「気になる10代名鑑」の446人目は、アイジュさん（18）。高校卒業後、夢である「テーマパークのようなセレクトショップ」を開くべく、日々ファッションについて発信しています。いまは自身のブランドの立ち上げに奮闘していると話すアイジュさんに、活動を始めたきっかけや影響を受けた存在などについて聞いてみました。
アイジュを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか？
「スタイリングしたコーディネートの写真やつくった作品を、SNSに投稿しています。カラフルでキラキラしたものが好きなので、そういった服やアイテムが多いですね。投稿するときは、色やジャンルが偏らないようにすることを大切にしていますね。
あと、自分のブランド『HPNS333』を準備していて、いまはロゴやビジュアルをつくっています。最近、デザインソフトや3Dモデリングツールなども触り始めました。いままでは、そういった勉強をしたことはないけど、独学で始めていく予定です。
最初は、わたしが買い付けた古着をセレクトして販売していこうと思っていて。ゆくゆくは、デザインしたお洋服やグッズなどを販売していきたいと思っています」
この投稿をInstagramで見る
Q2. 活動を始めたきっかけは？
「母の影響で、小さいころからファッションが好きで、よくカラフルな服を着ていたんです。わたしは滋賀県出身なんですが、同じような格好をしている子があまりいなくて、一時期はめちゃくちゃ迷走して、あえてシンプルな服を着たりしていた時期もありました。
でもSNSでカラフルなお洋服を着ている人たちを見て、『わたしが本当に着たい服はこれだ！』って気づいて。地元にいたときは、京都や大阪に買い物に行っていたけど、やっぱり原宿や下北沢など東京のファッションに触れたい気持ちが強くて。
でも、最近は原宿でさえ、どこにでもあるようなファッションのお店が増えていて……。もちろんいまのブランドも素敵なところは多いのですが、わたしは平成初期のカルチャーや『FRUiTS』という雑誌に載っているようなカラフルだったり、パンクだったり、少しはっちゃけた服が好きで。最近はそういったブランドが減ってきているように思えて、だったら自分でつくってみようと思い、ブランドの立ち上げることに決めました」
この投稿をInstagramで見る
Q3. 影響を受けた作品や人について教えてください。
「『RRR』のディレクター兼デザイナーだった相羽瑠奈さんから、とても影響を受けました。Instagramでずっと見ていて、初めてRRRのお店に行ったとき、ディズニーランドに行ったような気分になったんです。
オリジナルのお洋服も、他のブランドでは見られないような個性がギュッと詰まったもので、『RRR』を知ってから、自分でもこういうブランドをつくりたいって思うようになりました。
あとは『ラブベリ – オシャレ魔女 ラブ and ベリー 』や『プリティーリズム』など、ゲームやアニメの世界観から影響を受けている部分もあります」
Q4. 活動をする中で、つらいことや悩みなどがあれば教えてください。
「地元では、わたしみたいな人間がほぼゼロなので、いろいろなことを言われたし、変な目で見られることも多くて……。あと、通っていた高校が髪色や髪型の校則が厳しいところだったので、個性を潰すようなルールに、ずっと反発を感じていました。
見た目に対する偏見はまだまだ多いと思うけど、自分の好きな格好で、好きな服を着ているときが、いちばん自分が輝いて見えるはず。だから、わたしのことを見てくれた人が、自分もカラフルなお洋服を着てみようと思ったり、おしゃれしたいなと思ったりしてくれるきっかけになれたら嬉しいです」
Q5. 今後の展望・将来の夢は？
「好きなものを集めたお店を開くことです！ テーマパークみたいな内装で、お店に来てくれた人に刺激を与えられるような場所にしたいです。何をするにも軸はファッションに置いていたいけど、私は一つの職業に縛られることなく働きたくて。特にコーディネートを組むことが得意なので、そういったお仕事や動画の編集にも興味があります。
ファッションってすごく個性を出せるものだし、誰にとってもそうだと私は信じています。だから、流行りにとらわれずにいろんな服に挑戦する人が増えてほしいです」
アイジュのプロフィール
年齢：18歳
出身地：滋賀県
趣味：スクラップブックづくり・漫画・映画鑑賞
大切にしている言葉：夢を見ることができれば、それは実現できる（ウォルト・ディズニー）
アイジュのSNS
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
