専門学校に通っていて、監督になるための勉強をしています。学校外でも、仲間を集めて自主的に作品を撮り、さまざまな映画祭に挑戦しています。
17歳のときにアクション俳優を目指す学生たちと出会い、彼らと作った作品が2022年の『ジャパンアクションギルド新人アクション映画監督発掘プロジェクト』でグランプリを、映画甲子園が主催する『eiga worldcup2022』最優秀撮影賞を受賞しました。
他にも、よりいい映画を撮るためには撮られる側の気持ちも学びたいと思って、アクションや俳優にも挑戦してきました」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「カメラマンをしている父の影響が大きいです。小さいころから、父と一緒に映画を観てきました。特に印象に残っているのは、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』。強烈なメッセージを受け取って、自分でも映画をつくってみたいと思うようになりました。
中学生になると、父が働いている現場につれて行ってもらって、手伝いをしていました。アクション現場で、ベテランのカメラマンさんとお話したり、ワイヤーにつられながらカッコいいアクションを撮っている姿をメイキングで観て憧れたりしたことをきっかけに、『アクションが撮れる監督になろう』と決意しました」
Q3. これまでの活動で、印象的な出会いはありますか?
「いま通っている専門学校での出会いですね。卒業してからも一緒に映画をつくりたいと思える、才能あふれる仲間がいるんです。映画はひとりではつくれないものだからこそ、一生モノの出会いだと思って、縁を大切にしています。
そのなかでも、いちばん刺激的だったのは、同期の長谷川祐哉くんとの出会いですね。憧れの存在でもあり、良きライバルでもあります。彼が考える作品は、物の捉え方は複雑だけど、どうしたらそれがわかりやすく伝わるかということが、すごく考えられていて。自分が思いもつかないような、斜め上の答えを導き出せるところを、本当に尊敬しています」
Q4. 活動をしている中で意識していることは?
「とにかくひとつのことをやりきることです。いままでは、興味の向くままに、いろいろな活動をしてきましたが、監督になる夢を叶えたいので、いまはそれに専念しています。『夢が決まっていないから、まだ動かなくていいか』って悠長に過ごしてしまうのはもったいないので、すぐに行動することを心がけています。
とはいえ、やりきってみて、その道が自分に合っていないと思ったらそこで考え直すだろうし、考えた先にその道が究められるかもしれないし、また新しい道を探すかもしれない。可能性には常にオープンでいたいなと思っています」
Q5. 今後の目標は?
「アクション映画を中心に、娯楽作品を撮る監督になりたいです。心のどこかにメッセージを残しながら、見終わった後に『爽快で楽しかった!』と思ってもらえる……そんな作品を撮りたいなと思っています。
いただいた賞の賞金で、映画をつくることになって、いまはアクション映画に挑戦しています。まずはこの作品を完成させて、劇場公開にかけるのが、目下の目標です。将来的には、海外の映画祭にも挑戦してみたいです」
林隼太朗のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:東放学園映画専門学校、infini
趣味:映画鑑賞、アクション
特技:映像制作、アクション
大切にしている言葉:「思い立ったらすぐ行動」「映画は見知らぬ人の人生を変えるものである」
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な、な、なんと‼️
このたび、すりぃさんの新曲MVをgo-shuさんと共に監督させていただきました!!!先日のすりぃさんのワンマンライブにて、自分の撮影した映像が600名近い方々の前で公開されました!
18年間生きてきた中での人生初体験で、本当に感動しました映像を続けてきてよかった! https://t.co/tuwEg6Fl6Y
— 林隼太朗 (@shunta_hayashi) March 26, 2023
Photo:Eri Miura
Text:Chihiro Bandome